「ファミリー・アフェア」の登場人物に自分をみた
2019/01/26 23:41
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹の短編集。表題を含む6作品が収まっているが、断然面白いのは「ファミリー・アフェア」だ。ちょっと偏屈で、女好きの兄と同居している、その妹。兄の偏屈加減が私と重なり合ってしまって読んでいて赤くなってします(なかなか、妹の婚約者と真面目な話をしない件とか)。なんだか、自分の世界の住人でないような男に妹を攫われようとしているときの彼の対応がかつての私を思いだされてしまって苦笑い。「でも一族に一人くらいはああいうのがいても悪くないないだろう」と婚約者を認める彼、最後まで偏屈な野郎だ。やれやれ
象のお話が良いね
2023/06/27 15:10
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
とらえどころのない短編が6篇並びます。結局のところ意味のあるものなどというのはないのだ、全ては過去起きたことの繰り返しでありこだまのようなものなのだ、というある種の諦観が少なくとも読みとれます。筆致は軽快で面白いです。
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作の「パン屋再襲撃」は前編にあたる「パン屋襲撃」とも少し異なるが、とても面白い作品。本屋で立ち読みして、驚いて購入した。しかしそれから何年たってもその立ち読みしたときのことが思い出せるくらいすごい。濃密な雰囲気を持っている。
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投稿者:明日のことは明日に今日のことも明日にしよう - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の題の「パン屋再襲撃」の話が秀逸
短編なのに、とても印象の残っている
今読み返しても面白い
ここから長編にもできそうなくらい
村上春樹ワールドが堪能できます
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レビュー読んでみるとあまりお好きじゃない人もいるようで。
しかしまぁ、「食べたいときは食べるし、食べたくないときは食べない。これは僕の胃であってお前の胃じゃない。」ということですかね。
村上春樹作品のの登場人物、特に主人公に魅力を感じるのは、「平凡」な人物だからじゃないかな。平凡すぎて、ここまで平凡な人はいないだろ、というくらい平凡だから良いんじゃなかな。
その平凡な、平凡すぎる主人公が「良い面だけを見て、良いことだけを考えるようにするんだ。そうすれば何も怖くない。悪いことが起きたらその時点で考えるようにするんだ。」と語るからこそ、救いを感じるんじゃないかな。
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2011年26冊目。
久々の村上春樹はなんだか不思議な感覚を僕に与えてくれる。
短編集なので空いた時間にちょっと読むのに最適。
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短編集。
ねじまき鳥が一番面白かった。
パン屋再襲撃も、
個人的にはファミリーアフェアの兄が好き
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村上春樹の短編集。タイトルがとても気になりますが、パン屋襲撃を書いた『パン』という作品が既にあり、その続編のようなものだとのこと。
現実的なようで摩訶不思議な、彼らしい軽快なストーリー運び。
パン屋を襲撃するはずが、実際にはマクドナルドに言っているというところが笑えます。
私は2作目の「象の消滅」が心に残りました。
いくら考えても解けない謎が残るばかり。
人の意識の不確かさを伝えようとしている気がします。
「ねじまき鳥と火曜日の女たち」は、(ああ、あの『ねじまき鳥クロニクル』の鳥の話)と思って読みましたが、この短編を元にクロニクルの方が執筆されたと後で知りました。
春樹作品を読みたての頃だったら、(なにこれ、意味が通らないし、最後まで読んでもなんだかすっきりしないし)と、全く気にいらなかったと思いますが、割と読みなれてきた今では「なるほどね、まさに彼の作品って感じ)と納得できました。
そして、そんな自分の変化に気付き、(村上春樹って、ビギナーの読者は表面で容赦なくはじくけれど、ごひいきの読者には心にしみるような物語を書く人なんだなあ)としみじみ思いました。
全作品に、それぞれ別人の渡辺昇(ワタナベ ノボル)という名前の人物が登場します。猫の名前の時もあります。
まったく異なる収録作品ながら、その名前だけ、一致するというミステリー。
『ノルウェイの森』の主人公はワタナベトオル。
なにかつながりがあるのでしょうか。
単なる作者の遊び心なのか、そこに深い共通性が隠されているのか。
謎はつきません。
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『ねじまき鳥クロニクル』のもとになっている短編集。ファミリーアフェアとローマ帝国~が好き。メモ日記・・・泥棒かささぎを聴きながらスパゲティーを茹でる・・・つい真似したくなる。
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「パン屋再襲撃」他の短編集。主人公の妻役ってすごく重要な役だといつも思う。深夜に外食するのって違うと思うって言う妻がまさか「今から襲撃するわよ」なんて言うと思わなかったから、それでもう釘付け。あと「渡辺ノボル」を探すのも楽しい。
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ザ・『村上春樹』入門。
収録されているのは、今日の村上作品の作風の礎・土台となっているものばかりで、「春樹ワールド」を短編で味わうことができる。
「春樹初心者」の方にオススメしたい。
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いいね。
どの話もとても好み。
ワタナベ・ノボル探し。
(仲良しのイラストレーター安西水丸の本名らしい)
ピンボールの双子も出てきます。
***
パン屋再襲撃
象の消滅
ファミリー・アフェア
双子と沈んだ大陸
ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界
ねじまき鳥と火曜日の女たち
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6話の短編が掲載されているが、どの話の主人公も偏屈な男性で、しかも女性にもてる。なかなか魅力的な男性で、ゆっくり酒(ウィスキーのロック)でも飲みながら10分間でひと言ふた言、交わすなんてのも面白そうです。
その主人公に言わせるとバイク好きはダメらしい。格好が大げさすぎるし、能書きが多すぎるそうです。うーん、確かに。
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パンは人間味あふれる食べ物ですよね。
おいしくて、あったかくて、それでいて、春樹。
ただパンを食べて幸せになればよいさ。
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そうだったんだ。渡辺昇ってイラストレータの安西水丸の本名なんだ。「ねじまき鳥クロニクル」のねじまき鳥や、「1973年のピンボール」の双子などが登場する。この手法もあって、伊坂幸太郎は春樹チルドレンといわれていたのか?