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そういえば性に関することで罰が当たるってあまり聞きませんね。
橋本先生はこんな単語も使うんだとういリアルな単語にちょっと驚きました。赤面しちゃった(笑)
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日本人は性におおらかだと思う
タブーはないがモラルはある
恥の文化が熟成されていく過程である
古代において子孫繁栄は願いであった
性が生理生活だった
政治組織が出来上がり直接表現する時代になっていく
言葉の解釈表現が現代的でわかりやすい
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浮世絵の乳房の表現方法から,江戸時代の男はおっぱいは赤ちゃんが吸うもので性的な対象とみていなかったという説を唱えている.面白い視点だ.源氏物語に出てくる「女にて見ばや」という語句をベースに平安時代の男女関係を解説している第3章が面白かった.美男を見て"女だったらいいな.やっちゃうんだけど」と書く紫式部の茶目っ気もうなずけるが,男色が一般的だった時代があったことも驚きだ.西洋文化が入ってくる前の日本は性的におおらかだったことは確かだ."
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いろいろ雑な感じはあるが、
単純に面白かった‼︎
読みながらいろいろ笑ってしまった。
小柴垣草子は初見ながら
なんか予想外にリアルで笑えた。
つまり、性はそんなもんでいいんじゃないかと。
確かにそのものの動詞がないことも納得。
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日本の古代には性的タブーというのはなかった。ただそこにモラルがあったというだけです…やっちゃいけないよというモラルがあるからそれをつい隠してしまう。そんなことをしているとロクなことにならないから、神様にお願いしてその隠していたことをオープンにして、祓ってもらってすっきりするーそれが大祓なるものを行っていた過去の日本だということになります。
それを考えると、我々はとんでもなく高度な文化地域にくらしてたんだなと思ってしまいます。タブーはないがモラルがあるという文化の高度性はすごいもんです。
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明治以前の日本社会には、性的モラル(道徳的規範、価値観)はあったが、性的タブー(許されない、非難されるべきこと)はなかった。
題材として、『古事記』『源氏物語』や絵巻物、春画などが取り上げられ、それらが今風の言葉で冗談交じりに解説される。
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読売朝刊・新聞小説で金色夜叉の現代版を執筆中の橋本治氏の「性のタブーのない日本」、2015.11発行です。楽しく読了しました。古代、平安、武士の時代を中心に現代と対比させながら描いてます。平安時代の「性」はある意味現代に通じる奔放さがあったのでしょうか。現代が平安時代に近づいているのでしょうか(^-^) 大和撫子はおしとやかが定説ですが、それは武士の時代になってからで、日本の女性は決しておとなしくなんかないそうです(^-^) 北条政子やや春日局が悪女とされるのは武士の時代だからだそうですw!
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日本の古典文学におけるセックスまわりのいろいろ。橋本先生は国文出てずっと読んでるんだよな。しかし私はけっきょくどうも呼吸が合わなかった感じ。でも『桃尻娘』の映画はそのうち見たいな。
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この人の本は今までにも何冊か読んできているが、扱うテーマが結構幅広い。強いて言えば共通しているのは「人間とはどういうものか」といった所か。本書では日本人の性に対する価値観を歴史から紐解いている。オープンになったと思われる現代よりも昔(弥生時代~江戸時代)の方がよほどオープンで、その根底には「そういうもんだ」という考えがあったようだ。
西洋の話も聖書で紹介している。日本で言えば古事記のようなものか。元の内容(?)学校で習うよりも遥かに、性的だけでなく人間の本能をありのままにえぐるような表現が多い。
社会性、といった方がいいか、それを人間が獲得していく中で、性への考え方、道徳観、表現の仕方は変わっていったようだ。
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まぐわうって、目合うで、目が合うとそれは性交するという日本の古代に、タブー謎なかった。それは、ただの自然な生理で過ぎなかったわけで。
ただしフリーではなく、モラルやルールはあったというのを、古典や絵画から描き出す。
源氏物語なんか凄いな。これ、よく子供たち読ませようてって思う。当時の女流文革なんか、少女コミックスみたいなもんだってのは、いや、きっとその通りなんだろ思った。
そんな国に、性的差別なんかあったわけなかろう。
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橋本治さんの新刊が出ていたので買ってみた。
氏の桃尻誤訳枕草子(何故か上巻のみ)を昔母が所持しており、こっそり読んで面白かった記憶があったのだ。
日本の文化史における性表現について、古事記や源氏物語、葉隠などの有名作品や平安~江戸時代の文化を取り上げながら、自由に語られる。
時折当時と現代を比べて現代女性への皮肉が随所に見られるが(笑)
大和撫子がおしとやかなのは武士の時代になってかららしい、まあ日本に限らず女性が皆おとなしく貞淑だと思うのは間違いである。
おっぱいは子供が吸うもので昔の成人男性はおっぱいに特別性的な意味を持たない…“見る刺激”ではあっても揉んだりしゃぶったりする“性愛の具”ではない、という説には少々疑問。
"あぶな絵"には描かれていた=性的な目で見ていた、ということはやはり行為の時に揉んだり吸ったりしたくならないものだろうか?(我ながら何を書いているんだ)
昔は男色が盛んだった事情には大変合点がいった。
まさか肉体関係を結ぶことで人間関係の結びつきを強くするとは。(でもその感覚はわからなくもない。)
女性との恋愛は和歌送ったりセンスが必要だったりでめんどくさい。
さらに当時は男色を変な目で見る人も少なかった。
平成末期~令和になってやっとこさLGBTが世間の知るところとなってきたが、そういった意味では昔の方が多様性があったのだろうか。
---22P.“猥褻”という規定は“それを猥褻と感じるかどうか”によって作動するから感じる人間、時代状況次第で“猥褻かどうか”は揺れ動く。---
そういえばSNS上で二次元女性の性表現が度々炎上するが、そこに怒りを感じる人の気持ちが私にはわからない。(だって絵だし。でも、共感はできないけど、自分が発信者となる際は配慮すべきだと気を付けなければ。)
炎上対象の表現物を見ても、自分には全く性的に思えないものも多いのだ。
しかし“慣れたら感じない”とも著者。
10代の頃、エロにとても近いところにいた経験があるからすっかり慣れてしまっているのだろうな。
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「まぐあう」は「目交う」で視線が合うこと。昔は家族以外で、男女が顔を合わせることはなく、目が合うことは性交渉を意味した。p.39
闇の中で性交渉するのは平気だが、顔を見られるのは嫌という女。p.143