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第3部の野中先生の箇所はスクラムの概念の根底が記載されている。翻訳本ではないので、すごく読みやすい。スクラムの原点に触れる事ができる。
富士通の震災時のプロジェクトでも、また、価値を提供するという本質が表現されている。必読。
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スクラムの元となった話などがとても面白かったし、特に第3部のスクラムとアジャイルスクラムの話、また対談などが引き込まれていった。
たぶん時々読み返すことになるんだろうなぁと思った
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「アナログな手段での見える化」「対話と共感で創る当事者意識」「小さなサイクルでの振り返りと軌道修正」辺りがポイントか。
各人手短に「昨日やったこと」「今日やること」「障害となっていること」のみ話すスタンドアップMTG(朝会)など、いつかのPJTで経験したプラクティスも意外とあったり。
概要と実例と歴史的背景が小さく纏まった良書です。
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この本のポイントは近年アジャイル開発の実践として多く採用されている「スクラム」と、野中氏の知識創造企業のSECIモデルとの関係性について指摘することであると思う。
「The new new product development game」で述べられたかつての日本企業が成功を収めていた企業内の新製品開発方法から生まれた、アジャイル開発の「スクラム」。それが今、ソフトウェア開発手法として様々な開発現場で取り入れられている流れの中で、より広く経営と結び付けていくという視点を野中氏、河鍋氏の対話で語る3部が主題であると思う。
そういった意味で、SECIモデルとスクラムの関係、そして知識創造企業とスクラムチームとの関係性、アジャイルスクラムの弱点と日本企業の強みなど、違った視点で開発現場の「場作り」について考えることができる1冊かと思う。
デザイン思考やシステム思考など、近年のイノベーションマネジメントの流れとソフトウェア開発から発展したアジャイル開発「スクラム」との接点。
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第2部のインタビューでは、現場の臨場感が伝わってきて読み応えがあり一気に読めてしまう面白さ。また、著者である平鍋氏と野中先生の対談もその場にいて話を聞いている様な錯覚を覚える内容で、久しぶりにワクワクした一冊でした。
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本書は3部構成になっており、第1部はアジャイル開発とスクラムについての形式知、第2部は実践事例、第3部は平鍋 健児と野中 郁次郎の対談となっています。
昨年、細川泰夫さんのアジャイル(特にスクラム)に対する講義を受けていたので第1部についてとてもポイントを押さえた説明になっていることがよく分かりました。
第2部についてはいかにもアジャイルが合うシステム開発への適用事例でした。一つくらいは、金融システムや自動車業界などアジャイルが適用しにくいと思われているものへの適用事例があると(仮にそれが失敗事例であったとしても)より参考になると思いました。
第3部の対談はなかなか興味深いもので、無理やりSECIにあてはめなくてもと思わないでもなかったですが(私はSECIモデルにはちょっと懐疑的なので)、面白く読めました。
全体を通しては、一篇の論文だよなぁと思いました。
部門長クラスの人にソフトウェア開発に対して正しい理解をしてもらうためにそっと手渡すと良いかもしれません。
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システム開発のマネジメント本。
(第3部は、野中さんのSECI本)
アジャイル開発(その中のスクラム)について書かれている。
過去に手を着けたジム・ハイスミスの本に比べ、
取っつきやすく、かつ汎用的に書かれていたと思う。
システム開発のマネジメントツールとして利用出来るものが多々あった。(参考文献も要チェック)
「ふりかえり」のKPTなどすぐにでも実践出来るものも少なくない。
ただしアジャイル開発成功の必須要件としてある チーム一体化 は、企業風土によってはなかなか難しいかも。
再度読み返したい。
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本書は3部構成になっている
1部は概論で、目新しさはないが分かりやすくまとまっているので初学者にもおすすめである。既学者は飛ばしていいかも。
2部は事例紹介。国内事例なので慣習が近い分参考になる。
第3部の議論は本書のポイントで、スクラム原論文やSECIモデルと照らしてアジャイルを再考している。
特に、アジャイルで議論が進んでいない部分にも言及している。
そのことが、アジャイルが引き続き議論を進めていくものであることを示しており、今後の発展に向けて非常に意義深い。既学者でもこの3部は一読に値すると思う。
