勉強漬けのリスク
2015/10/11 11:19
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投稿者:ぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもの時期、特に中高校生の時期は、情操やコミュニケーション能力を育成することが大切です。このときに子どもを隔離し、特定の価値基準だけで育ててしまうと、自分で物事を考えることができず、他人との交流が困難な人間を作り上げてしまいます。
大人になれば忘れてしまうような知識を必死で勉強するより、人間としての魅力を磨いてほしいのですが…学歴重視では難しいですね。
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
高学歴の人は、勉強のしすぎで脳がいびつに育ってしまった……と言われるとなるほどなあと思うのですが、個人差もありますよね。
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脳を鍛える重要性はわかる本。ただ、断定が多く感じてしまう。
あとは「脱自動化」の説明をもう少し詳しくしてほしかった
以下、印象的だった部分
>自己分析を鍛えるには、毎日鏡を見て、10種類以上の表情をつくってみることだ。
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非常に興味深い内容もあったが、偏差値が高い高学歴の人を一括りにして論じてしまう点に少し臆してしまう感情を抱いた。ただ、脳番地を意識して苦手なことにこそ取り組んでいく重要性など、自身の活動に振り返ることができる示唆を頂けたと感じた。
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■知識を得たいという願望は誰の脳にもあるが,実際に知識を得るための行動力は知識欲による動機付けの強弱によって決まる。
■前頭葉にある思考系の脳番地はこの動機付けを強める。そして知識を求め,手に入れるという過程を繰り返すことで,この部分が大いに発達していくが,太く成長し過ぎると入力と出力のアンバランスが起きる。
■前頭葉以外にある情報入力(視覚系,聴覚系,理解系,記憶系)の脳番地と。前頭葉にある自己主張の脳番地の不均衡により,「理解したい」よりも「主張したい」が強くなると自己愛過剰の状態になる確率が高くなる。
■頭がいいのに反省の仕方が分からない
■反省とは,自分の行いを振り返って考えること。この働きは脳の感情系と理解系の脳番地が司る。
・周りの人がどう思っているかという意識
・自分がどうしたいのか自分で自分を顧みるという意識
■左の扁桃体とその周囲は自己愛や自己分析,特に自己分析に関係し感情的な面から自己評価をしていると考えられる
■右の扁桃体は他人が自分をどう考えているかを理解するための非言語情報を受け取り客観的な自己評価を司る。
■反省の仕方が分からない人は,多くの場合,左右両方の扁桃体が弱いと言える。
■左の扁桃体が発達して自己分析に優れた人は,孤独感が強かったり,社会的に孤立しやすかったりする反面,右の扁桃体の能力不足を補って大過なく人生を過ごせる
■右の扁桃体だけが優れている人は,自己認識が不安定なため,思想や宗教など他人が決めた事柄への依存度が高くなったりする。多くの場合未発達な左の扁桃体を補うことに苦労する。
■最も難しいパターンは対人関係を想定することができない人。こうした人は自分と他者との距離感を保つことができないため,自分の立ち位置を言語化・文章化することができない。
■脳は眼前の状況に対して得意な脳番地で乗り切ろうとし,苦手な脳番地で対処するのを避けようとする。
■駄々をこねて我儘を通そうとする人の脳は他者理解の能力が不足している。
■脳は自分が一番強いところに依存して価値を決める。
■育っていない脳番地を使うと不安を感じ怒り出す
■整理が苦手であることと罪悪感が希薄でることには関係がある。
・言葉や物事を並べ替える
・整理整頓とはものに限ったことではなく,感情などの形にならないものにも及ぶ
■高偏差値の人は事実を突きつけられると弱い
■記憶系の脳番地に偏った鍛え方をしていると,元来,動き回ることで知識を獲得していたのに,その時間を無駄と考えて省くになるため,運動系の脳番地が発達しない。運動系の後には感情系と繋がる感覚系の脳番地があるが,高学歴・高偏差値の人にはこの脳番地が未熟な例が多い。
■感受性が鋭いから潔癖症になるのではなく感覚のインプットが発達していないから綺麗なのか汚れているのか区別がつかず不安になる。
