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現場の状況を踏まえた提言になっており納得感が高い。「~できるスケール観」によって組織として自分たちでできる最大限の仕事を探す。その仕事を受けることで組織力を磨き、繋げていくことが重要だと感じた。
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人事・組織に関して強い関心があります。昔から組織の運営と個人の育成など、いろんなことを考えてます。そういったことから、組織論の本を見かけるとついつい興味を持ってしまいます。ブックフェアに行った際に、ほぼ衝動買いしました。
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仕事を任せ荒れる人こそが企業にとっての希少資源であり、企業の成長を決める決定的要因である。
とにかく時間がかかるのである。
君はわけも分からず、一方的に組織へと紡がれていく受身の存在ではない。君自身がいつしか組織を紡ぐ力になっていかなくてはならないということを自覚する必要がある。
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[ 内容 ]
経営の本質とは、一人ひとりでは突破できない難関を、みんなでなんとか切り抜けることにある。
そのためには「組織力」を高めることが欠かせない。
組織力を宿し、紡ぎ、磨き、繋ぐことで、人々ははじめて組織であり続けることができるのだ―。
新入社員から役員まで、組織人なら知っておいて損はない組織論の世界。
ビジネスの神髄を理論的に解説。
[ 目次 ]
第1章 組織力を宿す―組織の合理性(結論よりもプロセスの方が大切だよね;そもそも問題解決だけが意思決定ではない ほか)
第2章 組織力を紡ぐ―仕事を共にする(コミュニケーション!;組織化とは何か? ほか)
第3章 組織力を磨く―経営的スケール観(「~できる」スケール観;学習曲線の秘密 ほか)
第4章 組織力を繋ぐ―あなたの仕事(余人をもって代え難し;組織力を繋ぐのはあなたの仕事)
付章 組織化の社会心理学
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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馴染みの学者の名前が出てきてわくわく。
私はやっぱり組織を考えるのが好きなんだなーと再確認できた。
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なるほどなるほどのオンパレードで腹落ちできる内容。
例えば、『人生は勢いでしか決められない「重大な意思決定」と熟慮に基づいた「取るに足りないつまらない意思決定」とで彩られている。』『時間的射程距離の長い会社では、人を育てるということは、育てる側の人もともに成長していくことを意味している。』とか、読者は実感を持って読めるはず。
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組織の合理性は意思決定の後で見いだされる
重要な意思決定ほどテイスト(組織や個人の好みの傾向)で決まる
など。
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力抜きすぎ。いいのかこんな本って感じ。もうひとつ、同じちくまの新書の本がカバンに入ってるけど、ここの編集者が無理やりお願いして、仕方なくパパっとまとめた感がぷんぷんした。これまで読んだ本に比べて、新味なし。
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いい仕事は、一人じゃできない。経営の本質とは、一人ひとりでは突破できない難関を、みんなでなんとか切り抜けることにある。そのためには組織力を高めることが欠かせない。本書はビジネスの神髄を理論的に解説する。
第一章から第四章までは組織力について分かりやすくエピソードもまじえ解説しています。当たり前のような内容も多いですが、サラリーマンとしては元気が出ます。
付章は本書を学術的に解説しているのだと思われますが、私的には難解なため断念して、読み飛ばしました。本書は註が充実している事も含め、良識的なまとめ方がされていると思います。
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分かりやすい部分と分かりにくい部分の差が大きいと感じた。安易な成果主義を批判する部分なんかは分かりやすかったけど、イナクトメントなどの部分はよく分からなかった。
著者の熱い想いが語られている部分もあって印象に残った。組織力の大切さを、論理的かつ情熱的に訴えかける本だ。
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人、モノ、お金。
