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怒濤の勢いで侵攻してきた薩摩軍に琉球軍はわずかひと月で降伏。奄美諸島は薩摩に割譲され、尚寧王は日本本土へと連れ去られる。属国へと堕ちながらも、明に対しては独立国の体面を見せねばならない王国の苦悩。しかし琉球の誇りを胸に秘め、「南海王国」建設へ人々の胎動が始まる。大河歴史小説、完結編。
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歴史的には定まっている事をベースに描いている話なので、物語をどう膨らませるのかという所が難しい題材です。しかし、なかなか上手く話は膨らんています。
それと、なるほどねぇ。ここで鄭成功が出てきますかと!
また、最近、空手が沖縄発祥であるということを知ったのですが、震天風や奇羅波丸が繰り出していた『拳法』って、空手ですよね。
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中国の明からの援軍はなく、薩摩藩の圧倒的な兵力の前に琉球軍は降伏し日本・大和の属国に。しかし、琉球の民衆たちは国の再興に動き出す。沖縄の激動を描くレジェンド歴史時代小説!
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薩摩藩の侵攻に降伏した琉球王国が目指す先は、琉球の誇りを秘めた南海王国の建設。それは経済によって、屹立すること。
その目論見・野望は、物語の時代では成し遂げられず、その後の歴史でも成し遂げられたとはいえない。
ただ、形は違えど音曲の世界で成し遂げることができたのではないのかな、と思いました。
時代に左右されず、過去・現在・未来を繋ぎ紡いでいくものとして。