死を見つめながら
2016/07/09 18:13
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
死を見つめながらの生活…そういう人たちはたしかにいるのですよね。
出会った2人の少女と少年。ラブストーリーではあるのだけれど、いろいろとドキッとしました。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
どちらも命を知っていて……という、青春モノというには、重すぎるし、恋愛小説というには、先が見えているので悲しいです。でも、若くして、病に倒れる人はたくさんいるわけだから、一人一人にそういう物語があるんだな、と……
リアリティのある彼らの恋愛
2015/11/04 18:46
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投稿者:くりんぐりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
いま、この瞬間にも人が産まれ、死んでいる。
病院で不治の病の告知を受けている人が居る。
闘病中の人が居る。
若くして重い病にかかり、でも病とともに日常を送っている彼らの恋愛、生きていく姿勢が伝わってきました。とてもよい小説だったと思います。
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予想外によくてびっくり。お涙頂戴のじめじめした話ではないのが何よりよい。足を切断だの酸素ボンベだの目を摘出だのというのに、冗談をかましあったり、死んでしまうとみんなにいい人だったとか病と懸命に闘ったとか言われるのがヘンと思うのが、精一杯クールでよい。
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私は、20代30代にひとりづつ同級生をガンで亡くしています。
だからこういう、ガンに侵された少年少女の物語、というものは苦手です。
が、訳者が「そういうあらすじではあるけどそういう話ではない」と言っていたことが印象的で、なおかつ、ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナルなどの2012年のベスト1に選ばれた作品だというので、勇気を出して読んでみました。
確かに、訳者が言うとおり「あらすじと中身が一致しない」お話でした。あらすじを説明すると、陳腐でベタなお涙頂戴モノという印象しか与えないのだけど、読後の印象は違います。
泣ける話ではあるけど、泣かせようとしている話ではないのです。かわいそう、と流す涙でもありません。
また、全体を通して表現力が豊かで美しく、とてもいい作品でした。読んでよかった。
とはいえ、同級生たちのことは思い出しました・・・
二人とも最後まで明るく前向きでした。一人はぎりぎりまで受験勉強をしていたし、一人は仕事のことをずっと気にして最後まで職場復帰を目指していました。
でも、私なんかより強い、などと思ってはいけなかった。それを口に出したかは覚えてないけど、傷つけてしまったかもしれないと後悔の気持ちでいっぱいです。
と同時に、彼らの心の動きが自然に感じられ、慰められた部分もありました。
切実な「生」へのおもいを受け止めることで、自分の人生も他人の人生も大切にしたいという気持ちになりました。
ありがとうございました。
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ここ数年で最も注目すべきヤングアダルト小説という触れ込みで来日した話題作。
物語はど直球の難病恋愛もので、避ける人は避けてしまう題材。僕もその類の人なのだけど、どっこい面白い。
悲劇的な盛り上がりを、ずーっと抑制しているので、静かで聡明な主人公の女の子の考えが、すっと頭に入ってくるんだねえ。(時々、思い出したように思春期の女の子らしい癇癪を起こすけど、いささか唐突。)
ボーイフレンドのオーガスタスはビックリするくらいいい奴で、友達思いで、デートにはサプライズと気遣いを忘れなくて、ものすごく献身的で、ほどよくおバカという、書いてしまえば、なんだこいつこのやろうみたいな奴なんだけど、読んでいるといい奴なんだねえ。
オーガスタスが告白する場所や、二人が初めてキスをする場所は、「え、ここで?」というくらい、ロマンティックじゃないところを選んでいる。これも抑制なのかな。
二人の名人技みたいな気の利いた言葉の応酬が、現実離れしているとはいえ読んでて心地よいです。
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面白かったので、3日くらいで読み終わった。
チャプターが細かいので、区切りよく読める。
確かにお涙頂戴ではない。感情的になりそうな部分も、意識的にだと思うが抑えられてて、いわゆる「くさい」ところがあんまりない。そこがリアリティに一役かっている。
いい話でしたよ。
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the fault in our stars by John Green. cry teens, can't read ...
