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みんなのレビュー28件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (6件)
  • 星 4 (7件)
  • 星 3 (13件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
28 件中 1 件~ 15 件を表示

それでも人は生きる

2003/11/16 01:21

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:polton - この投稿者のレビュー一覧を見る

夏姫は幼少の頃から、定められた世の流れに逆らわず生きようとした。
時代がそうさせたとも言えるし、その容姿が生き方を定めたとも言える。
しかし彼女の本心は決してそうではなかった筈だが、
若さゆえ、それを打破する手段も狡猾さも持ち合わせてはいなかった。
そして乱世と男達の間を漂う内に次第に人間(または女の)強さを身に付け、
家族や周囲を守ろうとする姿は涙すら誘う。
その彼女に愛を注ぐ兄の子夷や、それを奪わんとする男達、
生国である鄭、嫁いだ陳、盟主の晋や楚、台頭すべく蠢く秦等の戦乱の攻守、
それらの物を絡めながらも流れる如く進める語り口は、
心情の「史記」と表しても過言ではなく、
宮城谷文学の珠玉と言えよう。
これを読まれた方は、必ずや下巻を読むに違いない。

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変わった手法に思えた歴史小説でした

2023/05/04 10:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る

(上下巻)
夏姫について、周りからの表現で描かれていました。主人公なのに本人の意志や考えがちっとも出て来ない。
周りからどんな人だったのかを浮き上がらせるような感じです。それはそれで、夏姫がどんな人物だったのか考える手立てになり、考える楽しみがあるのかもしれませんね。
読みごたえがありました。

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さすがは宮城谷文学

2002/03/13 15:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マックスジーン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 宮城谷作品、本になっているものは、すべて読みました。この作品は、いわば短編の佳作集のようなもの。夏姫という女性を通して、一冊の本にはならない三流の人物たちを複数描いています。しかし、夏姫という女性の存在により、ひとつの流れを作り上げています。無論、三流の人物達といっても、孟嘗君さへ、三流の評価であることを考えれば、それぞれの人物の個性もまた面白く、なかなかの一作。

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美女であるが故の苦労もある

2002/03/24 20:56

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 絶世の美女と言われながら、いや美女であるがゆえに幾度も結婚させられ、しかも周囲の人々を不幸にしていく。それは間違った相手との結婚が招いたものなのだが、本人もただ自分というものへの自信をなくしていく。そして、最後に本当の相手にめぐりあうことになるが、それはやはり稀代の知恵者、その才を誰もが認める男なのである。本当の価値をわかるものは、やはりいい男なのだねえと、つくづく納得なのである。
 そんな夏姫の波乱万丈の人生を描いた一冊なのだが、よく描かれがちな、ひどい女性というアプローチではなく、その哀しみの方に重点が置かれているため、絶世の美女にはちと負ける方々も、感情移入できること間違いなしだ。
 しかし、こんな描き方をしてしまうあたり、作者はいい男なんだろうなあ…。

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気の毒になった

2022/12/26 23:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

絶代の美女・夏姫。彼女に群がる男たちの浅ましさが印象に残った。
幼い彼女と通じた兄、家臣たち(父親は臭いものにはフタ扱いで夏姫を他国に嫁がせて厄介払い。罰する相手が違うだろうが)。  
息子を引き立ててやると言って近づいた挙げ句数人で彼女をもて遊んだ身分ある男の子たち。

ただ運命に翻弄されるだけだった彼女に射した一筋の光。
その光を逃さなかったことが幸せに繋がったのは良かった。

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絶世の美女を襲う悲しい運命。

2015/12/16 22:39

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

乱世と男達に翻弄された絶世の美女・夏姫の波乱の物語。
幼い頃から類稀な美貌で兄に躰を奪われ、大夫の子息の妻となったが束の間、夫は他界し、君主や重臣に弄ばれる。悲しい美女の姿があります。

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夏姫春秋

2020/02/15 16:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kyon - この投稿者のレビュー一覧を見る

春秋時代に生きた国の命運を背負わされた女性の生き方としてみれば、過酷で思いもよらない女性のしぶとさを見せられる気がする作品で、その翻弄のされ方が異常な感じをも受ける。
作者は女性の生き方をあまり得意としてないような気がしていたが、どうしてどうして、中々の描写でドキリとする。
こんな女性は日本の過去の時代にもそうはいまい。ふ~むと唸ってしまった。平凡な生活をしてる自分には考えられない世界だからである。

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2004/10/01 04:44

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2006/11/08 11:00

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2006/05/11 21:38

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2006/07/03 21:14

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2007/01/07 14:03

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2008/02/03 00:15

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2008/06/05 13:52

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2009/01/30 10:12

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