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投稿者:フィン - この投稿者のレビュー一覧を見る
長編しか書かない、と言っていた著者が、ふとその気になって書いた短編集だそうです。メインの物語を読了してから読んだ方が楽しいと思います。タンダがかわいい。
主人公たちの幼い日々を描いた外伝
2025/01/16 10:32
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投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集とはあるが、収録している物語は一つの筋書きの下に書かれている。かといって長編ほどのまとまりがある訳でもなく、バルサやタンダたちが本編で匂わせた過去や、その人格形成を示唆する内容が主。
厳しく、ままならないことが多い人々の暮らしと、その苦しさに抗う文化の豊かさ。武人の覚悟や生き様など、キャラクターと世界観の魅力を補完する一冊だ。
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待ちわびて買ってあっという間に読んだ。タンダが少年だ、可愛い(笑)。バルサもバルサのまんまだけど若い。ただ少女って感じじゃないのがいかにもバルサらしい。
ジグロの様子はバルサの目を通してしか描かれてないけど、ジグロの思いがあちこちで感じられて、それが印象的だった…のは自分の年齢のせいもある?
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バルサシリーズの短編集。短編だがバルサが子供のころの1年間を順を追って進んでいくため、長編のような後味となっている。
テーマは根なし草がなお後世に残したいもの。
バルサとタンダの子供ながらの愛情がほほえましい。
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守り人シリーズの短編集。
図書館で借りれたので、天と地の守り人を読んでいる途中を中断して、こちらを先に読みました。
短編集なので、もっと雑多にいろんな話が入っているのか
と思ったら、13歳のバルサの一時期の話で、全部最初から
最後まで繋がっているところが、予想外に良かったです。
長編のような、深い余韻が残って・・・。
どれもちょっと切ない話。
大人になったバルサは、こういう経験を子供の頃に積み重ねているからこそ、しなやかでたくましい精神を持っているんだな、と思いました。
ジグロとの生活が具体的に知れて、ジグロの人物像がよくわかるにつけ親近感を覚えたりして、これぞ番外編という感じで、もっともっと読みたいと思いました。
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短編4話。
浮き籾(うきもみ)
ラフラ<賭事師>
流れ行く者
寒のふるまい
「浮き籾(うきもみ)」は、タンダが小さい頃の話。バルサとの出会い。
「ラフラ<賭事師>」は、バルサと養父のジグロの話。
「流れ行く者」は、ジグロとバルサの旅の話。
「寒のふるまい」は、タンダの掌編小説。
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『守り人』シリーズの短編編である。バルサとタンダの幼い頃の話や、バルサがまだ少女だった頃の話など、なかなか含蓄に富む短編が収められている。
相変わらず、どれもしっかりとした世界観が貫いており、その中で主人公たちが動いているのが手に取るように分かる。非常に骨太な作品だ。
困ったな、「守り人」シリーズを最初から読み直したくなったではないか。(^_^)
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守り人シリーズの短編集。
守り人シリーズを読んでから期間開いてしまったので「あれ?この人って誰だっけ?」と思う瞬間があったりなかったり(笑)
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バルサの子供時代が泣ける この人の描く人と人の愛はストレートではないのだが、だからこそ素直に心に響く
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バルサ、タンダの幼少期の物語。
短編集ではあるけれど、シリーズ全体を思い出すシーンも。
あんなに強いバルサも色んな経験をたくさんして大きくなったんだな、と感じた。
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文庫化前の守り人短編集。先日読んだ「ユリイカ」の上橋菜穂子さんの特集に収められていた作品『ラフラ』とともに、バルサとタンダの幼い頃の物語。バルサがどんな風に大人になって行ったのか、タンダがまだ家族と共に暮らしていた時はどんな生活をし、どういう子どもだったのか、これらの背景があってこその守り人シリーズなのだと強く強く思いました。
改めて、守り人シリーズを最初から読みたくなっています。
どこで読むか、いつ読むかも考えながら。
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守り人シリーズを途切れ途切れに読み終わって最後にこれ。タンダは幼い頃からあったかい。タンダの村の風景は「狐笛の彼方」を思い出した。今はアズノがどうしてああいう選択をしたのか解らないけど、いつか腑に落ちる時がくるのかなー
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守り人シリーズ主人公バルサがまだ子供の頃の話。己の生存が常に他者の死によって可能であるという過酷な状況の中でもがき苦しむバルサと、属するコミュニティの中に生きる場所を見いだせないタンダ。種類は違えど生きづらさとよるべなさを抱えた二人の子供の、姉と弟のような関係性が闇の中でやわらかく温かい。バルサを連れて逃げるジグロの、身を裂くような矛盾した激情が、静かに物語の底を流れているようで泣ける。欲を言えばトロガイ師に会いたかったなー。
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当たり前のことですが
その人には
幼児期があり
児童期があり
青年期があり
そして
成人になっていく
かくてこそあれ
と思ってしまう
「守り人」シリーズの
登場人物たち
ますます
彼らたちに
愛着を持ってしまう
そんな
短編集です
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◆王の奸計により父を殺された少女バルサと、暗殺者の魔の手から親友の娘バルサを救ったがゆえに反逆者の汚名を着ることになったジグロ。ふたりは故国を捨て、酒場や隊商の用心棒をしながら執拗な追っ手をかわし流れ歩く。その時々に出会った人々もまた、それぞれの過去を抱えて流れ行く者たちであった。
地に足のついた里の暮らしと、そこからはみだしてしまった者の悲しみを描く「浮き籾」
バルサがラフラ〈賭事師〉の老女と出会い、その生き様を目にする「ラフラ〈賭事師〉」
護衛士暮らしの中でバルサが初めて命のやりとりをする「流れ行く者」
幼いタンダの思いに心温まる「寒のふるまい」
の四編を収録。
バルサが、そしてジグロが生きた苛酷な日々、そしてすれちがう人々との束の間の交流と非情な別れに心がふるえる。「終わったからこそ書けた」シリーズ番外編の短編集。
(^^)<Comment