赤ちゃんを通して見えるもの、見えたもの
2019/05/07 06:37
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投稿者:るい - この投稿者のレビュー一覧を見る
赤ちゃんを通して、出会う前から、出会ってから、新たに見えたもの、見えたことが書かれていると思いました。
子育てをしなかったとしても、自分が産まれてくる前のこと、生まれてきてからのことを、今までと違う視点から、読みながらも、考えてしまう、想いを馳せてしまう本でした。
男女共学センターにあった数少ない文学本コーナーに置かれていた1冊。
男女共学するためのヒントになると選ばれた本でもあるということ!
男女共学について考えるきっかけの本でもある!
装丁も夫婦が乳母車の赤ちゃんを囲んでいる表のデザインと裏表紙のわんちゃんが軽くステップするデザインに心魅かれました!
「たのしいこと 、いっぱいあるよ!」「あしたは、もっとたのしいよ!」
全力で伝えたいと書かれていたことに、あとがきにある様に、読みながら、感じられる、何より、産まれる前から、産まれた直後の記憶を取り戻せるような感覚を取り戻せる、稀有な作品でもあると思いました!
すべてをさらけ出す
2017/10/25 11:07
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
センセーショナルな話題も包み隠さず描いています。女性の生き方だけではなく、男性とのより良い関係性にもついて考えさせられました。
純文学とエッセイ
2017/08/02 00:15
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞作家・川上未瑛子氏の、妊娠から出産、育児までを前後編の形でまとめた1冊。日記に近い綴り方だが、作家だけに矢張り、エッセイと呼ぶべきだろう。氏が初めて芥川賞候補になった「わたくし率 イン 歯ー」は、まさしく純文学そのものの独りよがり率 ナンバーワンと、いささか嫌悪も覚えたのだが、本作をみると、さすがに純文学の最高峰を極めた作家は、確実な筆力があって、だからこそ、こうした軟ネタも面白く書けるのだと、脱帽の次第。
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けっこう話題になった出産〜育児エッセイ。
割と赤裸々に色んなことを書いていて吃驚した。余り自分のことをあれこれ語るタイプの作家だとは思っていなかったので……。
しかし、一般的に『育児エッセイ』と言われるものとは一線を画しているのでは、とも思う(この辺りは子供を産んだことがないからイマイチ解らない……)。
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2017.6読了。
共感ばかり。泣けてくる。
オニが哺乳瓶では飲まなくて、脱水症状になったらどうしよう、死んだらどうしようって思って急いで帰るとか、わかる。本当わかる。あーみんな一緒なんだなと。
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【ベストセラー異色エッセイ、待望の文庫化】芥川賞作家の鋭い観察眼で「妊娠・出産」という大事業の現実を率直に描きベストセラーとなった異色エッセイ。待望の文庫化。
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出産を目前に迎え、リアルな描写にびびってしまった。
出産って普通に行われているようだけど、本人も周りも命懸け。
そしてその後の育児も母親にとって、体力が削られた中で不眠不休の戦いを迫られているようなもので、子どもへの愛情だけで当たり前にすることと思われるのはあまりに辛いものだと感じた。
核家族化している社会の中で、母親を孤立させない形をもっと考えていかないといけないと思う。
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読んでいる最中ずっとうるうるしていた。
川上未映子の育児エッセイ、文庫化ずぅっと待ってた。
もう川上未映子にしか書けない壮絶な育児記録と、それにまつわる幸せの記し方がとんでもなくて、本当にとてつもなくて、油断するとすぐ泣けた。
母になるということ、母であるということの喜びも悲しみも孤独もさみしさも幸福も、川上未映子の持つすべての感情を総動員して等身大すぎるかたちで書かれている。全力で。だから泣ける、幸せの描写が本当にとんでもない、泣くしかない。いとしい、尊い、お母さんたちが言葉にはできないほどのたくさんの幸せを、この人は言葉にしている。最高に面白かったし、泣けた。
出産をひかえる人はもちろんのこと、これは旦那さんにも読んでほしいなあ。だから何かしろっていう意味じゃなく。
「おなかの赤んぼうは100%こちらの都合でつくられた命で、100%こちらの都合で生まれてくるのだから、それならば、われわれはその『生』を100%の無条件で、全力で受け止めるのが当然じゃないのだろうか。それが筋、ってもんじゃないのだろうか。」
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とても面白かった。軽妙で、少し生々しい。
特に母親が感じる孤独とプレッシャーに対する描写には共感するお母さん多いと思う。
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川上さん家に子供ができて、生まれて1歳になるまでの話。なんというか川上さんの感情の全てが読める本。
こういうものは結構表向きに近い感情を綴る人が多いけど、根元の感情が揺れ動いていく様とか、隠そうとする様まで全部さらけ出されている。きっと自分もこう思うという共感ができるし、川上さん自体に親近感を覚える良い本だった。
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自分は子供に興味はないのだけれど、それでも子供を作って産み、育てるということは物凄く大変なのだなという至極当たり前のことが改めて分かりました。
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産後クライシスがどんどんクライシスになっていき、男性性をどんどん叩いていくとこはすごく怖かったが、全体としては読ませる文体をベースに体験、考察、ノウハウのバランスの良い一冊であった。川上未映子はもっと読んでみよう。
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妊娠、出産の大変さがリアルに伝わってきた。
でも、かけがえのない命との出会い。私も経験することはできるだろうか。
その時にまた読みたい。
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私には出産の予定は全然ないんだけれども、改めて出産ってなんて大変なんだと思った。本当に毎日命がけのことがこの世の多くの女性の身には起きていて、改めてそのリスクの高さに慄いたのと、もし自分が男性だったらこんなにリスクの高いことを今の科学では子供を産むことができない自分が「子供を産むべき」とかそういうこと言うことは絶対言えないと思った。 Tsukasa
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妊娠したことのあるすべての人に薦めたい、妊娠から始まるひとりの女性のエッセイ。
妊娠中や育児中に感じたもやもやを、すっきり言語化してくれている。
「恐怖のエアロビ」で笑い「夢のようにしあわせな朝、それから、夜」で泣いた。