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借りたもの。
精神科・心療内科で行われている治療の流れを解説した漫画
。
「メンタルクリニック」――精神科・心療内科とはいかなるものか、どの様な経緯を経て、何をもって「治療」とするのかを2つのケースを元に紹介する。
挙げられている事例は主に「家族関係」に関わるものだった。
母子関係、最近話題の毒親問題とか、通俗的な”男らしさ”の定義にがんじがらめになって、問題を抱え込んでしまう男性のケース。
最近話題の“毒親”問題。
原因は確かに親だが、それを親に責めても意味がなく、大切なのは、毒親に育てられた故に、束縛から逃れられない自身をどうするか、という問題解決であることを暗に仄めかしている。
精神疾患やアルコールや薬物などの依存症、重度で日常生活に支障をきたしているケースではないところに、”それだけではないこと”敷居の高さ?や偏見(閉鎖病棟行きとか薬物依存的になってしまうとか)を払拭しようとする試みを感じる。
物語の転機となる主人公の「ひらめき」が、夢診断(占い?)であることに、眉唾と強引さを感じてしまうのだが……
(フロイトは心理学ではもはや古典文学では?でも面白い)
コマ割りとページの都合上だろう……