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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作家特集が裏表紙から始まるのがちょっと読みづらい。
あいかわらず目的は茅田砂胡氏の短編だったのだが、「螺旋」プロジェクトも導入が終わってようやくこれからエンジンがかかるのか、という感じ。
読み切り特集の「日本のアカルイミライ2030」はこれもなかなか。
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「螺旋」プロジェクトは、各作品が第二話という事で、前回を引き継いだ物語がほとんどだった。これからの盛り上げに向けて力を蓄えているかのような面白さがあった。今号で面白かったのは、読み切り特集「日本のアカルイミライ2030」だ。舞台を東京オリンピックから10年経過した2030年の日本に設定し、作者がその時代の姿を創作している。どの作品も特集タイトル通り明るい未来を提示する。やはりハッピーエンドの物語は読んでいて楽しい。特に、恩田陸の「逍遙」や支倉凍砂「AI情表現」が良い。「逍遙」の空間を越えるバーチャルリアリティーは素晴らしいSF作品。ドラえもんのどこでもドアをシミュレートできるような素晴らしい装置が登場する。「AI情表現」に登場するAIはコンパニオンロボットのようなものかもしれない。こんなAIは今すぐにでも欲しい。絶対に人類を幸せにすると思う。
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1号を読んでからあまり時間を空けず読むことが出来ました。
が、肝心の「螺旋」の物語ですら忘れているところもある始末。
実際3ヶ月空いていたらストーリーを覚えている自信が全くありません。
「螺旋」の8作品については徐々に「海族」と「山族」の
対立構造が見えてきて面白くなってきました。
ただ対立する場合と惹かれ合う場合があってその条件は
何なんだろうとちょっと疑問を持ったりしています。
それぞれの作者の作風も2回目にしてそれなりに慣れてきて
読みやすくもなってきている気がします。
それは「螺旋」の作品に関わらず連載作品の作者は
初めて読む人が多いのですが2回目なので
ちょっとした好き嫌いはあるものの馴染んできた感じがします。
連載の中ではラノベっぽい茅田先生の作品と吸血鬼の作品が
イマイチ入り込めていない感じです。
その他の作品はとても読みやすくなりました。
とりあえず載ってるから全部読んでますが
昔毎週買っていた「ジャンプ」とか「マガジン」とか
そういうので好きな作品も嫌いな作品も全部読んでたなぁと
そんなことを思い出しました。
読み切りの作品では坂口恭平氏の作品があまりにも
突飛で物凄く印象に残りました。
凄く気になったので他の作品も読んでみたいなと密かに思っています。
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[墨田区図書館]
図書館サイトで、「茅田砂胡」を検索していて発見した本。
昔本屋を定期的に流し見して実際にリアルタイムで本を買っていた時ならいざ知らず、ネットや図書館で本を知って、いざ買うとなった時「だけ」書店に行くような近年は、知っているモノ以外の情報は検索過程でしか入ってこない。ましてや今回は既に過去の雑誌。
どの程度何が載っているのか、載っていたとしても本当に知らないものかどうかがわからなかったがとにもかくにもとりよせてみたら、ちょうど時期的に茅田砂胡全仕事が出た後で、デル戦外伝3となっている「ポーラの戴冠式」が(恐らく)初掲載された雑誌だった。「ポーラ~」自身は既に文庫版で読んでしまってはいたが茅田作品は基本的に何回読み返してもいいものだし、少なくともこの初刊に関してはインタビューやら裏話、お茶会の実作化など小説以外での企画もしていてくれて、多少は手慰みになった。また「全仕事」にもあったが、「作品・人物関係図」が良かった。ベースは同じものだったが、「全仕事」では紹介者全員をイラスト化していたものが、イラスト化は主要人物だけに絞り、更に範囲や説明を付加したものでそれぞれの子どももしっかりと追記されていたので、特に紅蓮の夢を読む際に手元に欲しかった!!!!
失礼ながらこの雑誌を立ち上げるにあたって核となった(のであろう)歴史小説のリレー版?や、後半に掲載されていた、茅田砂胡同様中央公論社のお歴々と見られる方々の名前にも作品にも見覚えが無く興味が持てず、目指す"茅田関係"のページしか読まなかったのだが、とりあえず茅田作品だけとなってしまうかもしれないが、10巻まで一通り目を通してみよう。一向に使われていない"近未来"のタブがいつうまるのかにも興味はあるし。