愛されなかった人は、愛されない
2005/01/09 11:26
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ももも - この投稿者のレビュー一覧を見る
悲しい目にあった人ほど、苦労をした人ほど、後に幸せが巡ってくるものだと思っていた。
だがしかし、耐え切れないほどの苦労をした人はやたらとひがみっぽかったり、他人にも苦労をする事を要求する。一概に苦労すればするほど人間ができたり思いやり深い人になるわけではなさそうだ。
ふと見まわせば、愛情いっぱいに育てられた人ほど愛情を与えるのも受け取るのも上手、求める愛を得られなかった人ほどどこまでも他人に愛情を要求して結果的には愛着人物に去られてしまう。
最初に読んだのはもう十何年も前だけど、
要するに 愛されなかった人は、愛されない
と言う結論に愕然とし、かつそれまで解けなかったなぞが一気に解けて霧が晴れたような気がした。
人間関係に悩んだり、愛情を与えられているはずなのに何かが違うような気がする方にお勧め。
ただ、著者が自分の両親に対してかなり攻撃的な書き方をしている所もあるのでそういうのが嫌いな方は不快に感じるかも。
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その恋を終わらせたのは自分の利己主義、打算、もったいないという気持ちであるとの文章に、これまでの恋愛を思い返した。
最近は与える喜びを痛感している。自分のやりたいことをして、自然にふるまうことが心地よい。そして生かされていることを実感している。
「自己実現している人」にあてはまることが多いことを心地よく感じつつ、「神経症の人」にも当てはまることは多く、そう簡単に変われないしいろんな自分が混ざっていると感じた。
愛情飢餓感の強さに負けて安易にそれを満たそうとしてはならない。安易に満たそうとすればより大きな悲劇が待ち受けているだけであるという文章にギクリとした。冷静になれ、自分を磨けといわれているようだ。
人間は不思議なもので、時に自分に最も尽くす人に最も不満になるそうだ。私の知る90歳の寝たきりの女性が、献身的に介護する息子の不満をいっていて驚いたことを思い出した。慣れって恐ろしい。どんなケースにも当てはまることだから、これは覚えておいた方が良いと思った。
昔の私は、自分を防衛しようと熱心なあまりに孤立していったのだとわかった。そして嫉妬により、正義や真理を叫んでいたのかと気づいた。笑いが不安の処置方法になっていることにも感心した。
この本を読んで、自分の心の中の神経症的部分への理解が深まった他、他人のことを理解して、周りに優しい人であるようつとめていきたいと思った。解説に共感。オズの魔法使いも読みたくなった。自分にゆとりが出来、人に興味をもつことで、どんどん人間が好きになっている。
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学生時代の自分にとっては、ここに描かれるメランコリー親和型の神経症的人物像は鏡を見せられているようで衝撃だった。今の自分はかなり改善されたと思うが、それは人格の陶冶によるものか、それとも人生に対する一種の諦めによるものかは不明。
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結局は、自分を信じる。自分を愛する、これが大事だという本である。
実践方法の記載は少ない。理由、原因は良く理解できる。
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『もし与えられた状況で何かをおこなおうと、次にあなたがその状況に置かれた時は同じことをくり返す。』
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うーむ。難しい本でした。
幼少の頃に親から愛されなかった場合の、人格形成の話が中心でした。
さらっと行きたかったが、読み終えるのに何と1ヶ月かかった…
愛されなかった時どう生きるか加藤諦三著
幼い頃に親から周囲から愛されていなかった人は、他者から愛を獲得するために、自分を押し殺して他者のために生きてしまう。
これは、自己実現出来ている人にはあり得ないこと。
自己実現出来ている人は、弱点のあるあなたを非難しないし、利用もしない。
愛されなかった人は、ずるい人に扱いやすい人として、うまく使われてしまう。
他者の奴隷的な扱いから、自己を主張して、脱出しなくてはならない。
他者は、あなたを同等の権利があるとは全く思っていない。
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親に愛情をもらえなかった人の、行動を内面から解説したはなし。
愛情に餓えてるから人に利用されやすい。
いまその状態なら、付き合う人を変えろという内容。
どうやって?どうすれば餓えた状況から抜け出せるのかについては解説なし。
自力で変わる他ない。