■脳は分からないことや目新しいものに対し敏感に反応する。
■強い脳番地を生むために影となる弱い脳番地ができるのは避けられない。高偏差値を生み出すには弱いところを作らざるを得ない��
■習慣化した作業を続けると,次第に脳への刺激がなくなる。能力を高めるための生活習慣の構築が逆に能力を高めることを邪魔する。
■「脱自動化」
■苦手なことに取り組んで能を個性化する
■サヴァン症候群
■天才ほど脳がいびつ
■日本人は歴史的,文化的背景から,かなり同調圧力が高い。
■重心の移動により脳の頭頂葉がかなり鍛えられる
■二足歩行を使って仕事をしなくなると頭頂葉にある移動するために使われる脳番地が鍛えられなくなる。
■自分の脳が苦手とする分野に挑んでいく必要がある。
■脳は苦手なことを避けることに長けているが,それに挑み,自己修正する脳こそがその先に進むことができる。
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この本を読んで、『思考の整理学』はすごいな、と改めて思いました。
『思考の整理学』は、エビデンスに基づいた本ではなく、経験に基づいて書かれていますが、『高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか』と照らし合わせると、科学的(おそらくそう言っていいと思うのですが)にも、だいたい正しいことを言っていると考えてよいと思います。
脳の育て方、という視点はとても役に立ちましたし、実は自分自身、経験的に感じていることでもあります。
『脳の強化書』が、ますます読みたくなりました。
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とっても面白かった。著者は『脳の強化書』を書いた脳科学者。
高学歴者の脳をMRIで見ると、記憶系・思考系の脳番地の発達が著しすぎる反動で感情系・運動系脳番地の発達が未熟になるため、人付き合いがうまくいかない。知力を鍛えることが悪いのではなく、知力「だけ」を鍛えるのはよくない。
勉強に限らず、どの職業でも常に脳の同じ部分しか使わないと、脳のバランスが悪くなる。脳は自分の苦手分野を鍛えるのを嫌がり、得意分野で全てを補おうとしてしまう。普段やらないことや苦手なことに敢えて取り組むことで、脳の老化を防ぎ、人として常に成長し続けられるという。
今まで苦手なことや嫌なことを極力避けがちだったが、敢えてチャレンジしてみようと思った。
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巷のうわさ本かと思ったら、発達脳科学の権威の方が書いた一冊。医学的アプローチでの高学歴の人の特徴と原因をうまくまとめた一冊。
読んでいて結構面白い内容です。
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まえがきにもありますが、脳科学者の著者が性格(人間性)を脳の発達具合と関連づけしたお話。
前半(というか最後以外)は性格(人間性)に対する脳の詳細な状態のお話が続き、脳科学にあまり詳しくない私としては少し退屈でした。
ただし最後の方で歳をとっても脳は変えられる、自分が使わない脳の領域を鍛えれば人は良くなれるといった感じのことが書かれていて、私的にはその考え方は良いなと思いました。
自分の性格が悪かったとして、その性格を治しなさいと抽象的に言われるよりも、あなたの性格が悪いのは脳のバランスが悪い(使われている所と使われていない所がある)ので弱い部分を鍛えれば良くなるよと言われていると読み取れて、この本を読んで良かったなと思いました。
ちなみにどうやって脳を鍛えるか的なノウハウはこの本の対象外でした(^ω^)
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高学歴の人は、これを読んだら自分の価値が上がります。
そうでない人は、高学歴の人がなぜこう/ああなのかが理解できます。
「高学歴なのに仕事ができない」「勉強ができるのにコミュニケーションが取れない」というのは本当だった。
脳には「脳番地」といって、いくつかの部分に分類することができる。
やることによって使う脳の場所が異なる。この場所を「脳番地」と言う。
勉強ができる人は、記憶や学習のための脳番地が発達している。
その代わりにそこを発達させすぎたことで、ほかの脳番地が発達していない。そういう人は、他人の感情に配慮が欠けていたり、コミュニケーションが苦手だったりする。