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人は「先入観」をもってしまうと物事を正しく理解することが出来ない。
著者自身の意見にもやや先入観が入り込んでいるような部分もある気がするが書いてあることはどれも興味深く面白かった。
石油や森林などの話はちょっと驚いた。
面白かったです。
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武田先生の話は面白くて好きだが、この本は先入観は騙されていることをネタとして並べてるだけ。私が期待していた、どうすれば自分の考え方、先入観にとらわれない論理が持てるかというところの記述が少なかったように思う。
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一時間ほどでコンパクトに読める本です。
タイトル通り、先入観を持つと情報をまっすぐに受け取ることができない、といった内容です。
考え方のロジックとして有効に感じたのは、自分の頭に、相手の言葉の受け取りの箱と比較の箱を作るということ。
自分の考え方と違うことを言われたときに、すぐ自分の考え方と照らし合わせて否定するのではなく、一度受け取り、時間をかけて消化し、改めて自分の考え方と比較をしてみるという論理です。
日本人が持つ先入観の具体例もいくつか述べられていて、単純に雑学書的にも面白かったです。
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人間の脳は、常に膨大な情報を脳内で処理し、選択と決断をすることが求められる。そして、情報処理をするだけで人は多くのエネルギーを消費するため、脳が容量オーバーしないように、人は先入観を持つようにできているのである。したがって、先入観を持つことそれ自体が全て邪魔なのではなく、むしろ経験を重ねることで得た知識というのは重要ですらある。しかし、場合によっては、先入観が邪魔することだってある。
人間は、新しい知識や考え方をすんなり受け入れるケースは少ない。なぜなら、新しい考え方は、自分の生活にマイナスになることが多いからである。言い換えれば、楽をして生きるためにはそれだけ考慮要素が少ない方が良いということである。また、日本には、歴史や地理的要因も重なって、科学的合理性ではなく、社会で合意しているものを善しとする文化がある。そのような中で、先入観にとらわれない生き方をするには、脳内に「受け入れ箱」と「比較箱」を作り出すことである。すなわち、自分とは異なる考え方をもつ相手の考え方を一旦受け入れる「受け入れ箱」と意見や結論の違いを考え、論理的に理解する「比較箱」を持ち合わせることが先入観を取り払うことにつながるのである。
そのような手法だけでなく、情報発信者の意図(本質)を見抜くことが先入観を外すことの一助となろう。例えば、読売新聞が反原発の立場を採らない理由、国が「国が国民にしている借金」ではなく、「国の借金」という理由、高血圧の定義が下がってきている理由などである。人は、自分の希望や観測に合致するものだけを正しいと認めがちなので、注意深い目を持ってその情報が客観的に事実なのか、様々な角度から調べてみることが大切なのである。
先入観は人間にかかる負荷を軽減して生きていくために必要ではあるが、それがあるために創造性が低下したり、素朴な疑問を見落としたりするため、特に重要な判断をする際には、先入観を外すことが必要という意見には賛成である。また、高度な情報化社会にある昨今、このような先入観の善悪についての議論や正確な情報収集の必要性についての議論がなされており、本書もその時代の潮流の中に位置づけられるものであると考えられる。
本書の中にあるような、情報発信者の意図を見抜くという観点から本書を検討するに、著者は本書の売り上げよりは自身の意見を貫き通すことを目的としているように感じられる。そして、本書は様々なケースを取り上げているが、そのような目的に鑑みるに、著者の意見は正しいとして全て受け入れるのではなく、あるケースについて著者のような意見をもつ者もいるという考えの下で読むのが適切であり、著者の本望なのではないかと思われる。
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武田先生のおっしゃる事はすべてもっともだ。根拠も知らずマスコミの報道を鵜呑みにする人が多すぎる昨今、まずニュートラルBOXで思考すべきな事は自明な事
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『ホンマでっか!?TV』TVでおなじみの武田邦彦によるエッセイ。
特筆すべき内容はなかったが、著者の言うとおりだと思った。
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知識を得るための入口の様な一冊。これをきっかけに色んな本で深掘りしていければ。
ただ、国の負債の章はそうなんだと思う所がたくさん。
やっぱりどの本でも、マスコミは信用ならない存在なのですね…
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「先入観」でまとめているが今一つその意図がピンとこなかった。
ただし、突いている部分は他の著書同様一貫していて、「世の中にはウソがまかり通り、必ずしも正しくない情報が是とされている」ということ。
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「太陽は赤色」、「信号は緑色なのに青色」、これも先入観。
偉い人が言うと信じてしまう、
たしかにそうだ。。。
鵜呑みにしない、自分で調べて、
真実はなにかを考えることが大事。
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世の中に溢れた先入観の例を提示し、それに飲み込まれないために私達はどうすべきなのかを述べている
"こういう先入観が蔓延っているが、本来はこうすべきなのだ"
という風に話が進んでいくけど、それ自体も先入観なんだよなあと思いながら読んだ
そう思うと○○すべき!って言い切れることって本当に少ないと思う
こういう考えもあるよね、といったふうに、意見を提示する側が姿勢を改めることも大事な気がするなあ
✏脳内において、
「今までにおしえられた知識」あるいは「過去に経験した知識」を80%くらいにとどめ、
10%を「受け入れ箱」、残り10%を「比較箱」として新たに作る
(ここでは、「今まで教えられた知識」が先入観に当たる)
✏日本では「文系」「理系」にわけられるが、
世界ではあえて区分けするなら
「エリート」「一般の大学生」「大学に行かない人」にわけられる
ここでいうエリートとは、"すべてのことを知っている"という前提が原則としてある
✏結婚生活は相手の考えを自分に取り込む最大のチャンスなのです。それができれば、あなたの人生は単純計算で2倍広がります
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血圧の正常値と森林の二酸化炭素吸収の嘘など、なるほどと思うトピックがたくさん。専門家の先生が言っているから、と何でもかんでも鵜呑みにしてはいけない、という意識付けができる。
面白いトピックが多い中、やはり以前読んだ著者の他作品でも気になったのが、「育児は女性の仕事」というスタンス。役割分担という考えまではまだ許容できるものの、仕事というが男性の給料だけではやっていけない世帯が大多数なことと、育児は無報酬なことを無視している点が残念。この件に関しては無限に反論してしまいそう。