今の介護現場の参考になります
2017/01/13 21:04
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投稿者:hh - この投稿者のレビュー一覧を見る
読まないよりは、読んでよかった。
あくまでも本を出版出来るくらい立場のある人の話なので、ひとつの参考にはなりました。
実際に医療や介護現場に関わる人達の仕事ぶりに、本当に頭が下がります。
P147の「夜勤では20人の入居者を1人の介護職員が担当する態勢のため~」
の部分を読んで、ブラック企業並みに無茶ぶりだと思いました。
いくら何でも、無理でしょう!身体の効かないお年寄りを20人、1人で平気で担当させられる日本の福祉や医療の通常ぶりに異常を感じた。
医療や福祉、または保育は、現場で働く人の忍耐に支えられていると思います。
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介護保険が導入されて以降、介護施設で人を看取ることが、法的にも認められるようになったそうだ。
老健でのターミナルケア(終末期ケア)に力を入れてきた著者の介護施設での看取りを詳細に紹介。
第3章の実際の看取りのルポは、人間の最後の生き様死に様が赤裸々に綴られていて、涙なしでは読めないし、考えさせられる。
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介護施設で死ぬということ...ターミナルケアの現場にいた著者だから言えること、わかること、感じることがある、ということがわかる。
身内が死に直面している時にいかに多くのことを選択し決めなければならないか、そしてそれはどういう意味を成すのか...
その選択の意味を知るためには参考になる本だと感じる。
救急車を呼べば積極的に医療を受けることになる。
医療とは...これも考え出すと深い...
自然に...老衰...自宅で看取り...そして患者本人と(患者という言葉が当てはまらない場合もあると思う..)看護師た家族の葛藤などなど...
日々...
健康な時から「死に方」について考えたり話したり...
そんなことも必要なんだなと感じてしまう。
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看取りだけでなく日々の介助も考えされる内容であった。老いしか待っていない入居者になぜ生きるのか?それを伝えることができるのは日々のケアであると。なぜ老いて死ぬしかない私たちに近づくのか?その問いに答えられるよう介助していくことにする。
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人間なら誰でも最後に死が待っている。
病院か自宅か介護施設か、死に方は人それぞれ。
ただただ身体が衰えていき、死がやってくるその時まで介護生活を送る高齢者に、失望を与えず光を見せられるかは周りの環境次第。
自分もいつかは介護したりされたり、看取ったり看取られたりする可能性が大いにあるからこそ他人事じゃないなと思い刮目しながら最後まで読ませていただいた。
実際にあったお話もいくつか登場し、興味深かった。
介護施設の方がとにかく親切丁寧。
こんな場所で看取られたら幸せなんじゃないかと勝手に想像してみたり…。
ニュースで介護士による高齢者虐待が取り上げられているのをよく目にするが、内情に思いを馳せたら本当に加害者側に100%の非があるのか、そこらへんも考えさせられた。
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この半年、脳出血で倒れ左半身麻痺、病院↔︎施設を二度往復し、一月前に施設で逝った父と私達家族を重ねて読みました。経験した後だからこそ、この本にメッセージをもらえたと思っている。
'悩みながら自分達で解決していく。
'親の死に方を子が決められるのは豊かなこと。
'この経験が、他の家族や自分の死に方を考える事につながる。
'施設に入れてかわいそう…ではなく施設の方が家族の代わりに看取っている。
そうできたかなぁ、と母と話した。
身体拘束を行わない施設。当然!と思うけど、これが書かれたH28はそうでもなかったのかしら。
私は身体拘束された父を病院で見るのが胸が張り裂けそうだったし、ましてやそれに同意するサインなんて…
「食べないから死ぬのではない、死ぬから食べないのだ」父はそんな感じで、どんどん痩せ細り、日に日に反応がなくなり、息をひきとりました。
あらゆる介護施設で、いつもお年寄りに真摯に、その人らしく生きるために頭も体もフル回転しておられる職員さんに心からありがとう。