その女アレックス みんなのレビュー
- ピエール・ルメートル, 橘明美
- 税込価格:897円(8pt)
- 出版社:文藝春秋
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一気に読める本だった
2015/12/21 17:21
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投稿者:カリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
まるで自分の身に起きた事のような臨場感で読めた。そして結末には驚かされたし、悲しい気持ちにもなったが、こういう本にしては良くできた本だったと思う。状況描写は海外小説にありがちな感じはするが総じて面白かった。
このミステリーは面白い
2015/09/22 11:50
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投稿者:プログレ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリー展開にスピード感と意外性があり、あっという間に読んでしまいました。
この本アレックス
2015/08/27 14:13
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投稿者:クロデ - この投稿者のレビュー一覧を見る
展開のスリリングさと意外さが否応なく読者に揺さぶりをかけてくる。作者はもともとテレビドラマの脚本家だったというだけあって、サスペンス系の海外ドラマをみているような楽しさがある。アレックスの謎に迫る刑事たちもキャラクターが立っていて、頭のなかで映像をつくるのが楽しい小説。
確かに面白くはある
2015/08/26 16:41
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投稿者:ツンドク - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋大賞とっただけあって、グイグイ読ませる面白さはありました。前半と後半がまるで違う話のような展開で、そのドンデン返し的な意外性が面白くもありますが、ちょっと趣向を凝らし過ぎかも。
警察小説としても良作。
2015/08/23 22:03
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投稿者:オサム - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語の衝撃度は言わずもがな、警察小説としてもとても良く出来ている。
個性派ぞろいの捜査班の面々と、彼らの絶妙なチームプレイ。
しかし警察内部では政治的な力関係による不協和音もあり、それがまたサスペンスを盛り立てる。
犯罪パートと捜査パートが異なる視点で交互に描かれ、どちらも先が気になり頁を繰る手が止まらない。
心身ともに健康な時ならば、エンタテインメントとして充分に楽しめる。
ただし、なかなかハードな描写や展開もあるので、女性や体調が芳しくない方は用心してお読みになるのがいいかと思う。
ちょっとグロめの傑作ミステリー
2015/08/15 14:30
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投稿者:さんしろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
変装の主な理由は、捜査かく乱ではなかったんですね。 監禁、殺人、自殺、幼少期の悲惨な体験と、まさに息もつかせぬ展開であり、全体的にかなりグロい内容にもかかわらず、普通に読める。 捜査メンバーが皆適度にコミカルなのも陰惨な内容を緩和している。 最も憎いはずの母と兄を残した理由は読者の想像の任せたと理解し、完成度の高い傑作ミステリーであったと思う。
三部作
2015/05/03 17:17
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投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1部は主人公が誘拐され捕らわれ、それを知った警察が懸命に捜索するが、結局自力で主人公は逃げ出す。
2部は主人公による数々の殺人事件が明らかになり、警察は懸命に捜索する。
3部は主人公がなぜそうしたことを行ったか、警察による捜査。
主人公はタイトルの女性ではなく警察の警部かもしれないが、作品の構成はなんとなくミレニア通じるものがある。
2部と3部のつながりがもう少しスムーズであればよかったと思う。
1位なのか
2015/04/14 13:09
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の帯に101ページ以降の展開は、誰にも話さないでください。
との注意書き、こんなフレーズは映画で時々あったなと思いながら読み始めました。
よく出来ている、テンポも良い、登場人物も創り込まれています。
もちろんストーリーも面白かったです。
でもね、
私が色々読んでいて不感症ぎみなのかもしれませんが、
驚きと言うか、震えと言うか、気持ちが揺さぶられることまでは無かったです。
日本国内の4つのミステリーランクで1位になっている作品です、
「何か面白いミステリーを紹介して」と言われればこの本を選ぶかもしれません。
罠
2015/03/25 15:25
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投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
誘拐・監禁事件で始まるのだが、予想外の結末でした。アレックスサイドと警察サイドがテンポよく切り替わり、登場人物のキャラクター(特にパリ警視庁犯罪捜査部の面々)も面白く、嫌な気になることなく大満足で読了した。映画化の話があるみたいだが、是非見てみたいし、ピーター・ルメートル氏の他の小説も読んでみたくなった。
テンポが良く読みやすい
2015/02/11 21:58
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投稿者:wwf - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすく展開が速い点は良いのですが、精密さはあまり期待しないほうが良いです。
ともあれ、プロット命のとても面白い本です。
イラストや書評を見てトマスハリス(羊たちの沈黙)みたいなのかな、と思ったのですが全然違いましたね。シドニィ シェルダンに近いかも。
文庫本で読めたのがありがたい
2014/12/23 15:11
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投稿者:とんとろり - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年の「週刊文春」海外ミステリーベスト10で1位になった時に読みたいと思った。
その後「このミステリーがすごい!」で1位を取り、これはすぐに購入しないと読めなくなるとその日に買った。
文庫本だから安く読めてありがたい。。
帯に「101ページ以降の展開は誰にも話さないでください」と小さく書いてある。私は最近はこの帯に騙されて購入することが多い。
表紙裏の小さな解説文の中に「物語は大逆転を繰り返し」と書いてある。これを「どんでん返し」と勘違いして読むと期待外れとなる。
これは非常によくできた警察小説だと思ってよむほうがいい。
内容は三部構成となっている。ネタバレはしないで書いてみる。
【第一部】
舞台はフランスのパリである。魅力ある女アレックスが突然誘拐され、廃屋となった工場に監禁される。
女が誘拐されたことが警察にわかり、監禁されたアレックスの状況と犯罪捜査部の班長「カミーユ」を中心とした4人の捜査班の状況が交互に進行していく。
アレックスは自分で廃屋から逃げ延びる。
【第二部】
アレックスは自分で廃屋から逃げ延びる。頭を物で殴られ硫酸を喉に流しこむ殺害が連続に発生する。6件である。「カミーユ」のグループが操作するが。殺された人間の横のつながりが見えない。
ここでも、アレックス4人の捜査班の状況が交互に進行していく。
アレックスは死を迎える。
【第三部】
ある事件の関係者に対して「カミーユ」のグループの尋問がずっと行われる。
死んだアレックスの日誌から悲惨な過去が明らかになる。
読者はここでこの小説が復讐の小説だとわかる。誰が誰に対して復讐したのか。
【私の感想】
この小説の一部と二部はグロ的な殺人が繰り広げられる。但し、そんなに恐怖や不安は感じない。何故ならば、捜査班「カミーユ」が動いている為に読者は期待して読んでいるからだ。私が今年読んだジャツク・ケッチャムの「隣の家の少女」の救いのない残虐さと比較すればわかる。
第三部が面白い。
ひとつは「カミーユ」のグループの6件の硫酸殺害事件に対し尋問が実に丁寧でリアルに書いてあり、こうやって尋問は進めていくものかと思った。
最近日本で老齢の男の資産を狙って婚姻し、硫酸で何人かを殺害した中年女の事件がある。硫酸の入手方法が明らかでない。
警察がそれを証明できるかが問題となって、現在日本の警察の尋問が行われている。
ただ小説はアレックスの日誌が見つかって事件の解決となっていくのだが、
ポイントとなるその内容が読者にわかるのは警察の尋問の中である。伏線は何処にもない。
もうひとつの面白いことは「アレックス」の死の意味が予期しないものであったことだ。
これには伏線がある。終盤、切ない気持ちが読者を襲う。
読んで損は無いミステリーであることは確かである。