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待ち受けるものは…虚無?
2001/11/08 11:12
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投稿者:うつほ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユージィンへの風当たりは日々に強くなってゆく。そんな中、やっと出来たユーベルメンシュの息子は、研究所の突然の事故によって失われる。何が起こったのか、どうして起こったのか、そして息子の生死を知ったのはユージィンのみ。だが彼は、誰にも真実を告げようとしなかった。その後彼らの間には《普通の》子供さえ産まれる兆候はない。直系の男子しか総帥位を継げないことから、種馬の役目さえ果たせないユージィンへの露骨な皮肉が目立つようになる。
ユージィンが召集した軍務省の会議では、皆わざとらしい仮病を仕立てて、欠席を決め込んでいた。これもえり抜きのブルーブラッドの家系にあるビュールマンやヘトリングのいやみである。その日の午後、ヴィクトールがテロに襲われたのを国家保安部の情報からいち早く聞きつけたユージィンは、すぐさま行動を開始した。前の会議から二日後、二度目の召集。総司令官ヘトリングは出席、参謀本部のビュールマンもいちおう代理をたててきた。そして、ユージィンのたくらみは既に始まっていた。
『ブルー・ブラッド 復讐編』の内容を、ユージィン側からの真実からも語りながら、きっちり取りこぼし無く進めている。陰謀、策謀、欺瞞、瞞し合い、嘲笑、皮肉、嫉妬、嘘、なんでもござれ。ユージィンはどこまで突き進むのか。この虚無編以降の彼の話は、ぜひ『キル・ゾーン』シリーズにて。
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