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色々とかぶる部分もあり、戦国大名とて我々と同じように悩みながら決断してそれに悩みながらも生きていたんだなと再認識。
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ここにも日本の恩人がいました。
吉川広家。
歴史好きといいながら、適当な時代や人物をつまみ食いにしてきたので、知らないことがたくさんあります。
吉川広家の父の吉川元春はよく知っていましたが、広家のことは名前くらいしか知らず(^_^;)
関ヶ原で動かなかった毛利勢という薄い認識しか。
毛利元就の孫同士、従兄の輝元が器をわきまえずに西軍の総大将に担がれ、毛利家は滅亡寸前。
そこを広家の執念で毛利の家名を守り通す。
領地は三分の一になるものの、関門海峡に沿う位置に毛利家を存続させたことは、260年後の明治維新につながる。
大河ドラマ「花燃ゆ」とつながるんですよ。
長州藩の城地を日本海側の萩に置くことになったのも関ヶ原の一件から。
偉大なる祖父、元就。
毛利の両川と言われ名将の名高い、父、吉川元春と叔父小早川隆景。
毛利家の伝説的存在の3人への劣等感から逃げていた彼が、叔父と太閤秀吉の死をきっかけに立ち上がり毛利家を守っていく。
う〜ん。
ここにも日本の恩人がいました。
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“関ヶ原合戦”は、散々に時代モノの題材になっている事件だが、マダマダ「色々な切り口」が在るのであろう…本作はテンポも好く、謀略や勇壮な合戦や、広家が愛した夕霧という女性の件や、主従の枠を超えて行くような広家と伊知助との“同志的関係”等、色々な要素が織り込まれていて、本当に夢中になる!!
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H28.6.17-H28.6.21
(あらすじ)
始祖・毛利元就や叔父・小早川隆景ら名将たちの遺言を守り、毛利と徳川との全面対決を阻止しようとする広家。だが、安国寺恵瓊の策略により毛利輝元は反徳川勢の総大将に担ぎ出されてしまう。このままではお家滅亡は必定と焦る広家は、なおも戦闘を回避すべくぎりぎりの努力を続けるが、ついに関ヶ原合戦の火蓋が切られることに!
(感想)
恵瓊の策謀の隙を突き徳川と繋ぎをつけ、結果関ヶ原に負けた西軍。毛利は吉川の内応によって所領安堵を約束されていたが…。
あとは知ってのとおりの歴史です。
できるだけ広家を正義に描こうとしていますが、どうしてもモヤッとしたものが残りますね、やっぱり。
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南宮山の陣所で床机に座り続けた広家の覚悟。己を捨て毛利家のためだけに広家は床机に座り続ける。なんとも勇ましく、なんともせつない。関ヶ原での小早川、毛利の実情が知れて大満足。「天下分け目」を十二分に体感した。
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宗家の毛利家が減封を喰らった(減封で済んだ)原因ともいえる吉川広家を正義として描いたストーリーです。
後世の歴史ファンはフラットな視点に立ち、毛利輝元が本腰を入れて家康と対峙したら結末は変わりえたのではないか、すなわち、広家の妨害工作には本当に帰責性がないといえるのか、という問いを投げかけることができます。本書に描かれる広家サイドの正義は、その問いに対するやや偏ったアンサーといえるかもしれません。
しかし、当事者である広家の苦悩・葛藤と決断を大きな歴史のプロットの中に組み込む試みは非常に完成度が高く、結局、読者は広家に感情移入してしまいます。老獪さというより、若々しさ・幼さが表現されていたのも新鮮で面白かったです。
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広島に住むことがきっかけでこの作品を読んだが、毛利家についてもっと知りたくなった。
おのれが元就や元春、隆景とは違い、うつけに過ぎないことを隠そうとして、逃げ出すような真似だけはしなかった。かえっておのれのうつけぶりを、堂々と、存分に世に見せつけてやれたのだ。だからこそ、曲がりなりにも毛利を滅亡の危機から救うことができたのだろう。