0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
介護業界の現場の実情が、分かりやすく解説されていてよかったです。根本的な変革がなければ大変だと思いました。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
知人にグループホームのパートを3年間、経験した女性がおり「最低の職場」と聞かされていた。いわゆる3Kと受け止めていたが、本書によると、もっと酷い世界であることが分る。ただし…著者が何故、介護業界を取り上げたのかが、今一つ理解できない。理由は、まさに貧困な文章力だ。「カネになる木」は「カネのなる木」、「責任転換」は「責任転嫁」のそれぞれ間違い。正しい日本語で書けていないから、結局、興味本位の本としか思えないのだ。
投稿元:
レビューを見る
指摘してることが受け取りにくいのは、事実のややこしさだけではないだろう。ジャーナリスティックな筆致による部分も感じる。外から金を持ってくることと、中で回し外に出さないことがうまくいけば何とかこの100年を乗り切れるかなあ。
エロスとタナトスがつながっている、は共感する。必要なんだろうなあ。
投稿元:
レビューを見る
風俗業界の書が多い中村淳彦氏、今回は介護業界の取材です。「絶望の超高齢社会 介護業界の生き地獄」、2017.6発行です。重労働で低賃金、人が集まらない。団塊世代が75歳になる2025年には介護職が100万人不足になると。その介護現場の実体は、崖っぷち状態。介護施設は現代の姥捨て山か。入居者の80%は安全の名のもとに拘束状態(安全か虐待かはどこまでもグレー)。介護職員は奴隷のように働かされ、かつ低収入で貧困にあえぐ。介護では生活できず風俗に。法務省は元受刑者を、厚労省は失業者を介護に。また、暴力団も参入。
2000.4スタートした介護保険制度は機能してるのか。著者は介護のあり方を24h介護から排泄・入浴・食事など最低限の介護にすることと介護報酬をアップして女性介護職の売春を減らすことを提言されています。
投稿元:
レビューを見る
低賃金、超長時間労働、パワハラ、イジメが渦巻く介護業界。
筆者が特に訴えているのは、女性職員の処遇改善。
実例として、施設長までなった真面目で優秀なスタッフが勤務中に脳溢血で倒れ退職を余儀なくされ、最終的に熟女デリヘルでその日暮らしへと転落していった47歳の女性が第1章で取り上げられている。
そもそも、あまりもの低賃金で、ダブルワーク、トリプルワークをしないと生活すらできないのだ。女性であれば、風俗とかけもちするのが定番となっている。しかし、デフレ化が止まらず、既にセーフティーネットとしての機能を失った風俗嬢。シングルマザーが無理に働けば、本人は心身ともに壊れ、しわ寄せは子供にいく。
ところが、国の施策で介護報酬の減額と、利用者の負担増。そして、地域包括支援制度のスタート。これは、国が介護を切り捨て、市町村に押し付けたものにほかならない。2025年には100万人の人手不足になるというのに、本当に生き地獄しかないのだ。本書には解決策はほぼ示されていない。逆に、示せたらウソだと思う。
投稿元:
レビューを見る
介護業界はブラックである。長時間、超労働、低賃金の社会だ。人間を世話する職業なのでもっと賃金が上がっていいはずなのに低賃金が常駐している。それは、高齢者が資本主義社会では不用品だからであろう。これから増え続ける高齢者が安心して生活できる介護の世界になるのだろうか。