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松下幸之助氏のエッセー・講演などの言葉を「人を活かす」というキーワードをもとに再編集したものである。そのためどこかで聞いたことあるエピソードもあったりして、「そうそう」と振り返る人もいれば、新味のないという人もあろうか。
学ぶことは多い、そして実践は難しい。
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「いかに適材適所であっても、一つの体験を得るために、やはり適所でない場所にもしばらくは立ってみる必要がある。まあ人間形成をするという過程には、はじめから適材適所ということではいけない。そうでない場所にも立ってみて、しばらくそういう仕事も味わってみる。そしていつか自分の適所に座るというようなことが非常に望ましいと思うのです。」
p25-26
「人づくりというものは、たとえていうと、まあ鋼(はがね)を鍛えるというようなものでね、いい鋼を、いい刀を打とうと思えば、やぱり名工といいますか、そういう人が、何べんもこう、まず打って、そして名刀をつくるでしょう。
名刀をつくりたいと。名刀をつくらないかんと。人づくりをせないかんというてもね、打ちも何もせんと、ふいごへ入れてこうやって鋼をあたためるだけやったらね、だんだんなまってきますよ。」
p52
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『なにも意をたくましくする必要はまったくない。真実をさらけ出すことでいいんです。人はその姿を見て反応するんです』(率先垂範する)
『上手な叱り方やほめ方を意識すること自体、すでに間違いでないかと思う』(寛厳よろしきを得る)
松下幸之助の本は何冊か読んだが、たまに読むと忘れかけたことを思い出させてくれる。仕事でもそうで、大切なことを忘れて、自分の気持ちで動いてしまう、その後、それを振り返って反省する。その繰り返しかなぁと思う。