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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
冨安陽子さん作の素敵な物語。自身とおじいちゃんがモデルになっているようだ。
お盆にお墓参りをする家族は今も多いだろうけれど、そもそもお盆って何?という今どきの子どもたちに、ぜひ読んでほしい児童書。
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お話の日付どおり、8月12日から読み始め、きょう読み終わりました。
先を読んでしまいたくなるのをおさえ、4日間かけて読んで、よかった。ほんとうに、よかったです。
ゼイタクなことをしたなぁ。
フミおばちゃんの話、富安さんが講演会で話してくださった「富安家のホラ話」(十五夜に空からおもちが降ってくる〜♪)を思い出しました。
あれって、何年前だっけ……。
「実体験」が「お話」になるということ。
そこに至るまでの時間(プロにしての)。
いま。の意味。
ここは、考えていいのだろうな。
考えるべきなのだろうな。
などなど、内容とは違う部分での、心にくるものがありました。
そうして、なにより強く思ったことは……
わたしも、大叔父さんのこと、忘れません。
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小中~:富安陽子さんの本は、ふしぎな世界へいつも招かれる。とても温かみがあって、時にはぞくりとしながらちゃんと安心できる場所に着地させてくれる。「お盆」という年に一度のご先祖さまとの交信をかみしめたい。
この本は、「野間児童文芸賞」を受賞した作品です。
富安さんの講話で、この作品の中の一つ「ナメタロウ」の話を朗読してもらいました。とても気持ちがほっくり温まり、語ってもらう楽しさを知りました。
すぐに4年生の朝読おはなしタイムで子ども達に伝えました。
富安さんの「身近なふしぎをいっぱい伝えたい」というメッセージがつまった本です。サイン本が私のパワーブックになりました。
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7月の半ばを過ぎると、なっちゃんの家にママの田舎(本家)から盆まねきの手紙が届きます。8月のお盆の3日間、ごちそうを招いて親戚が集まってご先祖様を供養する行事です。
パパとママは笛吹山(ふえふきやま)のママのおじいちゃんのことを「ホラふき山のおじいちゃん」なんて言ってます。そして、そのヒデじいちゃんだけでなく、ママの親戚はみんなちょっと変わっていて、たのしい話をなっちゃんやいとこのトッチンに話してくれるのです。
おじいちゃんやおばちゃん、大ばあちゃんたちの不思議なはなし。ホントなの?ホントではありませんが、ウソでもありません。ホラ話しです。人を楽しませる、ホントでもいいホントでなくてもいい話。
ご先祖さまと戦争のこと、命のつながりも感じられて、ちょっぴりしんみりもなれる本。中学年〜
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【収録作品】1章 おじいちゃんの話-八月十二日-ナメクジナメタロウ/2章 フミおばちゃんの話-八月十三日-月の田んぼ/3章 大ばあちゃんの話-八月十四日-かっぱのふしぎな玉/4章 -八月十五日- 盆踊りの夜/もうひとつの物語-さいごにほんとうのお話をひとつ-
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お盆の風習と戦争と。読んで楽しいことと作者が描きたいことをうまく散らして描かれていると思う。いいですよこれ。
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「ほらは楽しませるもの。嘘は騙すこと。」良いこと言うね~。田舎のお盆での小学生の話だが、作者の記憶による物語だ。素敵な「ほら」が沢山語られている。そして戦争で亡くなったおじさんの話も・・・。
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子どもたちが田舎の親戚のおじさんたちから不思議なお話を聞き、最後にはそれを体験する物語。
はじめの意思疎通ができるナメクジの話がおもしろい。
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おじいちゃん・おばあちゃんとのつながりっていいなぁ、なんて思いながら読んでいたら…なんてステキな話なんでしょう。
それだけでなく、あとがきならぬ「もうひとつの物語」。私は祖父を思いだして、泣きました。
毎年お迎えするお盆、亡くした人を思いたいです。
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印象に残った台詞がある。
人を騙すのが嘘。
人を楽しますのがホラ。
人間は2回死ぬ。
1回目は心臓が止まった時。
2回目はみんなに忘れられる時。
お盆という日を考え直すことができる。
祖父母から孫へ、妖怪、あの世を通じて、先祖を敬う気持ちを育てること。
もうひとつは戦争と平和について。
毎年平和に夏を迎えられたら幸せなことだ。
自分達が記憶を紡いでいかなければ、そして子供たちに平和の尊さを大人と一緒に考えよう。
たまにはこういう児童書もいいものだ。
大人になった今こそ、素直に考えさせられるテーマがあった。
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お盆に親戚が集まり、迎え日から1日づつ過ごし、送り日まで、お婆ちゃんなどに不思議な話を聞く。子どもらしい姿勢でお盆やご先祖を感じつつ、著者の親戚で戦争で亡くなった方への思いを綴るあとがきへと連れていってくれる。夏休みに読んでおきたい。中学年くらいから。
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たくさんの子どもたちに読んでもらいたい。
大きなホラ話から始まる、4日間の田舎の盆まねきのお話。
ほのぼのと始まるけれど、途中ゾクッとし、最後は涙ボロボロ流し、読み終えました。
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うそと、ホラは、すこしちがう。
人をだますのが、うそ。
人をたのしますのが、ホラ。
ほんとでもいい。ほんとじゃなくてもいい。楽しかったら大成功。それがホラなんだよ。
お盆に祖父母の家に遊びに行った主人公のなっちゃんが、おじいちゃんや親戚の人から愉快なホラ話を聞いて、それでおしまいかと思いきや、最後に切なくなる展開が。
とてもよかったです。
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大好きな富安さんの作品。
「サマーウォーズ」のような田舎の大家族の雰囲気が私は好きです。
そして、大切なことを感じます。
“人は2回死ぬ”というのが、印象的でした。
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とても可愛い絵に惹かれ、手に取りました。
開いたときの鉛筆で描かれた絵がものすごく好みです。
不思議なほらと、好人物達がなかなか味があって良いと思っていたら実話だったんですね。すごく好きな話です。