丁寧で迫力ある描き方
2020/10/02 10:57
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
オリジナルなコミックとは思えないほど地の文が長く解説が多い。まあそれほどテーマの「マタギ」が世の中に知られていない というのでやむを得ないところではあろう。 それでも、コミックとして楽しんで読むというよりは未知のものを知るため という読み方になってしまう。 絵柄はやや時代を感じさせるが、丁寧で迫力ある描き方になっている。
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カムイ伝が好き。最近、ゴールデンカムイが熱い。
というところに本屋で目に飛び込んできたので読んでみました。
ラストがなんだかなぁって感じ。
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奥羽山脈の山里で、様々な野生動物と対峙するマタギたちの物語。
これまでにアイヌの熊打ちに関する書籍はいくつか読んだことがあるんですけど、東北マタギのツキノワグマ狩りの事はほとんど何も知らなかったので、とても興味深く読みました。
単なる狩猟技術の継承にとどまらず、「流派」や「信仰」の域にまで達しているマタギ独自の精神性……すごいなあ、もっと詳しく知りたいなあ。
全9章が収録されていますが、やはり「野いちご落し」が圧巻。次いで「オコゼの祈り」が切なくて切なくて。そして「樹氷」に度肝を抜かれました。
【目次】
章之壱・野いちご落し
章之弐・怜悧の果て
章之参・オコゼの祈り
章之肆・勢子の源五郎
章之伍・アマッポ
章之陸・行者返し
章之漆・寒立ち
終 章・樹氷
別 章・最後の鷹匠
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野いちご落し
怜悧の果て
オコゼの祈り
勢子の源五郎
アマッポ
行者返し
寒立ち
樹氷
最後の鷹匠
第5回日本漫画家協会賞大賞
著者:矢口高雄(1939-、横手市、漫画家)
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矢口高雄氏の傑作。言葉にならないほど感動してしまった。今では村の過疎化で激減してしまったマタギたちと大自然の物語。現在ではクマの被害が頻繁になっているがマタギたちがいなくなったのにも原因があるのかもしれない。自然に敬意を払い命をいただく。そこに崇高なるものを見ました。矢口氏の作品は「釣りキチ三平」しか知らなかったが、こんな大傑作を書かれていたとは!実はこの本、図書館で借りたもの。見る目ありますね!
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20181210 マンガだから成り立つ話。ノンフィクションと思える力作。一編一編がきっちりとまとまってるので読み飛ばしができない。思ったより読み終わるのに時間がかかったのは一編のおもみのせいだとおもう。
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コミックながらズッシリとくる...!
ただ楽しい、素晴らしい、ではなく残酷で切なかったり、複雑な思いなエピソードもあったりと、読者に色々考える機会を与えてくれる一冊でした。
狩りとは何か、、、。物が溢れスーパーで普通に肉が売られている現代に生きていると、圧倒的人間が優位になる武器「銃器」使っての熊撃ちはひどく残酷であるといった錯覚に一瞬陥る。でもそれは重大な勘違いで当時の山の人間は普通に「生きる」という行動をしていただけで、自然に最大限の感謝を払い、自然の恵みをそれはそれはとても大切にしていた。
マタギの文化、知恵、思想、北東北の自然を教えてくれる一冊でした。
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(01)
残酷さがある.残酷はしかし,動物たちの世界に置かれたとき,とりわけマタギが駆け巡る山の哺乳類たちの生殺の関係に置かれたとき,やや残酷味は薄まる.
殺すのも当然,殺されるのも当然,突然死んでしまう偶然もどこか必然となるような山に向かってマタギは生きている.村人たちの日常をよそに,マタギたちは非日常を生きてるかのようでもある.地形に起伏があり,気象や植生も激しく迫るような場所を獲物を求め,さまよい,歩き,走る姿は,それだけでファンタジー(*02)でもある.
山の麓の村には電気もガスも水道も見当たらない.本書に収録された漫画が雑誌に連載されたのは1975年前後であったが,その頃の読者にしても郷愁を誘い,異世界に誘われるような魅力を発していただろう.前半に,電柱やオートバイの描写もあるが,それも不幸な呼び物のようにしか現れず,以降,技術といえば鉄と火と木と体術のような忍者やチャンバラの歴史物のような世界観が延々と続き,山の動物たちは科白こそ吐かないものの,どこか感情を表示するような表情をみせることもある.つまり,人間どもの技術レベルが落ちることで,動物どもの感情レベルが少し上がり,同じ山の舞台に立たされ演技しているようにもみえ,互いに戦わされているような異種格闘技も感じられてくる.
その混沌が綿密な取材や緻密な背景描写から成り立っているところにこの漫画の魅力はあるのだろう.
(02)
特に後半の「行者返し」や「樹氷」の章は幻想的であり,主人公のひとりである三四郎が孤独と疲労と熱によって魅入ってしまった夢のようにも感じられ,ちょっと可笑しい.真面目な物語が行き場を失い,うなされているような不思議さがある.マタギという生きにくい存在が現代において逢着した場所は,都会や田舎がある地平とは別のステージに解脱してしまったような,換骨奪胎の可笑しさともいえる.
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1975年に打ち切りになった前作『マタギ列伝』。出版社を変えて新たに書きおろされたのが本書『マタギ』。前作の主人公や登場人物に加えて、新たな人物も登場する。前作『マタギ列伝』と比べて、人間や猟師の無知や欲、希少動物の絶滅、自然破壊、動物の親子愛や習性など、扱うテーマのさらなる拡がりを感じる。高度経済成長、近代化の波、過疎化といった連載当時の時代背景も関係していると思われる。また、どことなく椋鳩十氏も彷彿とさせられる動物たちに向けられる温かい眼差しも感じられる。昭和51(1976)年の第5回日本漫画家協会賞大賞(グランプリ)を受賞作品。
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リアルな話かと思って読んでいると、徐々にファンタジー色が濃くなり、最後はとんでもない展開に。
自然の中での人間という存在について考えさせられる。サスティナビリティが叫ばれる今だからこそ読むべき一冊。
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ちょっとした身体の動きが白土三平っぽい
バチヘビ(ツチノコ)やニホンオオカミあたりは、まあ定番として、さすがにそのごはなあ?
クマの野いちご落とし、知恵もの狐を扱う怜悧の果て
人喰い熊を追う
勢子とイヌ、仕掛け銃アマッポ、謎のマタギ小玉集団(登場シーンはヒーロー戦隊ものみたい)
最後に追加で鷹匠の話
本州だからツキノワグマのはずなのだが、絵はヒグマっぽい。人物の等身や手足のバランスが独特
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