それにつけても、野中先生の「合宿をしなさい」という一言にある意味すべてを感じた。
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アジャイル至上主義的な本ではなく、適応の向き不向きを的確に述べている。
確かに、米国のスタートアップ系の会社には、組織のマインド的にも、投資対効果の増大のためにも向いているプロセスだと思う。
日本ということを考えると、同じようなスタートアップやサービス系企業には向いてそうだが、それ以外のウォーターフォール文化の根付いた企業には難しいかもしれない。
根付けば非常に良いサイクルがまわりそうな良い開発手法だけど。
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様々なステークホルダーの意見がわかれた時、意見を一つにまとめるにはどうしたら良いか、という質問に対する野中郁次郎の「合宿をしなさい」という答えが一番衝撃的だった
デイリースクラム:たったまま15分で、各メンバーが昨日やったこと・今日やること・障害になっていることを共有
ふりかえりKPT:やってみてよかったことKeep、うまくいかなかったことProblem,それらをふまえてやってみることTryを共有する。この順番がちょうどよい
デジタル導入の前にアナログで
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アジャイル開発とそのひとつであるスクラムをマネジメント層に紹介するような内容。なので内容は技術的なものより、イノベーションや組織運営とアジャイル開発の関係などに重点が置かれていました。
アジャイル開発のチームメンバーの共感を重視する姿勢は、開発スタイルに関わらず大切なものだと思いました。
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アジャイル開発とスクラムについての説明がわかりやすかった。
(過去に別のアジャイル開発についての本も読みましたが、こっちの方が概念を理解しやすかった。)
スクラムの手法やアジャイル開発で必要そうなことを知りたかったのですが、この本の1章を読めば、だいたい概念は理解できたので、仕事でも実践できそうだと思いました。
2章の楽天、リクルートの話しは興味深かったけど、残りはほとんど流し読み、3章はほとんど読んでないです。
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「アジャイル」については一年以上前からその存在は知っていた。しかししっかりした意味を学ぶことはなかった。
今回、この本を読んだ事でその意味は判ったと想う。
その上で「アジャイルとプロジェクトマネジメントは水と油だ」と言う表現に疑問が生じた。アジャイルは「マネジメントしないプロジェクトマネジメント」なだけで水と油では無く、プロジェクトを完遂する手法の一つ、言わば水とジュースの様な間柄では無いか。ものによってはプロジェクトマネジメント手法がマッチするし、ものによってはアジャイルがマッチする。そんなイメージが在る。企業風土や職種、そのプロジェクトの目指すものによって使い分ける柔軟性が必要な気がする。
本書は「アジャイルとは何か」から始まり、定義、構成するもの、魂について触れる。まさに「アジャイルの扉」で開けようかどうしようか迷って居る人に、何も言わずそっと差し出すのに最適な本で在る。また「アジャイル」の存在を知らずとも、組織の活動に疑問、不満を持つ人々、コミュニケーションの在り方や会議の在り方に悩む人々の"モヤモヤ感"を振り払う可能性を秘めて居る。
そんな意味ではITに限らない職種(例えば飲食業、建築業、小売店)などにも是非オススメしたい。大切なのは技術だけで無く思想(魂)なのだから。
もし適用して"すんげえ良かったよ!"と感じられたら、是非ともシェアして頂きたい。
そんな未来を感じさせる素晴らしい本である。
《投稿用更新》
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昨今のソフトウェア開発においては急速な市場の変化などに対応すべく従来の受発注と言ったウォーターフォールに変わってアジャイルなアプローチが様々なソフト分野で採用されている。
そのアジャイル手法の中でもスクラムについて語った本。スクラムは枠でしかないので、さらにチームに必要なプラクティスを補完しながら実践していくべきと言った点、国内での適用事例などわかり易く為になるトピックが多い。
個人的に特に良いと思ったのが後半のオリジナル論文との対比や知識創造プロセスとしてのアジャイル・スクラムについて語ったところ。PCDAの前にSがあるというのはなるほどと思うのと同時に、ちょっと勇気付られた気がする。
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これは、ぜひ経営陣には読んでもらいたい…。
それ以外の人でもアジャイルの思想や背景を知る為にとても良いと感じる。
実際のテクニカルな手法に関しては、アジャイルサムライなど、また別の良書があるので、導入プロセスや変化を望む組織には参考になる部分は多いと思う。