本が好き、が嬉しくなる一冊。
2017/04/14 22:02
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投稿者:kou - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋ネタのよくある作品?とんでもない。あなたは、本を広げて冒険の世界に出入りする子どもでしたか。今は大人になって、理屈っぽくなっていませんか。大丈夫。この本を読み始めたら、主人公と一緒に本の匂いを嗅ぎ、気付けば謎解きのクエストの真っ最中です。大丈夫。大人になってもワクワクの種は、あなたの心に眠ってます。本が好きで良かった。それが嬉しくなる一冊です。
こんな本屋に行ってみたかった
2020/06/26 21:32
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
本が好きで、本屋も好きな私(本屋なら何時間でも居座る)はよく考えてみると、何冊も書店ものの小説を読んでいる。「書店主フィクリーの物語」(ガブリエル・ゼヴィン)、「シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々」(ジェレミー・マーサー)、「本屋さんのダイアナ」(柚木麻子)、幅を広げたら「アヒルと鴨のコインロッカー」(伊坂幸太郎)もこのジャンルに入るかな。舞台が本屋というだけで、私はわくわくしてしまう、そこの店主が変わり者だったら余計だ。ペナンブラ氏はもちろん変わり者だし、その書店も変わりすぎている。私がこの本に興味を持たないわけがない。こんな本屋、一度、覗いてみたかったなあ
紙の書籍と電子書籍のしあわせな共存、という未来
2018/05/07 02:43
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投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
“ペナンブラ”って太陽黒点に関する用語になかったかな?
そんな無駄っぽい雑知識がムダではないと教えてくれる一冊。
リーマン・ショックの余波で失業してしまった“ぼく”(クレイ)はいっぱしのWEBデザイナーつもりで再就職を探したものの、求人は皆無。そんなときにふと出会った<ミスター・ペナンブラの24時間書店>で働くことになる。文字通りの変わった店で、繁盛している気配はないのに24時間営業、“ぼく”を含む3人の店員で店をまわす自転車操業。狭くて天井の高い店内にはぎっしり本棚で埋まっていて、本を取るには梯子は必須。ある日、“ぼく”は会員の客(本を買うのではなく、グーグル検索にも引っかからない本をレンタルしていく人々)の行動に共通点があることに気づき、その謎を解こうとしていくのだが・・・という話。
クレイにとって<グーグル>は憧れの企業であるようだが、「どんだけグーグル万歳なんだ?!」と読み手としてはちょっと引く。アメリカ本国ではグーグルとはそういう会社というイメージなのか、ほんとにそうなのかどっちなんだろ?
クレイの謎解きもグーグル検索と仲間たちの手を借りるだけでこと足りてるし・・・ネット社会が当たり前の時代ではこんなものか・・・(アマゾンでPODして一冊2ドルって安すぎだろ!、などとという驚きはあるが)。
しかし、エピローグに満ちた多幸感は近来稀に見るもので、これのために今までの章があったのかな、というくらい。
紙の書籍と電子書籍のしあわせな共存がそこにはあるのかもしれない。
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投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ろくに客もいないのに24時間営業している不思議な書店に再就職したクレイ。クレイは暇つぶしで、図らずともその店にある暗号を解いてしまう。それが500年間解読されていない暗号をとく冒険の始まりだった。クレイはプログラミングやデザインのスキルはあるけど基本的には平凡な青年だけど、彼の周りには天才的な頭脳や発想を持った友達がたくさんいる。そんな彼らが助けてくれるのを見ると、優秀な人材と友達なのが、クレイの強みなんだと思いました。 印象に残った一文――「ニール・シャーは世界一のオッパイ物理学エキスパートなんだ。」
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主人公が勘と多様な人間関係を発揮して謎解決。
アナログとデジタル融合のもっとファンタジーな話を想像してた。
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描き方によっては、もっと面白くなったはず。
海外ミステリーの類型的な雑さが
いかんなく発揮されていて残念でした。
つまりは 途中で読めてしまったという。
グーグルの扱い方は興味深いし、設定も
悪くないのですが。
翻訳にひと工夫欲しかったなあ。
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世界観にどっぷりとはまる、という感覚が得られず。少し期待しすぎたかも。。
映画でいえば、「ナショナル・トレジャー」っぽいのを想像していたので…
とはいえ、ペナンブラ氏の書店には、行ってみたい。
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単行本で買うつもりで悩んでいるうちに
