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成程なーと思った
2016/02/22 13:47
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投稿者:宮村みやこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
二人の距離って奉太郎と千反田えるの間の距離の話かと思ったけど福部 里志と伊原 摩耶花、大日向とえる、大日向と彼女の中学時代の「友達」の物理的距離、心理的距離も含んでいたようです。退部を決心した大日向の勘違いと自分のせいだと勘違いした千反田えるの勘違いで奉太郎が最後の最後に二人の間の勘違いを解消させるまでのもんもんとした心理をよく描いていると思うな。
解釈が個を生成する
2015/09/17 16:33
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
年度が改まり、神山高校古典部は新入部員を迎える時期となった。しかし、特に何か活動をしているともいえない古典部は、アピールできる要素もなく、形式的に募集をかけているだけに過ぎない。だがそんな部活にも、声をかけてくる新入生がいた。それが大日向友子だ。
仮入部をして、伊原摩耶花や福部里志、千反田えるとそれぞれ友好的に関係を築いていたはずの大日向友子だったが、マラソン大会の前日に、本入部をやめると言って出て行ってしまった。
その現場にいたのは、大日向友子と千反田える、そして折木奉太郎だ。しかし奉太郎は、本を読んでいてほとんど何も覚えていない。ただ分かっているのは、千反田えるが自分が彼女の心証を害することをして、退部に追い込んでしまったと思い込んでいることだけだ。
だが奉太郎にはそれが納得できない。千反田えるが後輩を影で追い込むような陰険な人物だとは信じられないのだ。そこで彼は、マラソン大会の当日、クラス別に時間差で出発することを利用して、当事者たちに話を聞きながら、真相を解明しようとするのだった。
タイトルにはいくつかの意味が込められていると思われ、文字通りの意味と抽象的な意味、そして皮肉がミックスされているように感じる。特に最後の点を指摘するならば、個人間の関係はともかく、多対多の関係としては、古典部はあまりにも表層的な関係しか築けていなかったのだろう。
そもそも、同じ現象があったとしても、それから個人が受け取る意味は個人に依存するし、相手が何を考えているかを正しく察することはほぼできない。同じ言葉を発しても、それを善意とも悪意とも受け取る余地があるのは、受け手に善性と悪性が内包されているからなのだろう。
最高!
2012/10/07 23:06
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投稿者:pongu - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱり穂信さんの氷菓シリーズはおもしろい!
素晴らしい本です
2024/08/30 16:41
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
省エネ主義の奉太郎含む古典部部員達は高校2年生になりました。2年生になり古典部として新入生を確保するための新入生勧誘。ここからドラマが展開します。
マラソン大会
2021/10/30 03:42
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投稿者:甘栗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ5作目。
マラソン大会で走りながら推理していくという、今まで読んだことがない形式で新鮮でした。奉太郎の記憶力の良さにビックリ。
今回もえるのために謎を解いていき、真相が明らかになったあとになんともいえないほろ苦さが残ります。
マラソン中に考えてると考えると凄い
2020/05/31 10:59
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投稿者:高遠康隆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本はマラソン中の折木奉太郎だけで終わります。走りながら思考できることも凄いですが、いつも通り細かい伏線が散りばめられています。残りの古典部メンバーはほとんどが折木の回想で出てくるので、実際の掛け合いを楽しみたい人にはもの足りないかもしれません。でも、面白さは不動です。
走りながら距離を概算するのはむずかしい
2019/09/24 08:49
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
走りながら距離を概算するのはむずかしい。
20キロという距離は、走るのは大変だが、考えるには短い。
ふたりの距離は、両方が動くので計算が難しい。
両方が意図して動いている場合。
一方だけが意図している場合。
その意図が、おそれだったり、不安だったり、後ろめたさだったりすると、
そして、意図しないもう一方が、
いかにも意図しているように見えてしまう場合、
距離の計算はおそろしくむずかしくなり、間違いを導く。
間違えた解答は、訂正すればいい。
しかし、人間関係を間違えたら、消しゴムで消すようにはいかない。
4人の古典部は、これからどうなるのか。
高校って良いなぁ
2012/11/23 20:39
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投稿者:匿名 - この投稿者のレビュー一覧を見る
米澤さんの本はいつ見ても面白いですね。 古典部シリーズはアニメと小説の両方を見ましたが、アニメの方は原作のイメージを崩す事無く、凄く綺麗に描かれていると思いました。
この小説は「ボトルネック」と比べるとすこしハラハラ感に欠ける気もしましたが、学生時代の思い出を鮮やかに思い出せる、良い小説だったと思います
星ヶ谷杯という名前が絡んでくるのかと思いましたが、関係無かったです(笑
良かった!! けど・・・
2012/07/04 23:36
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投稿者:サクちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典部シリーズは大好きで全部揃ってます(氷菓だけ行方不明w)。なので今作も大変よかったです。但し、話がマラソン大会中に1つの謎を解くという事に尽きていたので、物足りなさを感じています。自分としてはいくつかの事件を解決する短編物が好みですが。オススメはします!!
誤解を解く
2023/07/16 17:02
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典部シリーズ、折木奉太郎がマラソン大会中に女子二人の誤解を解くという、変わったシチュエーションだった。ガツガツしていない奉太郎がいいと思った。
二年生
2020/09/16 13:52
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズの世界感を保つのに、年度替りがマイナスにならないのがすごい。
新入生がまた個性的ですが、いいだけ引っかき回して去って行くってどうよ?
何を求めるか
2019/05/30 06:56
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投稿者:豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
青春群像劇”として読んだ場合、いつも通りの古典部シリーズだと思います。
そしてその点においては満足のいくものでした。
『遠まわりする雛』のような爽やかな読了感もよかったですが、やはりこういった終わり方も悪くない。
しかし、“ミステリー”として読んだ場合、本筋からは逸れた部分もあり、退屈な話だという感想が出るのも無理からぬことではないかと感じました。
どちらを期待して読むか、冗長を楽しめるかによって評価が分かれると思います。
古典部シリーズ第5弾
2017/10/22 18:40
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
マラソン大会の当日に新入生退部の原因を探るところが面白かったです。すれ違っていく高校生の姿には一抹のさみしさもあります。
なんだか老成し過ぎじゃないのかホータロー(笑)
2017/08/20 18:35
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
「古典部」シリーズの5作目です。
古典部の4人も2年生になり後輩もできましたが、今作の「折木奉太郎」はなんだか老成という言葉が浮かぶほど出来上がってしまってました。
探偵役を積極的に避けていた彼が今回はもう完全な探偵です、それも名探偵を演じていました。
そのこともあり、今回のエンディングでの彼の推理の披露はもう探偵小説の王道的なもので私には一番スッキリした結末でした。
タイトルの中の「ふたりの距離」が何を意味しているのか、最後まで私は違うことを考えていたので、心地よいやられた感もあった作品です。
今、私が手にいれた「古典部」シリーズはここまでなのですが、6作目も出ているようなので近いうちに手にいれて読んでみようと思っています。
何せ健全な男子高校生であるはずの「折木奉太郎」に一切色恋の患いがないことが不思議というか心配になってきたもので(笑)
心の距離
2015/03/22 05:16
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投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は『ふたりの距離の概算』か。毎度思うけど本当にタイトルが秀逸。回想が多かったのと古典部員との絡みがあまりなかったのが残念。心の距離はいつになっても測るのが難しい。次巻ではホータローの姉貴の登場に期待。