経営を見るときの切り口は多々あるけれど、本書では組織を切り口に、かつ肯定的で決定的な力として捉えている。
就職して早一ヶ月。研修を受けて、筆者の言わんとする「仕事の報酬は次の仕事」、すなわち仕事を給与で反映するのではなく次に与える仕事(内容や役割)を向上することで評価するという理屈はとても理に適っているように思えた。
給与は生活を保障するものにすぎない。けれど仕事が向上すれば、個人のスキルも上がり、組織も力を高める。シンプルで、けれども長期雇用を土台に会社で人材を育成するという制度が出来上がっていた日本ならではの評価軸であるように思える。
日本の終身雇用も弊害ばかりではない。
個人的には、「組織のテイスト」を学ぶ合理性という筆者の視点がとても印象深かった。
情報がこんなにも溢れ、わざわざ大学院に進まずとも勉学が可能な状況で、あえて教授のもとで学を問う必要はあるのか。
この問いに筆者は答える。
「組織のテイスト」を習得するため、と。
「組織のテイスト」それは大学院であれ、ある学問領域であれ、制限されたコミュニティにおける何かである。それは教授を通して、彼の嗜好を知り、考えを辿り、論文を書き方を習得することで学んでゆく。しかし得るものは決して彼独自のセオリーではなく、それはあくまでコミュニティで「当然」とされるものを体現しているのだ。そして、決してそれはPCを通して学ぶことは出来ない。
「組織のテイスト」習得は、組織に入る通貨儀礼であると同時に、徐々にそのコミュニティにおけるアイデンティティ形成の過程でもある。
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SQiPシンポジウムの特別講演を聴いて読んでみたくなりました。
「組織」は、どんなときに「組織」として見えるのか。筆者はこう書いています。
近代組織論の創始者バーナード(Chester I. Barnard)は、二人またはそれ以上の人々の諸活動または諸力が意識的に調整されているときに、「組織」--これをバーナードは協働システムと呼んでいる--として見えるのではないかと考えた。
……略
実は、バーナードの非凡なところは、先ほどの公式組織の成立条件として、次の三つを提示した点にあった。
① コミュニケーション
② 貢献意欲
③ 共通目的
言い換えれば、この3条件が満たされたとき、われわれはそこに「組織」を見るというのである。
この組織の定義にはすごく納得しました。
某ML(GA)を横目で見ていて確かに危険水域ではあるけど、大丈夫と思ったのも、コミュニケーションはなんとかとれているし、メンバー全員が貢献しようと頑張っているし、目的はなにより明確だから組織として成り立ってると思ったからなんだなと自分の勘を論理的に理解することができました。
逆に、一見どんなに波風が立っていなくても、会うことも少なく、貢献することもなく、目的もよくわからないと、組織名はあって名前も連ねていても成り立っていないというか、、、いやいや、あれは、組織が必要なわけじゃないからそれでよいのですが……。
★★★
筆者の最後のまとめが気に入ったので引用します。
私たちは、努力している若者が好きだ。人には見えていないような陰の部分でも手を抜かず、一生懸命にやっている若者が大好きだ。もう少し要領よくできないものかと、いつもハラハラしているが、たとえ、すぐに結果は出せなくても、私たちは、君たちのする事をずっと見守っている。だから、いつか、君たちの力を本当に必要とする日がきたとき、私たちは迷わず君たちを選ぶだろう。そして、君たちと仕事をともに出来ることを心から誇りに思うはずだ。これは偉そうに、上から目線で言っているわけじゃない。君たちのファンとして言っているんだ。
ソフトウェアテスト業界もいい若者が育ってきていますよね。
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組織というものについてわかりやすい文章で書かれた本。
シンプルで事例も多く再確認する意味ではよかったです。
人と人との関わり方・影響・化学反応は、永遠のテーマです。
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組織力を宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐということで、日本的働き方のすばらしさを訴える著者の考え方がよくわかる著作です。
時間的射程距離が短すぎると経営的スケール観がもてない。
年長者がきっちりと若者を育てる組織。
そんな組織でないとゴーイングコンサーンはありえない。
すばらしき日本の組織論、全世界に広めて行きたいものであります。
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いつもながら読みやすい語り口で、組織力を「宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ」ことの大切さを説きます。確かにじっくりと時間をかけることができればその通りだと思うのだけど…