2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Lily - この投稿者のレビュー一覧を見る
軽く読むには、良い本だと思います。取り上げられているミュージシャンを知らないよりは知っている方が、内容をより楽しめると思います。本当にそのミュージシャンやミュージシャンが作った曲が好きな場合は、読んでショックを受けるかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
なんでこんな本書いたんだろう、というのが正直な印象。当事者にインタビューするのでもなく、過去に誰かが取材したものを掘り起こして自分の推論を加えただけ、という印象。かつ、「引用文献を除いて名前は伏せる」という言い訳をして、一部のパートで今は一般人となっている元奥さんの名前を出すなど、余計なことをほじくり返しているだけ。「おわりに」の箇所で自身を、著述を生業とする、ノンフィクションを志向すると称していたが、それは作家として真摯な姿勢なのだろうか。
内容的に本人に取材するのは難しいことであるとはいえ、「宝くじ〜」同様、タイトルに対する答えへのアプローチの仕方が好きではない。
唯一同意というか、なるほどと思えたのは、互いへの愛情や関心がなくなり仮面夫婦を続けるよりも、離婚という道を選ぶことの方が誠実である、ということか。
第6章掲載の香山リカさんとの対談を読む程度でいいと思う。
買う方も買う方だと反省。
投稿元:
レビューを見る
文字通り、ミュージシャンがなぜ糟糠の妻を捨てるのかについて、著者の立場から分析した一冊。
極力公平性を保つために、それぞれのミュージシャンについての文献を集めて詳細な分析をしている反面、肝心の結論は著者の推論でしかないので、その点は仕方ないとはいえ消化不良だった。
投稿元:
レビューを見る
2021年10月30日読了。「ゲス不倫」と騒がれたミュージシャン川谷絵音とベッキーの件を契機に書いたという本。キャッチーなタイトルの本で、ミュージシャンの不倫が話題になるたび名前を上げて蒸し返されるGLAYのTERU・布袋・ミスチル桜井・小室哲哉に矢沢永吉の5人の来歴と不倫にまつわるあれこれを主に新聞・週刊誌の記事からまとめている。「不倫に至る事情・考え方は各ケースでまちまち、必ずしも不倫を悪として叩くべきではない」という結論は当たり前、「他人の妻を寝取った」みたいな短絡的な捉え方ではなく、各人の人生観や状況も違うし一概に悪いとは言えないのは本当に当たり前だがなぜか叩きたくなってしまうのは、我々がミュージシャンとその作品に「人生」みたいなものを投影しすぎているからなのだろう、いろんな役割を演じる俳優が不倫しても「裏切られた」という気はあんまりしないもんな…。巻末の香山リカとの対談が一番深みがあり、本文中での分析・考察は全く踏み込み不足で、記事の羅列と感想文にすぎないように感じられるのが残念。