ファンタジックな短編集
2014/08/24 15:16
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:集星 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者初の商業誌コミックスのようですが、完成された絵、世界観には脱帽ものです。
しかし惜しむらくはBLなので、読む人が限られてしまうこと。
逆にBL好きにはキス止まりなので、物足りないかもしれません。
表題になっている「ロマンスの箱庭」は普通科に通う主人公と夜行性の芸術家ルームメイトのお話。
老年にさしかかっている布デザイナーと青年のお話や、亡くなった青年の文通相手とその弟のお話、
ある事を境に霊を見る事が出来るようになってしまった青年と学生時代の友人との再会話、
田舎の現状に不満を抱いている少年と、魔法を魅せに町へ引っ越してきた少年のお話が掲載されています。
さらり、と描かれていますが、この作者ではないと完成されないこの世界。
表紙の淡いパステルカラーのような、透き抜ける青空のような空気感をどのお話もまとっています。
短編集で、恋の始まりが描かれ、大きな起伏というのはありませんが、
この作者ならがっつり深く、長いお話を描けるのではないでしょうか、と期待させてくれます。
BLジャンルに留まらず、今後大きな世界に飛び込んで行って欲しい、
久々に今後の期待「大」な作家さんに会えました。
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投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙だけでなく、中身も繊細で美しい絵ばかりでした。内容も絵と同様繊細な人物の心の動きが丁寧に描かれていて良かったです。
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綺麗なカバーに惹かれてジャケ買いしたけど、私には合わなかった。ファンタジーB…L…?これをBLと言っていいんだろうか…。
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不思議。アート。ロマンス。ミラクル。なんていったらいいのかな。雰囲気があるっていうか、ビックリ箱、玉手箱、夢うつつ、うつしよは夢…。
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コミックスは滅多に積むことがないのに、今まで読むのを後回しにしていたのは、その頃に読みたかったBLにもれなく入っているエロの部分を描かない作家さんなんだろう、と表題作を読んだ時点で判断してしまったからだろう。どの作品も「ここじゃないどこか」的な描かれ方をしており、その現実とは別次元にある様な雰囲気を楽しめるかどうかは個人の好みだろう。今読んで、美麗で繊細な絵につきものの、年齢差を描き分けられないと言う未熟さが皆無で、どの短編も「続きが読みたい」と思ってしまえるほどだった。特に表題作は始まったとも言えない様な所で終わってしまっているので勿体ない。どこかで続きが書かれないものか。瓶の中に世界を作る作品と言う架空の芸術も美しく、その過程をもう少し詳しく描いて欲しいと思った。綺麗なだけでなく、どこかに残酷さとか怖さが含まれていて、どちらかと言うと現代的なBL作家の構成と言うより、私が若い時に読んでいた漫画家の系譜を感じる。
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繊細な描線と美しい画面が印象的。BLに分類していいのか悩むくらいの登場人物同士の関係がいい。
「うつしがみ」の金子君は可愛いな。
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どの短編も独特の世界観で、BL漫画を読んでいるよ言うよりファンタジー漫画を読んでいる感が強かった。世界観がしっかり作り上げられているので入り込めておもしろい。絵も繊細で綺麗!BLの雰囲気を匂わして終わるお話が好き。
もっとこの方の作品読みたいなー!!
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同人誌の時から追いかけてた作家さんなのですが、相変わらずうつくしい絵を描かれる方です。でもBLという感じはしませんでした。観賞用。
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ファンタジックな世界を丁寧に描く絵柄がぴったりハマっていました。
先に読んでいた「近距離恋愛」は現代もので、それよりも独自の世界観で勝負したほうが味が生きている気がします。
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pixivでしった漫画家さんだおね!あんまり本屋さんでみかけないからアマゾったおね!絵の雰囲気がたまらんお。エロくないから男の子もきっと読めるお。
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絵は好きなんだけど、表題の話がプロローグで終了みたいな…(´Д`;)
最初の話自体は好きなだけに、同室の子と話した!見た!おしまい!な感じでこれから始まるとこでぶった切られてる気分でもやもや。
どうせならこれの続きで一冊まるまる読みたかったなぁ。
全体的にBLていうよりファンタジーだなー。
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ちょっとファンタジーなBL。オムニバスなので1つの作品が短い。どの作品も「続きが…!」ってなります。続きが読みたくなるくらい良い短編。作画もすごく繊細で綺麗。
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BLと言うよりは雑誌『June』の初期の頃の雰囲気に似ている。
恋情と言うには余りにも淡い関係の短篇集。
鳩山郁子や長野まゆみ、岡野史佳の作風に純文学のエッセンスを
垂らし、ファンタジーで混ぜ込むとこんな感じになるのでは無いだろうか。
ボーイズラブで無く、淡い男子同士の感情とちょっと不思議なお話を
読みたい方にお勧め。
短編が全て読み切り形式だったのが残念である。
連作で描いて貰えたら世界観をより楽しめただろう。
やや古風な絵柄が作風によく合っていると思う。
特にカラーは色合いが優しく美しく、表紙を見ていて溜息が出る。
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装丁:Y
収録作:
「ロマンスの箱庭」
「先生の植物学」
「うつしがみ」
「光達距離」
「魔術のあとさき 前・後編」
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エロ要素で評価が変わってしまうのは、御腐れ様の完全体系ですよね。
私、足りなくなってるかも知れない・・・
絵はとても好きで、少しSFファンタジー的な設定で設定も好きなんだけど。
物足りなくて。。。
ちなみに創作すると植物が育つとか、良い。
私もあんな体質になりたい(笑)
受精して、新たなモノを生み出すんだ。
でも、こんなエロが無いとモノ足りない女の作る植物はラフレシアとかのおどろおどろしい世界になってしまうのだろうな。。。