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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
海の誕生から現代までそして未来の変化をわかりやすく解説されている。酸素の発生や超大陸の誕生による気候変化などなどが海に大きな影響を与えていることがわかった。10億年後には海水がさは地下深くに閉じ込められて海が干上がってしまうとの予測も述べられていて決して海は不変のものではないということがよくわかった
原始海洋は、猛毒に満ちた恐るべきものだった!46億年に及ぶ地球史から「海」の生成をひも解いていきます!
2020/02/06 11:59
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、高品質な知識を一般の人々に「教養」として分かり易く教示してくれると大好評の講談社「ブルーバックス」シリーズの一冊で、同巻は「海」の生成をめぐる地球史について書かれた書です。現在、分かっている事実からは、太陽系で唯一「水」をもつ地球は広大な「海」で覆われています。しかし、その「海」の生成の歴史をひも解くと、もともとは猛毒物質に満ちた恐るべき「海」だったと推測されているのです。そうした過去にも関わらず、その「海」が想像を絶する数々の大事件を経て、現在のような「母なる海」へと変容してきたと言われています。同書では、その46億年の地球進化史を読み解きながら、「海」の進化に迫ったとっても興味深い一冊です!
壮大な物語を分かり易く
2020/05/24 19:47
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
地球の成立、海の出来上がりから将来の海が消えてゆくまでの壮大な物語を分かり易く書いてある。
特に海の消滅を書いた最終章は読みごたえがあった。
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自分にはびっくりすることばかり。
例えば、以下のようなこと。
・超大陸は3億年周期で何回も形成されていた。
・水は、海溝から地球内部へ飲み込まれ、火山活動によって放出されている。
・地球内部の放射性元素の崩壊熱によって地球が暖められているが、放射性元素が減っている。その結果、地球は冷えるため、海溝から取り込まれた水は地球内部にとどまり、10億年後には海がなくなるかもしれない。
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GWなので海の本。海がどうしてできたか、どのようにしてできたか、海と生物の関係、これからの海など。語り口もわかりやすく、知っているようで知らなかったことが多かった。
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地球がどうしてできたのか、そして海はどうしてできたのか。たくさんの仮説があって、そしていま支持されているのはこういう説だ、という本。現在のような海が、いかについ最近できたものなのか、ということが、そしてそれ以前はどんな世界だったのか、知っていたつもりでも知らなかったことばかり、あるいは想像を至らせなかったことがたくさんある。海とは鍋である。一冊で46億年分楽しめる、とても愉快な本。
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海の歴史、現在の姿から未来の予測まで。第一部と第二部は四十六億年を一年に換算して歴史を概観、第三部は海を鍋に例えて海水の変化を見て、最後にはこれから海がどうなっていくのかを予想する構成になっています。海にテーマを絞っていますが、結局それは地球の歴史そのものなんだなあと実感しました。
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同著者による『山はどうしてできるのか』と併読しました。どちらも、山や海を語りながら、地球の歴史を紐解いていく作りになっています。それだけに、飽きずに楽しく読むことが出来ました。
初めて知ったのが、第4部「海のゆくえ」に書かれていることです。まさか、このあと海がなくなっていくかも知れないというシナリオがあるなんてしりませんでした。
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「川は・・・」「山は・・・」に続く3冊目。たまたまこの順番で読んだのだけれど、身近な「川」から、「山」は地球規模の話となり、「海」では地球の成り立ち、月の誕生といった、宇宙規模の話となる。海の成り立ち、というより海はちょっとした狂言回し。海ができたわけより、月が衝突によってできたというほうがぼくにはショッキングで、海どころじゃないぞと思ってしまった。で、海ってどうしてできたんだっけ?
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原始海洋が数々の大事件を経て「母なる海」へと変容するまでの過程から46億年の地球進化史を読み解き、将来、海が消えるシナリオにまで迫る。
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同じブルーバックスの『地球進化 46億年の物語』が難しかったので、そのガイドブック的なことを期待して読みました。期待通りでした。
海がどのようにできたかは、地球がどのようにできたかに関することなので、その点についても興味のあるある方は是非。
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[墨田区図書館]
進化について気にし始めた小1の息子のために片っ端から「進化」をキーワードに図書館検索して借りてきた一冊。
ただ、表題からもわかるように「海」に関する本であることと、見るからに大人向けだったので一人でざっと目を通したのだが、地球誕生から現代までの海の歴史を、「1年表記」の観点で述べていたのが面白かった。
進化に関する本を数冊読んだら、45,6億年前の地球の誕生から今までを1日に例えた年表などは各書で眼にしたが、1年に例えたのは初めて。その理由はざっくりと、生物誕生→恐竜の衰退→人類の出現などの観点から紹介するだけでなく、もう少し細かな時間軸で歴史を語りたかったからだろう。
ただそこまで説明の尺度を引き延ばしても、人類誕生は最終日の夕方。ホント、まだまだだね。
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水の惑星と言われる地球。その水の大部分は海にあるが、本書では、その海の地球史的な変遷と、プレートテクトニクスを基本とする海洋地形の形成について大きなスケールで描かれている。原初の海に発生したシアノバクテリアが当時の生物にとっては有害な廃棄物であった酸素を生産し、その活動によって現在のような窒素と酸素を中心とする大気を形成したなど、偶然のようなできごとを著者は共進化と呼んで、現在の地球へと至る道筋を示してみせる。また、後半では、10億年後におとずれるという海の消滅という仮説を描いてみせる。海洋の水がプレート境界の海溝からマントルに吸い込まれてしまうというちょっと信じられないような話だが、46億年と言われる地球の歴史で地球内部からの熱供給源である放射性元素がいずれ枯渇し、地球は冷えていくという。考えてみたこともなった説明に興奮した。
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地球の成り立ち、海の成り立ちがわかる本。
遠い未来、火星のようにすべての水が地上からなくなってしまう可能性があるらしい。
この壮大な物語の一部を自分が関わっているのが信じられない。
この世がなんのためにこうなっているのかがわからない。
人間自体、自分自身があるような、ないような、そんな世界に生きている。