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トルコのハレムの話がおもしろかった。そのころの時代のゴシップなどを想像するのは楽しい。
俺も塩野さんみたいに借景できるアパートを借りてみたいものだ。
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ゴンドラの話とハレムの話、スパイの話が印象に残っています。
本気でアメリカにも大使が居れば、凄く興味深い報告書を書いてくれたと思いました。
でも、世界史習ってないとわかんないよね、全体的に。
素直に楽しめる雑学でした。
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イタリア、主にヴェネチアの歴史とその中で生きていた人々の痕跡を辿る。
ヴェネチアから始まり、今に続くものは意外に多いものだと発見させられた。
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エスプリ豊かな女史のエッセイ。読んでて気持ちいいです。
米国の地中海研究者がダニエリ(超高級ホテル)に泊まったと聞いて私も次の取材は絶対ダニエリに泊まる!と言い出したり高所恐怖症なのに遺跡に登ったり、葡萄酒の見極め方を語ったり。
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イタリアの過去、そして現在について、その歴史文学については何冊もの良書を書かれている著者が自らの体験も交えて記したもの。
特に興味深かったのは・・・
●第一話「ゴンドラの話」と第十六話「家探し騒動の巻」
僕自身が09年2月に新婚旅行でイタリアに行ったのですが、その時立ち寄ったヴェネツィアとフィレンツェについて書かれていた話。
「確かに言われて見れば疑問」だったことをこの二話で書いてくれていて、非常に身近に興味深く読めました。
経済効果と効率が優先し、便利で新しいものが最大の価値を持つ日本と違い、その歴史的な遺産を頑なに守り抜ける環境があるイタリアを羨ましく感じます。
●第十三話「ある出版人の話」と第十四話「語学について」。さらに第十八話「聖地巡礼」
500年以上も前のヴェネツィアおよびイタリアにおいて、例えば文庫本の発刊や言論の自由であったり、例えば言葉の壁を乗り越えようとする商人(ビジネスマン)であったり、半分観光地と化した聖地エルサレムにガイド付きでツアー観光する人々であったり、全く異世界で考えも全然違うと思い込んでいた当時の人々が、実はテクノロジーの差があるだけで本質は現代の我々と殆ど変わらない考えや嗜好、また努力を原動力に動いていたと教えてくれる話でした。
イタリアに1度でも行ったことがある人、歴史に興味がある人にはお薦めします。
その光景を想像し、思い出し、この地に足を踏み入れたくなります。行ったことがある人は特に。どの著作もそうですが、著者の優雅で教養的で、その場の空気感までリアルに伝える文章には惹き込まれます。雑学や暇つぶしではなく、1話1話ゆっくり、マイペースでじっくり味わいながら読んでほしいです。
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塩野さんの視点、ってクールでカッコよくて、好きだ。とは言っても、最近はちょっと読まなくなってた。でも、このあいだ篠田真由美読んで、無性に読みたくなったのだ。イタリア繋がりなんでしょうか(笑)
いつかは、ヴェネチアへ! 思いはつのるばかりである。
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塩野七生のエッセイ。オスマン・トルコ帝国のハレムの話。ハレムのフランス人女性。大帝スレイマンの寵妃、ハレムで唯一皇后になったロシア人女性。『オデュッセイア』に隠された真実。現代に生きるスパルタ人。
2010年2月22日購入
2010年8月20日読了
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歴史、文化、宗教などなど幅広く、深く書かれてあって知識になる本だと思いました。
読んでいて塩野七生さんの探究心が伝わってきます・
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私の尊敬する人リストに塩野氏を追加。
生の史料を読んで自分の解釈を加え、さらに一般向けの文章に落とし込める人って貴重なのではなかろうか。
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塩野さんの小説読んでみたいけど、ちょっと敷居が高そう・・・
まずエッセイから読んでみようと思って読み始めた作品。
ヴェネチアのゴンドラが黒一色のわけ、ハーレムの実態など、
興味深い話が満載で、とっても勉強になった。
1つ1つの話が短く、通勤時やちょっとした空き時間に読むのに最適じゃないかと思います。
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イタリアを題材にしたエッセイ集…、と本書の概観を切り取るのは簡単だが、これほど芳醇な知識と感性が詰め込まれたものも、そうないのではないだろうか。
著者の感性は、イタリアを中心に西欧諸国の今と昔に自由自在に飛び跳ね、ローマ法王とすれ違ったり娼婦と友達になったりしながら、ギリシア軍の将校にスパルタの男たちの痕跡を見、オデュッセウスの旅路を単なる朝帰りダメ亭主の言い訳に貶める説を吟味するのである。
そして最後はレオナルド・ダ・ヴィンチへのラヴレター。
構成においても「やられた!」と思う瞬間である。
実は本書は再読。1995年5月23日に読み終えている。
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ヴェネツィアに行ったときのことを思い出した。オスマン帝国のハレムの話が興味深かった。今度歴史絵巻三部作を読もうと思う。
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珍しくこんな本に手を出してみたんだけど、カタカナばっかりでチンプンカンプンである。死ぬまでには行ってみようと思うけど。
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もう十五年以上も昔、夏休みにリュック一つでギリシャ一人旅をした。三週間かけてギリシャ国内だけをめぐる、学生ならではのおおらかな旅だったので、スパルタへも足を運ぶ機会を得たのだが。自分はスパルタ人だと名乗る将校が出てくる一篇で、その時のことを思い出した。スパルタへ向かう道のことや、辿り着いた時のこと。
その一篇だけでなく、氏が自分が高所恐怖症を自覚した時の描写や、法王とすれ違った時のエピソード。もう、何もかもが上手い。まるで情景が目に浮かぶよう。本当に氏が楽しんで書いていたのが伝わってくる。
ローマ人の物語は途中までしか読んでいないので、また是非最初から、今度は最後まで読み切りたいと思う。
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前回に引き続き、塩野氏のイタリア見聞録を読了した。
塩野氏の書くイタリアは、ひとつひとつのお話しが、まるで景色が眼前に迫ってきているかのように鮮やかで、芳しく、立体的で、美しい。それでいて、時々ぷっと吹き出すような軽快さも備えており、ああー、この人はイタリアが本当に好きなのだなあとしみじみ思わされるものが、文章が節々に滲み出ている。
ひとつのお話しを読む度に、キラキラしたドロップを舐めるような、そんな感覚で楽しめる、イタリアエッセイ集。
深い知識と経験と、少しの好奇心。