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投稿者:じゅん二 - この投稿者のレビュー一覧を見る
二回に、分けて、読んだ。一気読みしたい。私は、undecidedだろう。
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対話形式でLGBTsについてのQ&Aに回答する形になっていて、身近に感じられ、大変わかりやすく書かれています。読んでいて「あくまで一個人として誠実につきあうこと」「LGBTsに対して、というのではなく、集団全体に対して配慮すること」が重要だな、ということを改めて認識できた気がします。
歴史がマンガで紹介されているのも、わかりやすいですね。
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バランスをとることは本当にむつかしいのだなぁと思った。
LGBTsという言葉に至るまでの歴史やそれに関わるさまざな言葉がきちんと説明されているのだが、情報量が多い。
また、序盤は軽い読み物に見えるので、なおさらその情報量に驚いてしまう。
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915
牧村朝子
タレント、文筆家。株式会社オフィス彩所属。2010年度ミス日本ファイナリスト。
同性愛者=異性嫌い」っていう誤解がまだまだあるのかもね。私も「女が好き」なだけであって、別に「男が嫌い」ってわけじゃないです。
世の中には、ゲイとして「ヤング・ゲイ・アメリカ」って雑誌を立ち上げた人が異性婚したり、逆に「同性愛は治療可能な病気だ!!」って 11 年も主張してた人が同性婚したりした例もあるのよ。
レズビアン」って言葉は、そう名乗らなければ勝手に異性愛者だということにされてしまう社会で、いないことにされないために名乗る言葉なわけ。ということで、まず安心してほしいのは、なにも女を好きな女が〝レズビアンさん〟っていう異世界の生き物だというわけじゃないってこと。今まで通りに接すればいいってことです。
友達に「レズビアンなの」と打ち明ける心理には、大きく分けて3種類ある! シンデレラ型 「私、レズビアンなの(もう異性愛者のフリをすることに疲れちゃって……)」 かぐや姫型 「私、レズビアンなの(だからあなたとは住む世界が違うんだと思う)」 エルサ型 「私、レズビアンなの(そんなありのままの私を生きるのよ。
たとえば一見して女っぽい人でも、ありのままの人もいれば義務感でやってる人もいるのよ。
いや、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットの結婚みたいなものなんじゃない? ってこと。バイが結婚することは、なんにもおかしいことじゃないわよ。ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーは、昔モデルで女優のジェニー・シミズとお付き合いしていて、そのあとブラッド・ピットと結婚したのよ。
ちなみに、「人間は同性愛者と異性愛者のふたつに分かれるはずだ。どちらかひとつを選べない人は劣っている」みたいな考え方のことを、英語で「モノセクシズム(Monosexism)」って言ったりするのよ。
私も中学生の時、ある先輩が他の先輩に取り囲まれて、「こいつレズだからね~! 女子は気を付けてね!」とかいって笑いものにされているところに直面したの。すごくいやな気持ちになったけど、何も言えなかった。まさに、注意して「お前もレズなの?」って言われるのが恐かったです。
「同性愛者なのか?」と聞かれた著名人の反応いろいろ 質問自体が不愉快だ、とバッサリ全否定する。 ・ヒュー・ジャックマン(オーストラリア/俳優、映画プロデューサー) 「人がゲイだろうがなんだろうが、どうでもいいことだと思うがね。妻の前でそんなことを聞かれるのは不愉快だ」(テレビ番組において妻と共演時、2012年) 攻撃のつもりで「お前も同性愛者か?」と聞いたのかもしれないけど効いてないよ、と表明する。 ・ジェームス・フランコ(アメリカ/俳優、作家、映画監督) 「俺、『嬉しい! もっと言って!』って感じだったよ。だって、悪口でもなんでもないじゃん。だからゲイだと思われてもイヤじゃないよ。『やったー! 俺、ゲイだったらよかったのにって思ってたんだー!』みたいな」(WEBサイト「ザ・デイリ��・ビースト」において、コメディ番組で「お前ゲイだろ」と笑いものにされた時のことについて聞かれ、2013年) そんなのどうでもいいじゃん? という反応をする。 ・小泉進次郎(日本/政治家) 「何書いてもらってもいいんですが……。もうね、まな板の上のコイズミですよ」(週刊誌での「ゲイでは」という報道についてスポーツ報知記者の前で、2013年) 自分自身の性的指向へとずらされた論点を、「そもそも人様の性的指向をネタにすることがおかしいんだろ」という本題に戻す。 ・ジョージ・クルーニー(アメリカ/俳優、作家、映画監督) 「笑えるね。けれど僕は、否定して騒いだりしないよ。そんなの、ゲイ・コミュニティにいる僕の友達に対して失礼なことだ。ゲイであることが悪いことであるかのような印象を、誰にも抱かせたくないんだ」(雑誌『ジ・アドボケート』で「ゲイという噂もありますが」と聞かれ、2011
LGBTという言葉で呼ばれる人に対して失礼にあたる接し方は、LGBTでない人にだって失礼な接し方です。
フランス人であるとか、LGBTであるとか、そういったことは確かに個人を構成する一部分であるかもしれないわよ。でも、同時に、一部分でしかないものでしょう。一部分を共有する人たちだって、それぞれ違う人間よ。「フランス人さんたち」とか「LGBTさんたち」みたいな存在がこの世にあるわけじゃないのよ。 モリガ ある人間のことを、その人自身の名前じゃなく、「フランス人ってさぁ……」「LGBTの人って……」「やっぱり男は……」とかいうふうにカテゴリ名で呼んでいたら、それは要注意のシグナルかもしれないです。
