読みながらの感想。
2024/02/06 17:31
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投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
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一人称のかたり。
直線的。
リズム感の良さは、ラジオドラマなどの語り芸の延享があるのか、「戯言」ってコレ自体はリズムを損ねる鍵言葉から意図的か。
ジュブナイル的であるが、それ以上に漫画的である。
ほんとはゲーム的なのかもしれないが、その辺は詳しくない。
主人公の視野で登場人物紹介に100頁ほど。
主要登場人物(孤島もののようなので減りこそすれ増えそうはない)の紹介は一面的で、他のキャラとの関係などが出てくる時、違う側面が描かれるときは、今後の伏線んなのだろう。
これだけ使って、漫画の第一話と考えるといいのかもしれない。
カットなし長回し映画のような奇妙さは、著述トリックでも待ち受けているのかと思わせる。
そのようにしか書けないのかもしれないが。
(フェミニズムに不信感持ってるキャラは今後の伏線だよね)
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150頁あたりでようやく事件が起きる。
直線的構成で一人称だからきっかけが置いてあると、ひどく目立つのだが、これでいいのだろうか。
幼い頃読んだ横溝正史など思い浮かべるが、この書き方は信頼できない語り手でなければまずいのでは。
ミステリらしいので、以後は読了後に書くけど、小説は書き進めるものでミステリは良くないと、乱歩好きの三島由紀夫が書いてたなと、思い出す。
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読了。
ネタバレはしないつもりですが、勘のいい人はこれまでの感想であることに気がつくようになってる。
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本作についてこれ以上語るのは、ミステリという枠組み上良くないんで、話をずらす。
この本を手に取ったのは、彼が原作の漫画を古雑誌で読んだからだ。
キャラの立て方、啖呵の切り方、仕掛けの鮮やかさ、なるほどこれは人気が出る。
そう思った。
その点は本作も基本的に変わらないのですが、小説としての構成、「戯言」ってワードの使い方がわざとらしい上に生きてないことが引っかかる。
思うにこれは連載漫画の第一話なのだろう。
短期集中連載。
「戯言」ってワードは、この先重要な意味を持つはずで、主人公・語り手の謎が、あちこちにまぶされてる。
キャラは立ってる、密室ものはそういうもんだと言われそうですが、ほぼほぼ異世界ものなので、現実世界の名称がちょこちょこ出てくると、かなり違和感があるし、時代風俗の箍がはめられてしまう。
本当は伏線の貼り方がゲーム的なのかもしれない。
周到に伏線が貼ってあるから、粗は感じるが卑怯な展開は特にない。
設定を了解すれば、理詰めといっていい。
ミステリを紙で読む欠点として、残量を常に確認できるってのがある。
だからまあ、ミステリは、『ドグラマグラ』のようなもの出ない限り、電子書籍で読むほうがいいのかも。
本書は前半(キャラ紹介)を圧縮して、物語の中に織り込んだほうが、読みやすかったと思うんだけど。
ミステリ好きの人は、そんなこと気にしないのかな。
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途中まで退屈な面もありましたが、読後感はよろしい。
タイトルは、ダブルミーニングでよろしいか。
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投稿者:睦月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
はじめて西尾維新の作品を読みました。
登場人物の個性が目立っていておもしろかったです。
またそれぞれの話す内容が変わっていて読んでて楽しかった。
最後の最後での哀川潤が明かすどんでん返しが凄かった。
クビキリサイクル
2023/04/28 17:26
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投稿者:黒藤 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読んだ西尾維新の作品です。孤島に集められた天才たちと密室殺人事件。個性的すぎる登場人物たちの掛け合いが面白いです。
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▼ノスタルジーかな。いやに面白い気がするんだが……悪い癖だね。
▼大江の引用って多分書き足しだよね。べつにいらないよねえと思った。ユヤじゃないんだから、とか。
▼……やっぱり装丁がすごい良いと思うんだが如何か。
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最後まで読んで、タイトルに納得。キャラ立ちメインなストーリーで、うーん、高校時代だったらもっとはまっていたのかも。しかし、おもしろいのは次巻以降らしい!ということで、続きに期待。
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文庫版で再読。竹さんの絵柄はずいぶん変わったな(昔の方が良かった)
言葉遊びが好きなんだろうな、西尾さんは。
タイトル、登場人物の名前・会話、自身のペンネーム、etc.
