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何なんだろう、この感じは。どう形容していいのかわからないが、とても良かった。特に併録されている『水に埋もれる墓』は深く印象に残った。
その人間と不可分な「土地」というものの残酷さと滑稽さ。ことさらに否定するわけでもなく肯定するわけでもなく。悲しさと優しさ。
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一見よみやすい文章がつらつらと書き連ねてあるが実際は何も明らかにされないし、終わりも見えない。でもその計算されたグダグタ感がわたしにはきもちよかった。意味はわからなかったけど。
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性的描写が気持ち悪い。
老婆が猿と関係を持つところや、お手伝いの主人とある女性が関係をもつところとか、手錠につながれた状態の男子同級生を性的好奇心の対象とする女生徒など、不必要かつ必要以上の気持ちの悪い描写。
そして、どこにも辿りつかない無意味な群像劇。
さらには、日本の過去のある国に対する態度を批判もしており、賛否両論あるところかと思われる。