1970年ごろ~「ゲイ」から「レズビアン」「バイセクシュアル」が分離 「女どもは、同性愛者としてだけでなく女性としての権利も訴えてる。あいつらは俺たちゲイの社会運動を乗っ取るつもりなんじゃないか」 「バイセクシュアルはゲイを名乗れない中途半端なやつらだ」 「トランスジェンダーってなんだ、女装か? ああして異性愛のマネみたいなことをするから俺達ゲイが誤解される、迷惑です。
人気俳優のロック・ハドソンが、エイズ患者であること、ゲイであることをカミングアウトして亡くなったのです。ハドソンはアカデミー賞司会者まで務めた大スターで、身長190 cm を超える雄々しい男性でした。いかにも異性愛者というイメージのハドソンが、ゲイであることをカミングアウトして亡くなったものですから、アメリカ社会ではこんな声が高まっていきます。 「ゲイは、見た目でわからないだけで、どこにでもいるんだ。みんな出て来られないだけです。
LGBTの歴史年表 (533) 【東ローマ帝国】 帝王ユスティニアヌスI世、同性愛は飢饉や疫病の原因であるとして禁止。 (757) 【日本】 聖武天皇の孫であり、遺言により皇太子となっていた皇族・道祖王。孝謙天皇により「聖武天皇の喪中に召し使いの少年(侍童)と性行為を行った」とされ、皇太子の地位を失う。同年、拷問により殺害される。 (985) 【日本】 仏教書『往生要集』、男性同士で性行為を行った者は「多苦悩処」と呼ばれる地獄に堕ちると説く。責め苦の内容は、恋人だった男に地獄で会えるが、近づこう��すると全身を焼かれるように苦しく、抱き合えば全身がバラバラになってしまうというもの。 (1102) 【イングランド】 オーラルセックスやアナルセックス、特に同性間の性行為など、生殖を目的としない性行為が「ソドミー」と呼ばれ、罪深いものと定められる。この考えは後に、キリスト教の伝播およびイギリス帝国主義の波に乗って世界各国に広まり、2016年現在にあってもシンガポールやナイジェリアなどの旧植民地に法律として残ることになる。 (1278) 【日本】 この頃、日本最古のレズビアン小説として知られる「わが身にたどる姫君」が完成した。 (1532) 【神聖ローマ帝国】 刑法により、ソドミーが死刑に値する犯罪と定められる。 (1629) 【アメリカ大陸】 現在のヴァージニア州にあたる地域で、「トーマス」であり「トマシーヌ」でもあると名乗る人物が、「自分は男でも女でもある」としたため、性別決定裁判にかけられる。結果、訴えは認められ、男性の服装も女性の服装も許された。 (1652) 【アメリカ大陸】 現在のニューハンプシャー州にあたる地域で、ジョセフ・デイヴィスという人物が女装の罪で罰金刑を受けた。 (1659) 【アメリカ大陸】 コネチカットのニュー・ハヴェン・コロニーという地域が、女性同士の関係のみ合法化。 (1791) 【フランス】
私は、2009年、 22 歳くらいまで、自分のことを異性愛者だと思って生きてきました。LGBTという言葉も知りませんでしたし、お付き合いしてきたのは私にとっての異性(つまり男性) でした。 そうして男性とお付き合いすることを、私は「努力」だと思ってきました。「私は女性に生まれたのだから、男性に喜んでもらえる振る舞いや家事の技術などを身に着けるべきなのだし、いずれは男性と結婚して妻となり母となるべきなのだ」と信じていたのです。 ……けれど、そんな自分を想像しても、ちっとも幸せな気持ちにはなれませんでした。 私はもう、6歳くらいの時には、とってもキレイで優しかった保健室のお姉さん先生に優しくしてもらいたいがために鼻をつつきまくってわざと鼻血を出すような子どもでした。
10 歳の時には、「 20 歳になった自分の姿を絵本に描いてみましょう!」という課題が学校で出されましたが、「私は女の子なので ステキなお母さんになって 子どもにおやつをたくさん作ってあげたいと思います」と書いていたその絵本に夫と思しき男性の姿はありませんでした。
初恋を押し殺してから、 10 年以上の時が流れていました。私は、フリーターを経て学生になり、100人くらいの学生と一緒に一般教養の講義を受けていました。 何の話をしていたんだか覚えていません。ただ、これだけは昨日のことのように目に浮かびます。 「レズビアン」 先生が黒板にそう書いて、レズビアンについて話し出したのです。私は焦って周りを見ましたが、笑ったり不快そうにしたりしている学生は誰もいません。 大学って、こんな場所だったのか! レズビアンについて学問として真面目に扱う、こんな場所が世の中にはあるのか! その日のことでした。「ジェンダー・セクシュアリティ論」と呼ばれる学問がこの世に存在することを知ったのは。 私は本を読み漁り、読書会や勉強会に参加し��前のめりでジェンダー・セクシュアリティ論を学んでいきました。LGBTという言葉の存在を知ったのは、そんな中でのことだったと思います。それは、アルファベットであるせいか、なんだか遠い、別世界の言葉であるように思えました。私より年下の学生たちが、まったく臆さず誇らしげに「自分はLGBTだ」と言っている姿にも胸を打たれました。 うらやましい、と思いました。当時、女性として男性とお付き合いしていた私は、LGBT勉強会に〝当事者〟として参加させてもらえる気はしなくて、「自分はLGBTだ」と言う学生たちをまぶしく見ているばかりでした。
2012年、有名経済誌「東洋経済」と「週刊ダイヤモンド」のLGBT特集。 2014年、NHKの「週刊ニュース深読み」でのLGBT特集。 2015年、ジャーナリスト池上彰氏も「LGBTが流行語大賞の候補になるのでは」と思います。