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著者のメールマガジンの教育関連をまとめた一冊。メルマガと言うこともあって、著者が読んだ書物の紹介とそれを根拠とした著者の思いが中心となっています。教育に携わる者としては、紹介されているそれら書籍の抜粋には参考になる点も多かった。しかし、著者は簡単にいえば安倍晋三首相に代表されるような保守・反左翼の立場。今の日本が駄目(なのか?)なのは、戦後左翼教育(日教組)が原因であり、「日本の伝統的教育は素晴らしかった」「戦前虚位浮くは良かった」という非常に分かりやすい「昔は良かった」感が滲み出ています。本文中でも「何でも昔が良かったわけではないが」という一言も随所に添えられてはいますが。当然紹介される書籍も、著者の思いを証明するような書物が中心で、それらを通じて、現在の問題点とその(復古的な)改善方法をしらしめることが目的となっています。まぁ、言いたいことは分かるし賛成できる部分も多い。文部科学省の官僚政策にはPDCAのCAが常に存在しない、きっちり政策の結果を評価して反省して次に活かそうよ、「プランプランのドードー巡り」は止めよう、という部分には大賛成します。だけど、戦後の日本の復興は戦前教育の賜で、バブル崩壊以降の停滞は全て左翼のせいにするのは、それこそ著者の批判する「空想」に近い気もするのだが。
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日本の教育伝統に則った人づくりの成功事例集。
教育とは家庭、学校、地域、職場など、あらゆる場であらゆる国民が貢献ができる分野であり、学校や文科省への丸投げではなく、国民一人一人が取り組むべき責務であると。
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「国際派日本人養成講座」編集長 伊勢雅臣氏による教育の話。よくまとまっていると思う。参考となった。
「明治日本が急速に近代化を遂げ、近代的兵器を駆使して日清・日露両戦役を勝ち抜き、わずか半世紀で世界の五大国にまでのし上がったのも、幕末から明治・大正の教育が成し遂げた奇跡です。また大東亜戦争敗戦後に、奇跡的な経済復興と高度成長を達成できたのも、戦前の国民教育の成果と言えましょう。わが国の近代史は「国家百年の計は教育にあり」という言葉が真実であることを史実で証明していると思います」p7
「全国学力調査では、日教組左派活動の活発な北海道、沖縄県、三重県、大阪府などは下位に並んだ。「こどもの権利」などと甘やかされ、「ゆるみ教育」しか受けず、また先生も組合活動で自習ばかりとなれば、学力低下も当然である」p24
「日教組の左翼偏向教育と文部科学省のゆとり教育によって、学校はあれども「人づくり」はおろそかにされてきた、というのが危機の真相であろう」p129
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教育勅語の正当性を説明する本。たしかに間違ってはいないと思うが、いいところもたくさんあるということのようだ。