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【生き方】花のように、生きる/平井正修/20141130(92/266)
◆きっかけ
・日経広告、図書館予約で長らく待つ。
◆感想
・著者は、臨済宗全生庵住職。中曽根元首相、安倍首相等政治家や経営者等も相手に座禅を説いた。
・花は、自らアピールするわけではなく、ただそこで咲いているだけで、人の心を和ませ、最後には実までつける。それに、散っても、翌年に、また黙って花をつける。たったこれだけ・・・だが、そこには、誠実、愚直、相手ではなく自分を高める、等々エッセンスがたっぷり入った含蓄のあるフレーズだと思う。
・他方、人間は認めてもたいたい、と願う生き物。この点どどう折り合いをつけるのか。見ている人は見ていると信じればよいのか。
◆引用
・思いあがっている自分、我見にとらわられている自分に気付く。
・見てほしいという思いや、言い訳したりふてくされたりする姿勢に、人は振り回される。揺るがずに生きる。
・付き合う人が立派になると、自分も偉くなったと思うのは勘違い。
・絶えず自分の中に課題を求めていく。それが自分の心に問い続けるということ。
・生きていることそのこと自体がすばらしい、というところに立てば、見える景色はよほど変わってくる。
・看脚下(かんきゃっか)、絶望に陥ったときは、食べて眠りなさい。絶望しているのは心だけ、体は絶望しない。
・一つ一つのことに心をこめる。心を込めれば、その分だけ生きている実感を得られるし、人生は味わい深いものになる。
・悩みの正体:何かに悩まされているのではなく、自分が悩んでいるだけ。
・無理なことを期待してイライラするより、自分にできることを確実に実践していく。
・その日の反省を毎日の習慣にする。
・集中しちえるとき=なりきっている瞬間。
・すぐに動いてしまえば、段取りはあとから付いてくるもの。まず動く。
・ここぞというときにしゃべるのをぐっとこらえ、間に託すと良い結果がもたらされる。
・いいたいことがとげとげしているときは、深呼吸。
・一生懸命にやったのなら、他者から認められなくても自分の打ちに必ず実は結んでいる。
・いたたまれない人間関係の中からも、おおいに学ぶことはある。それが、自分の将来の財産。
・選択すること:結果が良かろうが悪かろうが、それを引き受けること。結果から逃げない覚悟を決める、腹をくくる。
・自分が変わることに一生懸命になる。生きがいを見出すことに精いっぱいにつとめる、ということをしてはじめて、気付きのきっかけを見出すことができる。
・しっかり、心配りをしたら、心配の大半は消えてしまう。心配りをしないから、心配が増える。
・やる気が出てから取り組むのではない。一つのことに没頭するから、そこに心をこめるから、心が動き始めて、やる気も元気も勇気も湧いてくる。
・過酷な経験は語っても意味なし。苦労を自慢するのではなく、苦労を自分の内にしまっておいてこそ、自分の強さになる。
・今日の成功は、昨日までの努力の成果。成功を捨てないと前に踏み出せない。
・達成感で心を満たすのは、その瞬間にとどめること。いつまでもひたっていると、力にならず、自分を呪縛するものになりかねない。
・湧きあがる感情はごまかさないで、いったん受け入れてから、自然のうちに手放していけばいい。
・空にしておかないと、器の音は響かない。心も空にしよう。
・花は、「見てくれ」とも言わず、自己主張もしないけれど、ただそこで咲いているだけで、人の心を和ませ、最後には実までつける。それに、散っても、翌年に、また黙って花をつける。
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美しく咲き、香り、実る為の禅の教えが分かりやすく書かれていました。人生はお花と一緒なのだと。
「自分の価値を決めるのは、唯一、自分がどう生きているか」とか、「たゆまずやることをやってこそ、花は咲く」
イメージしやすい表現であっという間に読み終えました。
心が透明に近づくような清々しい気分となりました。
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どんな花も、その命を一所懸命に、精いっぱいに、そこに現じています。今日はちょっとかったるいから、少々、手を抜いて咲くことにするか、今年は花見客が多いから、いつもより艶やかに咲いてみるか、といったことはいっさいありません。
強い相手に対する怖れも、格下の者を侮る気持ちも、すべて自分の内にある。戦うべきはその心なのだ
「大事なことは、たいてい面倒くさい」
プライドは自分を律して、それに恥じるようなことは「しない」ためのもの
いたたまれない人間関係のなかからも、おおいに学ぶことはある
きっかけは毎日、すぐそこにあります。
「晴れてよし 曇りてもよし 不二の山 もとの姿は かはらざりけり」
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この著者の本は初めて読みましたが
いいですねえ
小池龍之介や草薙龍瞬とは
また違う
ブッダや禅を語る人は
それぞれ個性があって面白い
P45「悟臭」という言葉を
初めて知った
P34ほんとうの名人になりたいなら
自分の心に問いなさい
P40花は咲いている時も
咲いていない時も花
P56看脚下
P63修行にゴールはありません
ただし、ひとつ登ると
見える風景はちがってきます
