アッシャー家の崩壊/黄金虫
2016/11/07 12:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:によ - この投稿者のレビュー一覧を見る
短篇7篇と詩2篇の、古典新訳2冊目のエドガー・アラン・ポー。
今回のお気に入りは、詩2篇「アナベル・リー」「大鴉」と短篇が「群集の人」と「黄金虫」。
特に「アナベル・リー」、「大鴉」と「黄金虫」が好き。
だけど、どうにも心に引っかかって気になってしまうのは「ライジーア」。
「ライジーア」の美しい恐怖は“好き”と違う、何か引っかかる良さがあった。
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思ったことだけ
ヴァルデマー氏の症例
催眠に関する物語の1つ。死者に催眠は有効かという議論。今やったら絶対医療倫理に反するだろう。早く死なせてくれという言葉が印象深かった。
解説の"dissolution"をめぐる解釈がおもしろい。死と言うと簡単で、しかし物足りなさが半端無い。
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短篇7篇と詩2篇の、古典新訳2冊目のエドガー・アラン・ポー。
今回のお気に入りは、詩2篇「アナベル・リー」「大鴉」と短篇が「群集の人」と「黄金虫」。
特に「アナベル・リー」、「大鴉」と「黄金虫」が好き。
だけど、どうにも心に引っかかって気になってしまうのは「ライジーア」。
「ライジーア」の美しい恐怖は“好き”と違う、何か引っかかる良さがあった。
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アッシャー家の崩壊の映像的な衝撃に恐怖を感じ、最後の黄金虫では不気味な中にどこか冒険めいた面白さが一番あった。
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同じ作者、同じ訳者なのに、なぜかこっちに載ってるやつはあまりおもしろいと思わなかった…なぜだ…?
私もいつか酒浸りになって気が狂って、ざんねんな死を遂げそう…なんだかここ最近は自分がとてもすごく出来損ないの人間だと感じてる。ここから抜け出さないと、くるしい
『黄金虫』
推理もの。最初のほうけっこう怖くてドキドキした。ポーの文章ってやたら目に景色が浮かびやすい、視覚にうったえてギョッとさせるところが特徴と思う。
訳者さん
岩盤や氷塊に泣かされて、「あっしゃあ、崩壊しそうだ」と何度も思っていた。
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幻想的なものから、論理的なものまで幅広い内容の短編集。推理小説によくある、変わり者だけど頭の切れる友人に振り回される物語の語り手という設定のルーツはポーだったのか!
この中では、ダイナミックで緻密な描写から映像が目に浮かぶような「大渦巻への下降」が一番好き、というか怖い!
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「アッシャー家の崩壊」5
「アナベル・リー」3
「ライジーア」3
「大鴉」3
「ヴァルデマー氏の死の真相」4
「大渦巻への下降」3
「群衆の人」4
「盗まれた手紙」4
「黄金虫」5
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ポーー!
一瞬これでレビュー終わらそうと思いました
一瞬です
はい、光文社古典新訳文庫シリーズ、エドガー・アラン・ポーの短編集ですよ!
いやぁ、読み辛かったw
もう延々と情景描写が続くのでつらい
「恐怖」を醸成してるってのはわかるんですけどね
ホラー映画なんかでよくあるじゃないですか
ずーっと風景だけを映してるシーン
例えば薄暗い森を静かに延々映しておいて
あれ?今端っこの方でなんか動いた?
…気のせいか……ギャーーーーッ!!ってやつね
あれと一緒だと思うんですね
なんていうか雰囲気づくりといいましょうか
静かに静かにゆっくりと不気味さを整えていく
で、確かな技法で完璧にそこに持って行ってるんだけど、長い!長いよポー!
この長さは今の時代では飽きが先に来ちゃうんよなー
そして小川高義さんの訳もわざと古めかしい感じにしてる
原作のもつ雰囲気を最大限残すためにその古めかしさの塩梅に苦労の後が見えるんですが、やっぱり固い
もともと小川高義さんは固めの訳が多く、原作にわりと忠実な方な印象
難しいな〜と思うんだけど、やっぱり光文社古典新訳文庫シリーズの色としてはもっと崩して「いやこれもうポーじゃないわ」って言われるくらい冒険しちゃう訳者さんの方が良かったんではないかな?と思ったりしちゃいました
『黒猫』が小川高義さん訳でバチっと決まってたので、こっちは変化球で読んでみたかったな〜