南木佳士の登山紀行エッセイ
2018/07/28 20:17
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
南木佳士の登山紀行エッセイである。登山に興味のない人にはちょっと退屈かもしれない。地図が載っているが、位置関係がもう一つよく分からない。南木佳士という作家が危機を乗り越え老年をなんとか生きているその姿がよく分かる。文中で意外だったのが辺見庸を高く評価していることだ。辺見庸と南木佳士ってまったくつながらないのですけど。
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【「山と渓谷」で共感を得た、芥川賞作家の山紀行】芥川賞受賞の翌年に心身を病んだ作家兼医師が、五十歳で山登りを始めた。浅間山から南北アルプスの高みまで、作家が山で考えたこと。
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芥川賞を受賞した作者が、その翌年からうつ病に苦しまられ、山を歩くことによって、うつ病と付き合っていくその山行を記したエッセイ集というか、短文集。はしはしにうつ病のことは書かれているが、登山というスポーツや趣味で発散していこうとする試みが記されている。楽しいだけの山登り文ではないけれど、きっと「山登りやさん的に」楽しんでいるんだろう、そんな感じがする。
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2016/5/19 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2018/4/9〜4/11
初めて読む作家さん。本屋で発見して購入。歳をとってからの登山。年甲斐もなく重いテントを背負っての長距離山行など、あなたは私か、っていうくらい重なった。機会があれば、小説も読んでみたい。
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芥川賞作家・南木佳士さんの山行記。
うつ病から逃れるために50歳を過ぎて山歩きを始めた南木さんが北アルプスや南アルプスに登った記録ですが、もちろん本格的な登山ではありません。青色吐息で稜線をよじ登る姿が浮かびます。
私も若い頃、山に登っていました。もっとも、中四国の丸みたっぷりの山頂がほとんどでしたが。それでも一度は南アに行ったことがあり、この本を読みながら北岳の雄大な姿や青空に映える3000m級の峨々たる稜線を懐かしく思い出してしまいました。
マニアックな部類に入る南木さんの、マニアックな領域である山行記ですから読者は限られると思いますが、ハマる人はハマる作品だと思います。
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新穂高から笠ヶ岳と槍を通る周回や、北岳から農鳥までの大縦走が書かれていますが、声高になる事なく静かに淡々と時が流れて行きます。山行記ではありますが文学作品。良い本だと思います。
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ここのところテレビでも本町でも、山登りのスペシャリストのような方々を目にすることが多かった。そんななかで、登山の大変さが伝わってきてとても楽しく読めた。まるで一緒に登山したような気持ちになれた。登山は苦しいし、怖いこともある。けど、登山でしか味わえないものがあるのだと改めて思い、山に行きたくなった。