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癌の転移で酸素ボンベが手放せないヘイぜル・16歳は、若い癌患者のためのサポート・グループで、癌で片足が義足になったバスケットボールの元有望選手・オーガスタスと出会う。お互いに惹かれながらも、お互いの残りの人生が短いことを解りあい、どちらかがいなくなった時の事を常に頭の片隅で考えながら、お互いの家族のその後も考え、ささえあい、残りの人生を疾走する。
死を常に意識して生きていかざるを得ない10代、残酷な運命の中の二人とその仲間たち。涙を抑えきれないラブストーリーでした。
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王様のブランチで、金原さんが紹介していたときから気になっていた。
翻訳物が得意じゃない私にもすんなり読めた。
病気で死に直面した若者には当然、家族や友人がいる。
その友人や家族の苦悩だって、またあるのだ。
下手な携帯小説読むよりも、この本を読んでほしい。
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甲状腺がんにかかっている16歳のヘイゼルと、骨肉腫で片脚を失っている17歳のオーガスタとの恋の物語。恋仲の二人ともが闘病中というのは斬新だ。でも、それだけにどこまでいっても、病気でない人にはわからないこともあるような気がする。まじめくさって病気と闘うわけじゃない。時にシニカルに、時に泣きごとをいい、時に苦しみ、時に青年らしい言動で振る舞う。そうなんだろうなと思うし、とてもさわやかだし、救いようもある物語なんだけど、どこか前述のような、本当にはわかりきれない気がしてしまう。
ん、ちょっと待てよ。わかりきれないって思ってしまうのは、自分がもうハイティーンじゃないからかも!?
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アイザックと「ペーパータウン」のベンのキャラクターが似てるなあと思ったら、同じ作者だった。ちょいちょい引用される詩にすっかりやられた。映画化楽しみです。
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読まなくても良かった。どちらかというと。村山聖を読んだ後になって書いている感想文なので仕方ないとは思うのだけど。作者に「その後」をせまる姿勢も個人的には粋美でない様に思うし。透明感は好きでした。少し泣きました。でも「聖の青春」との並列読みはせずが吉。と思う。
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甲状腺がんの16歳のヘイゼルと、骨肉腫で片脚を失っている17歳のオーガスタスとの恋の物語。
一時は死の危機をさまよい、奇跡的に生きながらえたヘイゼルだが、がんは消えたわけではない。自力で呼吸できないから、酸素ボンベをカートに乗せなくては外出できないヘイゼル。
母親の薦めで、癌患者のサポートグループに参加したヘイゼルは、そこで、片足を失ったオーガスタスと、目を摘出することになっているアイザックと出会う。
病気になって以来、恋なんて出来ない、しないと思っていたヘイゼルだが、オーガスタスに惹かれて行く。
ともすれば、お涙頂戴もしくは、まじめくさった闘病物になりがちな設定。けれど、シニカルに、コミカルに、時にストレートに苦しみを吐く。
二人が好きな本『至高の痛み』のラストに納得いかず、続きが知りたい二人は、作者・ピーター・ヴァン・ホーテンを訪ねて、アメリカからオランダへゆく。
が、そこでも予期せぬ結果が待っていた。
急激に病状を悪くするオーガスタス。
死と、死にゆく人と、それを看取る家族の気持ちが、丁寧に描かれている。
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「きっと、星のせいじゃない」って映画の原作
英語のタイトルもそんなかんじ
でも邦題の「さよならを待つふたりのために」ってのもすき
たまに日本語版はぜんぜんちがう小説や映画のタイトルあるけど、けっこうセンスあるのが多い気がする(わかりやすかったりとか)
肺が機能不全で常にボンベをつけて歩く女の子と(頭がいい)
バスケのスター選手だったイケメンな男の子(骨肉腫で片足がない)の恋愛
身近にある不幸を感じさせない強さがある(ユーモアとして語ったりできる)
忘れ去られる恐怖とか死後の世界とか
長く生きられない自分が相手の大切な人になる罪悪感とか
16歳、17歳だけど
大人っぽい(さすがアメリカ!)
眼のがんで両目が見えなくなる男の子のエピソードがやっぱりぐさぐさくる
眼が見えなくなるってけっこうヘビーだと思う
子どもでがんになるのは本人ももちろんだけど
親や周りのひとがつらい
ってことがよーくわかった