投稿元:
レビューを見る
よく読む大下さんの本。
共産党の主張がよくわかる。文章が簡単で読みやすい。政党助成金をもらっていないのは、政党助成金は税金であり一人当たり年間250円払っている。このお金は支持をしない政党にも配られるので、「思想良心の自由に反し憲法違反」であると主張している。ちなみ共産党の個人献金は101億円。
最後のまとめにある共産党国会議員の主張がのっている。かつてのようなアレルギーを感じる人は少なくなっており、若い人にはより顕著である。50年以内には与党として政策を実現していくのも夢ではない。ちょっと長期過ぎる展望なような気もするが、そこまでも政党として継続する自身の表れとも思える。ただ間違いなく自民党があるかわからないが、共産党は存在する気がする。
投稿元:
レビューを見る
8/8読了。350ページを超すページ数なのにスルスルと読めてしまう。大下さんの本はいつもそう。内容そのものは毎回政治的なのに。トップ屋として長年活躍してきただけに、ものすごいスピードで、しかもわかりやすい文章で、難しいことをやさしく書く。今回もそうだった。だけど内容的には機知のことばかりで、深みはいまいちだった。
投稿元:
レビューを見る
武力革命の路線を日本共産党に押し付ける事態をめぐっては、党全体はその渦中に巻き込まれることはなかったが、党の中心部分が影響を受ける状況になってしまった。しかし、党としてはその影響を受けた一部の党幹部の誤りを明らかにし、外国な党な言いなりではなく、自主独立の立場で、党の基礎方針を確立し、団結統一を固めてきた。
???
投稿元:
レビューを見る
「反自民」の受け皿政党として躍進する日本共産党の現在の姿を、党幹部や議員たちへの取材を通して解き明かした本。
基本政策の結党91年の老舗政党ですが、以外と知らない日本共産党の現状がよくわかります。本書は、現在の日本共産党を理解するのに役立ちます。
投稿元:
レビューを見る
『#日本共産党の深層』
ほぼ日書評 Day512
Kindle Unlimitedに入っているので、「深層」などという思わせぶりなタイトルに惹かれ、誤ってDLしないよう、注意喚起の意味で評を書いておく。
著者の大下英治氏、1970〜80年頃には色々活躍されたようだが、近年は発刊数だけを見ても、まともに取材して書いているのか疑問符がつく(というところで止めておこう)。
最終章の共産党が政権を取っても中国のようにはならない、と主張する箇所は、失笑ものである。
https://amzn.to/3EbgLiP
投稿元:
レビューを見る
【深い光】
「深層」である。さぞや重苦しいものかと期待と覚悟をして臨んだら、第一章はキラークイーンこと吉良よし子氏の、つとめて明るい話題である。二章以降では歴史や組織について触れているのだが、深層というより回顧録というか、そんな風な印象がある。最終章は「共産党が目指す社会とは何か」、ここでより深いビジョンが示されるべきだったと思うのだが、どうしても旧社会主義国との違いの部分だとか、吉良よし子が国会議員の立候補までに感じたことだとかにページが割かれていて、将来像、という点では物足りない。20〜30年後には閣僚を輩出する、なんていうのも夢ではない、という記述にて、本書は終了する。タイトルからは深い闇をえぐるのかと思いきや、どちらかというと光を当てている。そしてなんと同じ著者と出版社から、公明党のものも出ているではないか。むう。
投稿元:
レビューを見る
「京都左翼」に関する記述が興味深い(大宅壮一の引用だが)。その源流は京都ではなく長州にあるとのこと。
題名は硬めだが、内容的にはジャーナリストの書いたルポが中心なので柔らかめ。どこまで事実なのか少々怪しく思える部分もあるが、手軽に?共産党を知る分にはよいのかも。