投稿元:
レビューを見る
資料作成のガイドブック。
資料作りというとついつい見せ方に気が向いてしまうことが多いが、何よりその前提として、「目的」「ターゲット」「メッセージ」を徹底的に練りこむことが大事であるというのが主張。
その部分を可能な限りフォーマット化しようとしているのが本書の特徴か。
簡潔にエッセンスだけ書いてあるので、まさに座右に置いて資料作りの際に参照しながら使うタイプの本。
投稿元:
レビューを見る
ドキュメンテーション(書類作成)に関する具体的なテクニックが知りたくて手に取った本。
▼2種類の「わかる」
「わかる」には「意味がわかる」と「意義がわかる」の2種類がある。ドキュメント作成の際には、この2つの「わかる」が伴っていないといけない。「意味はわかるけど、それでどうするの?」のようなケースは、両方が伴っていないパターン。
▼わかりやすい資料とは何か
・情報量と内容が適切である
・伝える相手の状況、シチュエーションを意識した内容である
▼プロフェッショナルな資料の3要素
1. 期待値を理解している
相手に「私が欲しい情報はこれではない」と言われない内容であること
2. 達成基準が高い
資料のクオリティが高いことに加え、作成スピードが早いこと
3. 安心、満足、感動を与える
ビジネスの資料は、そもそも相手に何らかのアクションを求めるもの。
それだったら動いてみよう!と、琴線に触れる力があること
▼資料の目的を明確にする
目的の見えない資料では、人は動かせない。また目的は、一言で言える内容であること。
・相手にどんな行動をとってもらいたいのか
・そのために何を理解してもらいたいのか
・そのためにどのような状態にするべきか
▼意思決定に働く「6つの心理」
相手の判断基準を変える必要がある場合、この6つの心理の視点から攻めどころを考えると効果的。
・返報性(何かしてもらったらお返ししなくては)
・一貫性(あなたの目的と合致してますよ)
・社会的証明(世の中みんなこうしてますよ)
・好意(好きな人の要求に答えようとする心理)
・権威(専門家もこう言ってますよ)
・希少性(今だけ!最後の一つ!あなただけ!)
▼ターゲットを知り、仮説を立てる
・メインターゲットとサブターゲットの設定。2:2:6の法則。
・経歴の軸と業務内容の軸でターゲットの人物像を明らかにする。
・期待値(優先順位と判断基準)
▼メッセージの要件
・ロジックエラーがない。
・5回以上の「なぜ?」に耐えうる。
・感情に染み入ること。
・感情を前面に出さない。
▼構成の応用
・フルバージョン(数十枚程度)
関心を持った相手にじっくりと理解してもらうためのもの。
・エグゼクティブバージョン(1枚〜数枚)
忙しいエグゼクティブ向けに最も伝えたいポイントを短くまとめたもの。
▼わかりにくい資料の原因
・情報の質が悪い
・情報の量が多い
・情報の加工がで季節でない
・効果が効果的でない
▼Googleのデザインガイドライン10か条
・役に立っているか?
・速いか?
・シンプルか?
・魅力的か?
・革新的か?
・ユニバーサルか?
・利益が出るか?
・美しいか?
・信頼できるか?
・親しみがあるか?
