内部告発された国会の実情
2019/06/03 00:28
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投稿者:在外邦人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
未知の世界に飛び込んだ1年生議員の山本太郎が、たった1人で果敢に政治と国会の実情を暴いて見せてくれた!主要報道機関のサボタージュと自主規制を尻目に、講談社インターナショナルが本書を発行した意欲を評価したい。内容は主に、2015年7月29日から2015年9月17日まで「我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会」で、14回に及ぶ渾身の質問内容が、文字と資料で構成されている。じっくり読み始めて、改めて内容の鋭さに驚かされた。強烈な皮肉を込めながらも、的を外さず現状認識を明快に締めくくっている。各界の錚々たる知識人が本書を絶賛した。日本で個人がこれからどう動くべきかが自ずと見えてくる啓蒙の書。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
長く続いた安倍晋三政権のマイナス面が、よくわかりよかったです。歴史的評価はこれからだとしても、反省点が多そうです。
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少ない時間での質問のチャンス。山本太郎議員はこれに周到な準備で資料をあたり、裏取りをし、総理や閣僚から狙いの言質を得るべく、綿密にシナリオを練って臨む。しかも、たまたまTV中継を見た政治にあまり詳しくない人にも分かり易い様な表現を心がけている。
当時、審議の中継を見たり、国会に傍聴に行ってみたりもしたが、山本太郎議員が質問に立つと、議場の空気が明らかにピリリと変わる。本書に収録されている議事録を読むと、2015年夏の当時の空気を臨場感をもって思い出すことが出来た。
大人の理由か何か知らないが、多くの政治家があえて触れない米国や多国籍企業による隠然たる日本支配、米軍による戦争犯罪という部分に、直球で切り込む山本議員の質問に対し、総理も閣僚も官僚が用意した紋切り型の逃げ口上を壊れたレコードの様に棒読みを繰り返し、正面から答えずに逃げまくり、山本議員の持ち時間がなくなるのをひたすら待っているケースが多かった。
理論で勝てないから、与党側は最終的には人間カマクラで議長席を取り囲んで防御しながら、「指揮者」の合図で議長の声も聞えない状況のまま起立・着席を繰り返すという茶番で、議事録も「議場騒然につき聴取不能」のまま無理やり可決させた安保法制。
これをめぐる2015年の夏の記録と舞台裏に迫った本書。
様々な資料・公文書を使いこなしながら、見事に切り込んで見せた山本議員の質問で、総理や閣僚のこね上げたマヤカシがガラガラと崩れ落ちていく様子がはっきりと本書収録の議事録には捉えられています。
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山本太郎さんの質問は、シンプルで真っ当だ。
本書は是非、当日の衆議院審議中継を聞きながら読むことをお勧めしたい。言葉を選び考え抜かれた質問は、私たちにも「一緒に考えよう」と強く訴えてくる。
あの時国会の中で何があったのか、ニュースを見ているだけでは分からない。
太郎さんの真面目さと覚悟がずしんと伝わってきた。誠実で、いつの間にか周りを巻き込むパワー、今後も注目し応援したいと思う。
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山本太郎って自己顕示欲の強いアホぐらいに思ってたんだけど、これを読んでアホだったのはなんとなくなイメージで人を判断していた自分だと思い知った。山本太郎、彼の質問は本質を突いてるし、相手の答えを計算してと思われるさらなる突っ込みが賢い。焼香パフォーマンスなど彼の全てを肯定的に捉えているわけではないが、1人の政治家としての彼の今後に期待したい。
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「みんなが聞きたい」というよりは「みんなが知らない」ことを総理に質問している本 そしてその質問に総理はじめ関係者はほとんど答えず逃げている、というのが分かる本
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安保法案で国会が揺れた時、山本太郎と安倍総理のやりとりがYou Tubeで話題になりましたが、数回にわたるこのやりとりを、発言そのままにまとめられたもの。この時掲示された資料も添付されています。もちろん、動画を見る方が臨場感あふれて面白いのですが、文字で起こすことで何が言いたかったのか分かりやすい面があります。また最後の数十ページは彼をサポートする著名人による評価や彼の行動の背景などが解説されていて、ここだけ読んでも面白いと思います。まあ、彼を批判的にみるのであれば何を言っても面白くないでしょうけど・・・
個人的には芸能人だから当選したのかなと最初は思っていましたが、当選した要因がたとえ認知度があったからだったとしても、その後の彼の行動に対する評価は芸人としての山本太郎ではなく、政治家として山本太郎の評価だと思います。目立ちたがり屋、無知、いろんなこと言われていますが、一方で愚直で素直、無知であることを自覚しているが故に非常に勉強家であるという評価もある。
国会中継では、テレビで放映される時間に合わせて、最も知りたい、聞きたいであろう質問をぶつけるようにしているとのこと。政治を見てもらうためだという。アドリブで率直な質問をするので、質問内容を書いた紙をのぞき見する官僚も現れ始めたのでダミーの内容を混ぜたり、詳細な紙を用意するのをやめたりと、質疑前から攻防は始っているというくだりの話は面白い。他の政治家が同じタイトルで同じような内容の本を出しても売れないだろうし、評価どころか批判もないだろう。
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討論の内容自体は面白く感じるが、
もう少し質問の核がわかる編集だと良かったかな?と感じた。
山本氏には、政府の悪いところを出していくのも大事だが、
奨学金制度の討論の時のような、ポジティブな議論もたくさんお願いしたい。
自分がいろいろ知らない、勉強不足だと感じることも多かったので、ちゃんと調べよう。
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期待しなかったが読んでみるとおもしろい。2015年8月〜9月にかけての参議院での質問だ。リアルタイムでテレビで見ていたのを思い出した。質問の内容や主張にはなるほどというのもあるので、今後は期待したい。