文庫になったのでとりあえず購入。
装丁はやはり単行本のほうがいい。
表紙のあの高い書棚が見えるのが魅力的だったのに。
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これは、創元推理文庫という由緒正しい冠にもかかわらず、ただの本好きには面白くないかもしれない。なにしろ半分も用語が分からず放り出す可能性があるから。
この本(本の体裁をしている以上、そう書かざるを得ない)は、インターネットどころかコンピュータ言語やプログラミングを熟知し、それを動かし、Googleがすべての作業を3秒止めるということが想像しがたいほど馬鹿らしくおそろしいことか実感として理解できる、それでいて活字を読むという行動をリスペクトできる人がもっとも楽しめるエンターテイメントだと思う。思う、というのは、自分がプログラミング方面で知識を持っていないからだけれど。3D化した空間に時間のアルゴリズムをつけるなんて想像もできないから。
それともうひとつ、アメリカ人にとってのGoogleやアップルの存在の大きさとその社員に対する憧憬に似た感情も特殊だろう。日本人にとってのトヨタや国家公務員第一種とは桁が違う、それだけで力になるような存在感が大きく感じる。
だからこそ、主人公である、Googleに入るなんて考えられないような経歴の持ち主(でも多少のプログラミングがあれば片手間で上記のアルゴリズムを変えられるような)が、Googleが総力を挙げても解き明かせなかった「謎」を解き明かした(それもきわめて原始的な方法で)というところが、すかっとするほど気持ちいいのだろうなと思った。解き明かされた謎が再埋蔵されたのは、データでもCDでもなくカセットテープに残された、子ども向けのファンタジーだったということも含めて。
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表紙を見て、本屋の話ね‥‥と通り過ぎていたけど別の本で紹介されていて面白そうだったので読んでみました。
面白かった!! 今と昔の社会の差が何とも言えない。前は紙と鉛筆の世界、一歩一歩一つづつ。今はコンピュータの世界大量のデータをザーッと解析、はい終わり。
ところが解けない謎だらけ。コンピュータもプログラム次第だから仕方ないかも。一番の鍵はヒトの第六感かもしれない。
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帯に惹かれてなんとなく購入。
古い本屋さんの(特に地震がない国に特有の)天井まで伸びているような本棚と備え付けのはしごってロマンを感じますよね~
と、言う訳で。ネットとPCプログラミングと紙媒体の資料を組み合わせたようなお話。それにプラスオンで秘密結社。今どき特有のなんでもネットに聞いちゃおう、PCで計算して解決しちゃおうかという考え方にまあそうだよねとも思うけれどもプログラムだって全能じゃないんだ、プログラムする人の指定がダメならいくら容量使ったって出来ないものは出来ないんだよね、というのが非常にわかりやすく書かれてあったような。そうだよね、想像力と何をどうさせたいのかの指示は必要だ。
はるか昔にこの地球に存在した人の著書を読むというのはその作者との対話もしくは解説を聞いてるようなものだと思えば音楽という手段も著述という手段もその人の一部を不死化するようなもののように思えるんですがどうなんだろう?そのうちAIが発展して個人が使っていたパーソナルコンピューターがその個人の思考をトレースするようになればある意味そのAIはその人に取って代わる存在となるのかもしれない。そんな事をぼんやり思いました。
なんか始まりそうで始まらないお話と登場人物があまり魅力的では無かったな~ 主人公もよくわからないけどグーグラーのヒロインが…可愛くないしあまり魅力的に思えない。なんて言うのかもっと紙媒体資料大好き、みたいな感じの本かと思って居たらそうでも無かった。そしてなんだか物凄いグーグルを持ちあげてたけどアレはなんだろうなぁなんて思いながら読みました。
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これもひとつの「成長物語」なんだよね。ジュブナイルというほど主人公は子どもではないけど、RPGゲームの変形?というべきか、主人公自身が自分はローグだと言っているし。アメリカでも書籍離れとか書店の存続危機とか深刻なのかしらね。もしかしたら日本以上かも。
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グーグル礼賛の本?それはさておき、物語が動き出すまでが長く感じられたのと、評判は良いようですが私にはそれ程面白みは感じられず残念。
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初めの設定(24時間営業の謎の書店)に惹かれたが、、、。内容としてはかなり文章も難解なところが多く、またストーリーの展開がかなりゆっくりなので中盤までかなり読むのに苦労した。最後の謎解きもこれまでの長さがなんだったのだろうというくらいあっさり。ちょっと残念。ただこんな本屋があったら行ってみたいのは確か。
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現代的な暗号解読、冒険物語。
変わった本屋さんに働きだした主人公が高スキルの友人の手を借りながら謎解きに挑む。
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