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全生庵の住職の著者。
ビジネス本ばかり読んでいると、どうしても戦闘的で数字ばかりを追いかけがちだが、禅の思想ではちょっと違っていて、花のように咲けと言っています。
人間は生まれながらにして素晴らしいものですが、努力を継続しないと花を咲かせることはできないとおっしゃっています。
シンプルで読みやすい本ですが人生の核心につく部分がかなり書かれており、頭で考えがちの現代人には役に立つ内容だと思いました。
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<感想>
現役住職が禅の教えを分かりやすく説く。短いエピソードの集積で本が構成されていて、今の悩みに刺さるような言葉を見つけることができる。読むタイミングで好きなエピソードが変わりそうな気がする。座右の銘になりそうな言葉も多い。
<アンダーライン>
★★★★★花は誰かのために咲いているのではありません。ただ咲いているのです
★花は咲いていも「見てくれ」とはいいません
★★花にとっては、咲くことが「できることのすべて」だからです。
★生きることが生きる目的です。求めすぎるのをやめなさい
★生きているそのこと自体がすばらしい、ということろに立てば、見える景色はよほど変わってくる
★★★身体は絶望などしません
・人生が苦しいことばかりなのは、お釈迦様のお墨つきです
・「あるがままに見る」ことが、「正しい」ということです
★★★★★花は綺麗に咲いているわけでも、しょぼくれて咲いているわけでもありません。ただ、そういう花として咲いているのです。
★★★鏡は前にあるものを、取捨選択することなく、そのまま映し出します。綺麗だから映す、汚いから映さない、好きだから映す、嫌いだから映さない、ということはありません。
★★綺麗なものを映したからといって、その鏡が綺麗になるわかではないし、その逆もないのです。
★★★「(何かに)悩まされている」のではなく、「(自分が)悩んでいる」。それが悩みの正体です。
★ただ、掃除に専念する
★★人は昨日にこだわり、明日を夢みて、今日を忘れる
★喫茶喫飯
★★★★「うまくいかない」っていうことが、それがわかったってことは、うまくいってるってこと
★目標や理想が、現実とギャップがあるのは当然です
★<感想>
現役住職が禅の教えを分かりやすく説く。短いエピソードの集積で本が構成されていて、今の悩みに刺さるような言葉を見つけることができる。読むタイミングで好きなエピソードが変わりそうな気がする。座右の銘になりそうな言葉も多い。
★★★★★花は誰かのために咲いているのではありません。ただ咲いているのです
★花は咲いていも「見てくれ」とはいいません
★★花にとっては、咲くことが「できることのすべて」だからです。
★生きることが生きる目的です。求めすぎるのをやめなさい
★生きているそのこと自体がすばらしい、ということろに立てば、見える景色はよほど変わってくる
★★★身体は絶望などしません
・人生が苦しいことばかりなのは、お釈迦様のお墨つきです
・「あるがままに見る」ことが、「正しい」ということです
★★★★★花は綺麗に咲いているわけでも、しょぼくれて咲いているわけでもありません。ただ、そういう花として咲いているのです。
★★★鏡は前にあるものを、取捨選択することなく、そのまま映し出します。綺麗だから映す、汚いから映さない、好きだから映す、嫌いだから映さない、ということはありません。
★★綺麗なものを映したからといって、その鏡が綺麗になるわかではないし、その逆も��いのです。
★★★「(何かに)悩まされている」のではなく、「(自分が)悩んでいる」。それが悩みの正体です。
★ただ、掃除に専念する
★★人は昨日にこだわり、明日を夢みて、今日を忘れる
★喫茶喫飯
★★★★「うまくいかない」っていうことが、それがわかったってことは、うまくいってるってこと
★目標や理想が、現実とギャップがあるのは当然です
★★★★★悩むなら、「いますべきこと」「いまできること」を探して悩んでください
★★選択するといことは、結果がよかろうが、悪かろうが、それを引き受けるということです
★★★成功にも、失敗にも、善悪の区別などありませn
★妬みや嫉みは、「思ってはいけない」のではなく、思ったらすぐ手放せばいいのです
★★★自然に湧き上がってくるのなら、思ったらいいじゃないですか。それは心にまかせて、あとは手放せばいい
★死に方に、立派も、みごとも、不甲斐ないも、情けないも、ありません。ただ、それぞれの死があるだけです。
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そうだなぁ、と思いつつ、どこかで聞いたことがある話だな、とも思う中、「プライドと上手につきあいなさい」という考え方は初めて聞き納得です!
プライドとは自分を律するもの。
他人の振る舞いや言葉で、自分のプライドがどうにかなるなんてことはない
プライドは自分を律して、それに恥じるようなことは「しない」ためのもの。
他人に何されようが、どう言われようが、プライドは痛くも痒くもないのです。
押さえておかなければいけないのは、この「一点」だけ。それで、プライドとは上手に付き合っていけます。
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梅が寒い中耐え忍んでから、他の花より先に咲いて、散り、身を結ぶという現象はとても考えさせられる教えだった。