▼その他
・期待を把握した上で、良い意味で裏切る。相手がまだ言語化することができない潜在的な
期待を推し量ること。
���相手の使用言語に合わせる。
・資料作成は、まずは手書き。手書きは体裁にとらわれず、本質的なメッセージしか書けない。
-------------------------
まとめ
-------------------------
資料作成の際の考え方、具体的な手順、テクニックなどがとてもわかりやすくまとめられていた。全体で説明している「資料作成」を「料理」に置き換えているところが、資料作成初心者にもわかりやすいよう配慮されている。また、実際に資料作成をはじめた社会人の例も挙げられていて頭に入りやすい。資料作成前に読めば手順がよくわかり、作成後に読めば、自分の資料のどこが伝わらなかったのか、どこが良くてどこがだめだったのかを分析するためのヒントが沢山詰まっています。資料作成の際には手元に置いておきたい一冊。
投稿元:
レビューを見る
この類のものは“読んではイケナイ”とわかってはいるのだけど、オフィス街の勤務地近所の本屋さんにはかれこれ3か月近く平積みされているもんだから、仕方ない、買って読んでみた。
大方の予想どおり、いわゆる「ハウツー本」の類だった。新しい気付きというよりも、モノの考え方・整理の仕方が再確認できた。これからものを考えるときにはもう少々冷静に、かつ論理的に思考していきたいと思う。
コンサル屋さんっぽい、ロジックツリーになぞったものの考え方を知るにはいい1冊だ。
投稿元:
レビューを見る
資料作成において必要な力が整理されていました。
話の論理構成や分量などの内容と見せ方の2つにに大きく分かれていて、私が知りたいのは見せ方でした。
チェックリストやテンプレートがあって手元において実践しながら読みたいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
ありがちな本かと思いつつ購入した一冊。
非常に良い意味で期待を裏切られた…
資料作成に必要な考え方も含めて、Howだけでなく、Whyもしっかり定義してあり、例えば、資料の目的、読み手、プレゼン資料か読み物か、などなど"資料を作る前"に確定する項目や心構えが明記してある。
コンサルタントの資料の基本が網羅的にうまく整理されているので、チームメンバーへの推薦図書とした良書。
投稿元:
レビューを見る
著者はPwC等を経て現在日本IBM。人材開発コンサル等に携わる。
感想。良く整理されていた。おっしゃる通り。逐一その通り。
備忘録。
・資料作成にあたり、まずはプロファイリングシートをつくる
・ターゲットが誰か、ターゲットの人物像、期待、情報量、理解度を把握し、何をどうやって伝えるか整理する
・メッセージ=主張×根拠。
・メッセージの要件。ロジックエラー無し、5つのなぜに耐えうる、相手の感情に染み入る、けど前面に感情をださない。
・ストーリーボードの作成
・飾った言葉や、ビッグワードで片付けてしまうこと=思考停止。本質とらえろ。
・パワーポイントのフォントは最小で16ポイント。
・パワーポイントでは情報を減らす。
とかとか。今後も参考になる。
投稿元:
レビューを見る
魅力的な資料を作るためには:
第1に「意義」がわかること→おもてなしの心:①目的②ターゲット③メッセージ
第2に「意味」がわかること→テクニック:④構成⑤質⑥量⑦ビジュアル
①目的
・どんな行動をとってもらいたいか
・そのために何を理解してもらいたいか
・そのためにどのような状態にすべきか。
②ターゲット
・目的を考えたら、一回頭を真っ白にして相手について考える。
・相手のことを、タテ(時系列)やヨコ(周辺環境)で人物像として把握する。
・相手の視座・視野・視点をもち、さらにそれを拡げてみる。
③メッセージとは主張+根拠
・相手の状態は:
不信→不急→不経済→不安
それぞれに対して、
これはなになのか、なぜいま必要なのか、なぜ必要か、なぜわたしたちなのか、を説明していく。
④構成
・内容面のレベルを一貫させる。
・パワポ画面は、左右対称、視線の流れ、余白を意識する。
⑤質
・使う言葉の意味を真剣に考える。バズワードに警戒する。
・具体化して考える。
・タイトルや見出しと内容の食い違いをなくす。
⑥量
・文章→箇条書き→キーワード→チャートのように減らしていく。
⑦ビジュアル
(1)ビジュアルオブジェクト:表、グラフ、チャート
・数字のフォントはarial
・オリジナルで造りたい場合:まずメッセージを体系化する。次にキーワードを選定する。次にそれらの関係性を設定する。そして作成する。
(2)ビジュアルエフェクト:カラー、イラスト、アニメーション
*グーグルのデザインガイドライン10カ条は参考になる。
投稿元:
レビューを見る
資料の作成に役立つと感じた。
仕事の時、横に置いておけば役立ちそう。
資料、ドキュメント作りでいいものが作れそうです。
投稿元:
レビューを見る
パワポ使いならではの失敗を避けるために、ロジカルに考えた後、スライドを作成することが重要であると説いている書籍です。
上手く実行出来ていないが、普段心がけていることが書かれていました。
個人的には、後半のスライド作りのポイントが参考になりました。
投稿元:
レビューを見る
いろいろな雑誌やメルマガなどからこの本を知ったことがきっかけでした。
