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投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ「吸血種」に生まれながら相反する価値観を持つ有理と深幸。二人が結いあげた無二の幸福。ハラハラくる展開等はありませんが、恋する気持ちが痛いほど伝わる素敵な作品です。
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カラスとの…よりはもやもやせず読めました。時間の経過が良く分からず、そこがざんねんでした。あと、小さな疑問が未解決のままなので、想像してくださいということなのかしら?有理君は死んじゃうかと思ったけれど、生きていくことになりましたね。
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webで連載から読んでいました。
web版にけっこう加筆修正されている感じ?なのでしょうか?
人の血を吸っていきる吸血種の大学生有理と医者である犀賀先生の切なくもあたたかいお話です。
犀賀先生がずっと哀愁のある人で悲しみを心に抱えている人だから、本当に有理くんと幸せになってもらいたかったのですが、文庫本になって着実に確実に有理と恋人として家族として幸せな時間を築いているところがみれて本当に泣いちゃうくらい嬉しかったです。
タイトルがアカノイトで、赤い糸の話なのですが、赤は糸でもあり血であり…。
それってどっちも繋がっていくものなんだよなあ…と思うと、この本の中にはいろんな人間、吸血種の繋がりがあって、繋がりは種別を超えて繋がっていく…一言でいうと人の縁が描かれているんだなと思いました。
最後の、小野瀬の家族、先生と有理のピクニックのシーンは幸せなひとときでもあり、赤い糸が結ばれている人たちのひとつの形なのかな…と思い、ジーンとしました。
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二人が同じ話題について会話する場面が多く、
同じ話題だけれど話が進むにつれて先生が答える内容が少しずつ変わっていき、
有理が明るくなっていくので二人の距離が近づき、惹かれあっていく様子がわかる。
BLだから当たり前だけど、二人にしか物語の焦点は当たらないので
読了後、七瀬やさちについて、小野瀬が真実を知ったときについて思いを馳せた。
あと、先生が嫌悪していた人間食を食べられるようになったのは
人間を憎み、殺意をもとに生きる彼の闇が和らいだ証拠のように思えてよかった。
ただ、吸血種と人間が惹かれあうのは仕方がない、でも
あまりに考えなしに子供を作るのはどうなんだろうと思う。
実際のところハーフを看取った医者を知らないからデータとしてはわからない、とのことだけど、
有理を見ていれば薄命なのは明白だし、子供が30代半ばまでしか生きられないとわかっていて子供を作り、産むのは無責任じゃないだろうか…。
そう遠くはない未来に有理を看取ることを覚悟しているような先生にとても辛くなった。
ハーフでも短命じゃない、とちゃんと物語の中で名言されていれば幸せなラストだったのになあ。