言葉の選び方と文章のリズム感がとても好ましい。
戯言シリーズで唯一の本格(以降はラノベチックだよ絶対)
このトリックには軽い衝撃と「やられた!」感を覚えました。
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メフィスト賞受賞作。戯言シリーズ一作目。
一人称によって書かれた饒舌な文体で、特徴ある名前の際立ったキャラクター達が物語を作り出す。賞の始まりに登場人物のイラストが掲載されている。
これが、ライトノベルかというのが読後の感想。
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〜お薦めお返事〜
お薦め有り難うございます!最近本屋で平積みで見かける分厚い「戯言シリーズ」ですね。未読です。私が手に入れる前に有名になってしまったモノに関しては、悔しいのでほぼ未読を貫き通しているのですが、最近チラチラと目に付く文庫に、心惹かれるものもあるのも事実です。やっぱり面白いのでしょうか?やっぱり・・・読むべきなのでしょうか?何となくキャラは立っているイメージがありますが・・・・。ミステリー・・・だと思いつつ、差し絵をみると「ミステリー・・・???」と思ってしまうような感じ。そこがいいのかもしれない・・・のかなぁ?とにもかくにも、そろそろ「読めよ」ってことなのかと思って、本屋で流し目を向けている最近です。お薦め有り難うございました!>たもつ
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新装版読んだのでこっちで。
ラストが予想がつかない結果でした。
ただ、物語はまだ序幕ばかりじゃないか? と思います。零崎とか殺人鬼も出てこないし…。
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ラノベちっくな表紙だったんで今まで敬遠してたんだけど、文庫化したのでとりあえず1冊くらいはって気持ちで。
キャラが個性強すぎるけどしっかりミステリしてて面白かった。
食わず嫌いはよくないなって思った(笑)
文庫で出たら続刊も買いたいな。
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ジャンル的にどのくくりに入れて良いか迷う作品ですね。
ライトノベルというには重いし、純ミステリーと言うには軽い。
「どちらか」を期待している方は多分裏切られた感を覚えるだろうなあ。
印象としては、古典的ミステリーの登場人物という中身の餡に今時の要素をいろいろ付加して詰め替えた感じ。
ただそれだけにならないのはタイトルにもある戯言遣いこと「ぼく」の語りの為せる業。 つまり作者西尾維新さんの筆力ゆえですね。
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自分は鈍いので、最後の最後のどんでん返しまで、驚かされ続けた。
登場人物たちにリアリティがなく、理解が到底不可能な思考回路をしてるのだけれど、もっともらしいばかり言うので納得してしまう。
読み終わった後思い返すと、なんだか騙された気のする作品。
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読んでと薦められ、文庫になるのを待っていた作品。
読み始めて……玖渚の一人称の読み方が分からず、一瞬止まりました(笑)
いや、これでいいんだよね!?と誰に確認するわけじゃないが自分に問いかけてしまったよ。
各種の天才たちが集まっている中で、殺人事件が起きて、語り部であるいーちゃんが推理をしていく話。
人気があるというのが頷ける感じでしたね。
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ノベルスで気になってたけど、予算と既刊の数にためらっていたら文庫化…助かった。
財閥令嬢が隠れ住む孤島に集まった「天才」たち♀5人と、その連れ(語り手含む)、メイドたち。
そこで起こった首切り+首なし+密室殺人事件!!
そして事件は1度で終わらなかった…。
語り手は工学の天才・友の付き添いで島に来た「戯言遣い」こと“いーちゃん”(♂)。
令嬢が招聘した万能の探偵「哀川」なる人物が到着する前にいーちゃんは自分の心に向き合いつつ、事件を解決しようと淡々と行動。
結構凄惨な殺人のはずなんだけど、文章と、落ち着き払った登場人物たちの特異さに、あまり深刻に感じない…。
いーちゃんはじめ、何やら過去にイロイロありそうな人ばかりだけど、主人公達の過去すらはっきり明かされないので、続刊がとにかく気になるところ。
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んー人気のシリーズらしいけど、結構びみょーな感じでした。キャラがあんまり好きになれないかも。あと、複線張りすぎて何にも回収されないし。これはほかのシリーズで解決されるのかね?てか、主人公が一番びみょー。口癖が「〜か、戯言だけど。」ってびみょーな感じでした。トリックは最初のはわかったけど、途中からわかんなくなた。最後の最後はどんでん返しがあってびっくりした。そういった面では面白い小説かも。孤島、すべて密室、首切り。と私好きポイントがたまっていたから、☆3.5くらいかね。でも、呼びたくないから、警察を呼ばないはないだろー常識(ryまぁー次の巻に期待。買うかはわかんないけど。