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【Summary】
大学院時代お世話になった先生方が各章を担当していたので購入。
学術寄りの内容と実務寄り(ケーススタディ)の内容の両面が書かれており、バランスの取れた構成だと感じた。
個人的にはやはり大学院時代の知見をまた思い出したいという面で購入したので、学術寄りの内容のほうが面白いと感じた。
他の角川インターネット講座の本も面白そうなので購入してみようかなと検討中。
【自分用メモ】
今回は学術寄りな内容である第1章、第3章、第7章のみをメモとして残す。
■第1章 社会の基盤OSとしてのインターネット 浅羽氏
プラットフォームを3層構造で分解し、社会インフラのアナロジーの観点から見ている内容はとても腑に落ちた。
階層ごとの開放度合いによって観点は結構根来氏に似ているかと感じた。
■第2章 プラットフォームビジネスとは 根来氏
レイヤーに関する議論、プラットフォームという研究内容の系譜について基盤型PF、媒介型PF、そして融合という一連の流れが
丁寧に記載されている。
この本の中では最も学術面の色が濃く、ページ数以上に濃い内容だった。
■第7章 変化するプラットフォームビジネス 國領氏
SFC学部長の國領氏の章。根来氏に比べてプラットフォームの概念を社会システムという観点から見ており、より広い定義で見ている印象を受けた。
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かつての輝きを失ったソニーの元社長の出井伸之氏が監修しているは皮肉な感じがする。
アップル、グーグル、アマゾンなどを題材にして、なぜこれらの企業がこれほど成長したのか、その戦略が解説してある。参考図書も紹介してあり、プラットフォームビジネスを考える上で教科書となりうる本だと思う。
執筆者
・林信行
・小林雅一
・雨宮寛二
・山谷剛史
・圀領二郎
・根来龍之ほか
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グーグル、アップル、アマゾンを代表としてプラットフォームビジネスについての本。よくよく考えたら、グーグルは現在アルファベットという名前だから、三社とも『ア』から始まる社名になったんだなぁ。
そういや、iPodのウィンドウズ対応については、ジョブズは興味がなかったんだとか。こういう話きくと、アップルはやっぱりジョブズだけでなりたってたわけではないんだなということが分かる(iMacという名前にも最初は反対だったみたいだし)。
驚いたのが、iPhoneのアプリの収益はほとんどアップルの利益になっていないという話。その分はiPhoneのハードの売上で回収してるんだとか。インクで儲けるプリンタ事業とは逆なんだなぁ。
そういや、最近あまり話題を耳にしなかったけど、グーグル・グラスって事実上の失敗という扱いなのか。宇宙エレベーターもどうなったんだ。
後驚いたのが、アマゾンの国内モール出店者数が16万1000に達していて、楽天市場の4万2000を超えているという記述。今でも楽天市場のほうが出店数多いと思ってたのに、まさかアマゾンのほうが上、しかもこんなに差が開いているとは思わなかった。
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プラットフォーム=囲い込み。ソフト、ガジェット=差別化。それぞれ特色があるようだが、アドプログラムとの上手な連携がさらなるユーザー獲得につながる。
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結構面白かった。プラットフォーム部分の解説も良かったし、
その後のGAFA、BATの説明もわかりやすかった。
これからの時代、自分の用意した土台の上にいろんなものを呼び込んで使わせるという商法に進んでくと思う。
所有せず、担保を持っているものから借りるというコストの安い生き方になるかなと。
クラウドとそれを使う端末をセットで用意する。
アップル:魅力的なコンテンツを用意してそれを目当てに客を呼びながら、超効率的に作成したiPhone、MacBookで利益を出す。端末を売って設けるためのブランド戦略
グーグル:いろいろな会社を売却して様々なコンテンツを集める、収益源は広告だが他の端末などでは苦戦中。AI・IOT・OSでトップを走りながら新たな収益源を開拓中
アマゾン:商品をすべて揃えて、ヘッド・ロングテールすべてをカバーする。自社活用で生きた技術を切り売りするAWS、ロボットで利益を上げる。
中国:企業規制で国内企業の成長を守る。真似しての氾濫から淘汰により。巨大企業が生まれる。
日本:職人的な技術はあるものの淘汰が進まず個別最適で終わっている。もっと打って出る必要がある。