誰でも知っている太公望の中巻
2023/08/15 15:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
太公望は、商の恐怖政治に追われるようにして逃げるうちに、いろいろな仲間に出会う。少しずつ力や知恵をつけ打倒「商」を目指す。
時代の波が轟轟と響くような小説。
2015/12/18 20:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「太公望」といえば針のついてない竿で釣りをしているところを周公に拾われ、周公を覇者にした人物として有名な人物。のんき(?)な伝説に彩られた人は実際は壮絶な人生を送った激烈な人だった。
神への犠牲に捧げれるため商に狩られる姜に生まれた呂望。一族を滅ぼされながらも生き残った少年少女をまとめ、商王朝に立ち向かう隙を窺う。
紂王、妲己など古代中国を知らない人でも聞いたことある人物が出てきて興味を持てると思いますよ。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タツー - この投稿者のレビュー一覧を見る
今から三千年くらい前の話。この巻は望「太公望」という青年が、自分たちの種族の因縁を中国商王朝と言う時代に練り込ませながら、成人していく課程が描かれ、商王朝を滅亡させるために、着々と足場を固め力を付けて行くところが描かれている。読み続けるうち、話にはまりこんでしまう。ふと我に返り、望の超人的な行為、行動に「そこまでできる…」と現実に戻り気付くようになるが、そんな面白さがある。作者の人生観的な内容も、物語の中に表現される部分があり、それもまた興味深いことだ。次の巻も読んでみようと思わせる巻である。
投稿元:
レビューを見る
古代中国、周の軍師「太公望」を書いた作品なり。
遊牧民族であった太公望が殷の人狩りに両親を殺され命からがら逃げるところから始まるなり。殷を討つことを心に誓った太公望は幾多の困難を乗り越えついに殷を破るなり。
投稿元:
レビューを見る
中国伝説上最高の英雄。列仙伝の紹介から、私も、年とつた(70さい~80さい)人を想像していたが、宮城谷さんは、みごとに青年呂尚を描き出された。私にとつてまつたく,新しい太公望であり、こんなにおもしろい中国小説は、久しぶりだ。
投稿元:
レビューを見る
1225
望の青に対する涙に心が打たれます。
周りのことには目がいくのに稿の気持ちに気づかない望が好きです。
話の展開はいよいよこれからって感じですね。
投稿元:
レビューを見る
国と人が増えてこんがらがってきた(笑)
でも、太公望の賢さは読んでいて楽しい。
呂望はやっぱりスゴイ人で、悲しい人。
ハラハラドキドキ、微笑ましさ、深みのある悲しさ・・・イロイロ詰まったお話。
投稿元:
レビューを見る
商に入ってから太公望の名前が少しずつ知られて行く迄。酒池肉林直前迄のお話。妲己姐さんの扱いは人によって全く違うのが面白い。
それとは別として何よりも中編でのすごさは「人が多くなってきて、その上国の名前も増えて来て、極めつけに名前が似てる人は出るわ、国の名前は時代を混乱させるわ」というカオスなはずなのに全く混乱させない描き方だということ。一本線が通って考えて作り込まれてるんだろうなーとしみじみ感じる。
さ、佳境の下巻に突入~♪( ´▽`)
どうでもイイけど「商人」という言葉は(この時代の)商の人を指すというトリビアにプチびっくり。
投稿元:
レビューを見る
上巻とはちがい、九日間で読めました! めっちゃおもろかったです!
太公望の神知ここにあり!ってかんじっす。
投稿元:
レビューを見る
再読。ほんとにわけも分からぬころから読んでいる本。
先日ブクログの談話室でお勧めしたので懐かしくなって読み直しました。
復讐というのは正義じゃない。
でも精一杯正義を貫きつつ自分の目的に近づいていく…んだかなんだか。
思うように進まない日々が、あとからあとから彼を助けていく。
本当に、かっこいい。
この表紙もいいですよね。そして挿絵も。かっこいいなあ~
今から3000年も前にこんなすごいことが起こってのだと思うとすごい。太公望が成したことがあまりにすごいから封神演技などでは太公望はおじいちゃんなのかな…。中にいる太公望(いやまだ呂望か)は30前後。働き盛り。
投稿元:
レビューを見る
中巻では、商に敵対する勢力が出始めて、なんだか壮大な話になってきます。
望は離れ離れになってしまった同族の仲間たちと次々と再会します。
さらに彼は商の周辺を飛び回って、商に反感を持っている勢力の信頼を得ていく。
そうすることで、来る戦いのための地固めを行なっていきます。
全体的に、上巻は悲壮感が半端なかったですが、中巻は希望の光が見えてきた雰囲気でした。
印象的だったのは、中巻の望の心に、復讐を果たした後のこと、つまり新しい王朝、新しい国をつくるという志向が去来したことでした。
上巻の望は商王への復讐心に支配されていたきらいがありましたが、苦しい経験をしたことで、将来を考えるようになったようです。
中弛み感がなくて面白かったので、下巻にもすごく期待。
投稿元:
レビューを見る
本巻ではチーム太公望が少しづつ人が揃い確実にコネを拡げ勢力を拡大していきます。
当初想定していた物語とはまるっきり違う現実路線です。
中国の歴史の一番古い王朝である夏王朝の歴史に少しだけ触れています。大変興味深い逸話でした。
中華の古代民族と国名の話など知識向上の為にも良い本かと思います。
物語も下巻を残すばかりとなりましたが一気に読んでいきたいと思います!!!
投稿元:
レビューを見る
上中下の中でこの中が一番面白い。
話が急激に進む展開ではないけれど、読んでいて一番学びや納得できる箇所が多かった。思わず云々と唸って読んでしまった。
投稿元:
レビューを見る
姜の青年、太公望は「商を倒す」という強い思いを秘めつつ、旅をしながら多くの人物と出会い、自らを鍛えて大きく成長してゆく。「呪術の不合理から脱して、合理的な考えのできた人物」と、作者は太公望を評しているが、当たっていると思う。
投稿元:
レビューを見る
太公望全3巻の中巻
上巻は背景や人を覚えることに少し一生懸命でしたが、中巻は背景を理解した上で物語に集中することが出来、面白くあっという間に読み終わってしまいました。
上巻で成長を重ね、下巻で目的を果たす。
重要なシーンと大切な出会いの多いこの巻は、生き方が望みを叶えるのだと思わずにはいられません。
成長から目的につながることが納得出来、充実した気持ちで読ませて頂きました!
下巻ももちろんたのしみに