私自身、もっと見やすく、分かりやすい資料を作るための技術やテクニックを知りたかったので、いい機会と思い、読んでみました。
単なるテクニック本に留まらず、資料を作るための心構えに始まり、後半には具体的なテクニックにも言及しており、非常に実践的な一冊だと感じました。
副題にある「おもてなしの心」は、資料作成にどう関係あるのか読む前は疑問もあったわけですが、読み終えて納得しました。資料の作成も読んでもらう対象があり、それを意識しない資料には価値は生まれません。それはどんなことでも同様なのですが、ただの紙だと思ってその点を疎かにしてはいい資料ができるわけありません。改めて、当たり前のことを気づかされました。
「わかる」
・「意味がわかる」→情報の量と質が適切で脳に収めやすい
・「意義がわかる」→論理的・感情的に受け入れやすい(おもてなしの心)
プロフェッショナルな資料の3つの要件
①期待値を理解している
②達成基準が高い
③安心・満足・感動を与える
資料作成のステップ
・意義がわかる(①目的(何のために)、②ターゲット(誰に)、③メッセージ(何を))
・意味がわかる(④構成、⑤ビジュアル化(どうやって)
「おもてなしの心」=user experience=顧客体験
相手の立場に立った分かりやすく、心を動かす表現など、資料を通じてユーザーエクスペリエンスを提供することで選ばれ続ける人材になれる
<この本から得られた気づきとアクション>
・資料作成にも「おもてなしの心」が必要だ
・具体的なテクニックは心がける
・テンプレート集は、困ったときに参考にしたい
<目次>
Chapter1
プロフェッショナルの資料に求められるもの
Chapter2
【意義がわかる資料の作成方法】「目的」「ターゲット」「メッセージ」の明確化
Chapter3
【意味がわかる資料の作成方法】 資料の構成を考える
Chapter4
【意味がわかる資料の作成方法】情報の質と量を最適化する
Chapter5
【意味がわかる資料の作成方法】ビジュアルオブジェクトのテクニック
Chapter6
【意味がわかる資料の作成方法】ビジュアルエフェクトのテクニック
Chapter7
資料のクオリティを高めるヒント
投稿元:
レビューを見る
資料作成について、基本から学べる一冊。
目的の明確化、
ターゲットのプロファイリング、
メッセージのブラッシュアップなど、
基本的なことで、大切なことを惜しみなく伝えて下さっています。
資料作成の技術面の紹介は、身近なところに教えてもらえる人がいない私にはとてもありがたい内容でした。
当面、資料作成時のお供として、手許におくことになりそうな一冊です。
投稿元:
レビューを見る
折角なので『外資系コンサルのスライド作成術』に続いて読んでみたが、正直得るものは何も無かった。
内容は極めて一般論に終始しており、「おもてなしの心」と言ったようなありがちな言葉が続く。また、決定的なのは、サンプルとして記載のあるbefore/afterスライドのafterが全然イケてないこと。
筆者の経歴を見ると、きっと筆者の本当のプロフェッショナル性はここ(資料作成能力)以外にあるのだろう。
投稿元:
レビューを見る
分かりやすく伝わりやすい資料づくりのポイントを押さえてます。顧客への提案資料づくりに悩んでいる方は、必読!色の使い方まで教えてくれますよ。
投稿元:
レビューを見る
プレゼン作成のための基本を解説している本。
「わかる」を「意義が分かる」と「意味が分かる」の2つに分類して解説している。
パワポで作った資料が、原型が分からなくなるほど修正されることがあるので、本書に書いてあるように、いきなりパワポで作るのではなく、目的、ターゲット、メッセージを紙に書いて分析するなど、本書に書いてあることを実践し、資料の精度を上げるようにしたい。
意義が分かるようになるために重要な事は「おもてなしの心」
具体的には、「何のために(目的)」「誰に(ターゲット)」「何を(メッセージ)」
意味が分かるようになるために重要な事は「テクニック」
具体的には「どうやって(構成、ビジュアル化)」
印象に残った言葉:
ビジネス文書は相手に訴えてそこから何らかのアクションを引き出すために作ります。したがって相手がどうしたら動くかといったターゲット分析を徹底的に行う必要があります(P26)
意思決定に働く「6つの心理」
返報性、一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性(P42)
情報量を制限する事で、自動的に不要なものをそぎ落とされ情報がシェイプされます。要は限られたスペースにいかに本質を収めるかの総意と努力を意識的に行おうというものです(P103)
投稿元:
レビューを見る
IBMのビジュアルクイーンこと清水さんの著書
資料作成という意味では初心者の自分にはとても良い内容だった。読んでみるとアタリマエのことだけど、「おもてなし(entertainment/user experience)」の観点から、ターゲットのことを考える、というところを結構重視しており、「資料の作成の仕方」ではなくて「資料作成の前段階でやっておくこと」を書いた本だと思う。特にターゲットの出身地などを調べるなどのプロファイリングなどは当たり前なのかもしれないけど考えたこともなかった項目で、今後に活かしてみたい。