「記憶する」と「知る」は、時代遅れ
2020/03/13 12:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
1) 知識を得て記憶するより、得たものでもって実践する。つまり、アウトプットが重要である。
それを言っているのがショーペンハウエル。
「知は力なり」とんでもない。極めて多くの知識を身につけていても、少しも力を持っていない人もあるし、逆に、なけなしの知識しかなくても、最高の威力を揮う人もある。138ページ
2) 一番衝撃を受けたのは、「濫読の時期のなかった人は、大成しないと極言してもいい」である。109ページ
3) イケスに活きのいい魚を入れるために、キンドルを活用するといい。早速やってみよう!
武器としての知的生産術の習得方法を紹介した稀有な書です!
2017/12/14 13:19
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、仕事で成功するための知的生産術を身に付けるためのノウハウが詰まった画期的な書です。特に、著者の経験からでしょうが、こうした知的技能は独学で身に付けられると強調されているところが本書の魅力となっています。どのように知識を身に付け、それをどのように活用していくのか。著者は、それを戦略、インプット、抽象化・構造化、ストックという4つのステップを用いて体系化し、知的生産システムと称して、詳細に解説してくれます。とても興味深い内容となっています。
「独学」というと、社会人として資格試験や昇進試験と言った勉強に必要な要素というイメージがあるかもしれませんが、
2019/09/18 08:42
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アルファ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本はそういったものとはちょっと違い、現代的な「正解のない問題」にどう立ち向かうかという観点から書かれた本です。
専門知識を深め、管理技術力を高めることも社会人になると大切ですが、そればかりでなく、この本のキーワードの一つとなっている「リベラル・アーツ」、つまり幅広い知識を、単なる「教養主義」だけでなく、実務的に役に立てる方法が提案されています。
面白いと思ったのは、「冷蔵庫と生け簀」という例えです。
つまり、学生の受験勉強のように暗記中心の勉強は、魚を冷蔵庫に保存するようなもので、「分からないことに出くわしたら、何をどうやって調べたらいいのか」を知るための勉強が、魚を生け簀に放しておくということですね。
もうひとつ、表紙にも書かれている11分野ですが、ここに「音楽」があるのが、なかなか新しい発想だと感じます。
すぐれた音楽にあるリズムやストーリー感などと言うことを通して、「全体構想力」を磨くのに優れている分野なのだそうです。
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
地意識というのは武器になるなと感じながら、なかなか身に付かないですが、自分も頑張ろうかなという前向きな気持ちになりました。
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自分に不足している点は、
⑴インプットした情報を抽象化、分析し、他の分野でも使えるようにすること
具体的に、紹介されていた方法、コツは、インプットに対して、以下のような問いを立てること。
①得られた知識は何か
②その知識はなにが面白いのか
③その知識を他の分野に当てはめるとしたら、どのような示唆や洞察があるのか。
⑵それを、メモに書き留めて、引き出せるようにすること
⑶本を全部読むのではなく、必要な部分だけ読む技法をみにつけること
この3点かなと読んでいて思った。
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パワーフレーズ
「そして、クランボルツは調査の結果をまとめ、キャリアの8割は本人も予想しなかった偶発的な出来事によって形成されているということを明らかにしました」
本書はリベラルアーツの勉強の有用性とそのセグメントの切り方、方法についてとても詳しく解説した、まさに「勉強の夜明けに読む一冊」です。
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【本の内容を一言で】
方向性を持って情報をインプットし、そのプールをたまに混ぜる行為でしっかりと「ストック」すること。
【内容まとめ】
1.学習には、それを活かす流れが必要!①「戦略」②「インプット」③「抽象化・構造化」④「ストック」
2.「深い専門性」×「幅広い知識」のクロスオーバー人材を目指せ!
3.知識は整理されていないと使えない!インプットした情報を、5W1Hをしっかりと踏まえてアウトプットする必要がある!
4.人と話す=最も効率の良いインプット・アウトプット
5.覚えた知識を抽象化せず丸覚えしているだけでは、他の場面への応用がきかない。「知識」を「知恵」に昇華することが必要。
【感想】
「知的戦闘力を高める」というタイトルだけあって、非常に知性に満ちた内容。
ただしかし、引用が多すぎてわかりにくい所も多かった。
引用中心の文章って、あんまり内容が頭に入ってこないんだよなぁ・・・
しかしまぁ、「戦略を立ててのインプット」や「インプット内容の落とし込み」などは確かに的を得ていると感じた。
結局読んだだけでは自分の血肉にならない。
また、近頃情報が氾濫しすぎているから余程じゃない限りはインプットしきれない。
「インプット量数の限界」を自ら認識して、戦略的に選んだ必要な情報だけをストックする事が大切なのですなー
・・・かと思えば、「無目的な勉強こそ後で活きる」とかいう内容もあったりしたが。笑
結局どっちやねん!とツっこみたくなる。
【引用】
独学を「システム」としてイメージし、知的戦闘力を向上させるのが目的!
独学は4つのモジュールからなるシステム
1.戦略
→どのようなテーマについて知的戦闘力を高めようとしているのか、その方向性を考える事
2.インプット
→戦略の方向性に基づいて、本やその他の情報ソースから情報をインプットすること
3.抽象化・構造化
→インプットした知識を抽象す化したり、他のものと結びつけたりすることで、自分なりのユニークな示唆・洞察・気づきを生み出すこと
4.ストック
獲得した知識と、抽象化・構造化によって得られた示唆や洞察をセットとして保存し、必要に応じて引き出せるように整理すること
インプットだけではダメ!
インプットさらた情報のほとんど、感覚的に9割は忘却される!
→このことを前提にしながら、いかに適切に過去のインプットを引き出して活用できるかがカギ!
p8
・重要なのは「覚えること」を目指さない事
現在のように変化の激しい時代であれば、インプットされた知識の多くが短い期間で陳腐化し、効用を失う。
学んだ知識ぐ富を生み出す期間がどんどん短くなってきている。
また、いちいち覚えなくても、インターネットでいつでも情報にアクセスできる。
もはや、「知る」ということは時代遅れになりつつある!
p18
・クロスオーバー人材
「スペシャリストとしての深い専門性」&「ジェネラリストとしての幅広い知識」
この二つの領域を併せ持った人材。
①戦略
まずは「自分がどんな戦い方をするのか、どこで強みを発揮するのか」という大きな戦略が必要になる。
インプットの「量」ではなく「密度」が大切!
p44
・戦略は、粗い方向性だけでいい
人の学習には一種の偶然=セレンディピティが働くから、独学によって学ぶ内容をガチガチに固めてそれ以外のインプットは極力しない
などということを心掛けると、かえって偶然の学びがもたらす豊かな洞察や示唆を得られない事にもなりかねない。
知の創造は、予定調和しない。
偶有性が非常に大事なコンセプト!
「僕はこういうプロセスを踏んで、これだけ成長しようと思います」と決めてしまうと、成長するチャンスがなくなる!
②インプット
本以外にも、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などのマスメディア、ネット上の様々な情報など多数のソースを持つ。
また映画や音楽などの娯楽も貴重なインプットになる。
様々なインプットソースを組み合わせる事が重要!!
③抽象化・構造化
インプットした知識をそのままストックしてるだけでは知的生産の現場で用いる事が出来ない。
・問いのないところに学びはない!
インプットした情報に「仮説」や「問い」を設ける事で、更にインプットの感度を高める!
④ストック
・効率的に知識を引き出せるシステムを作る
インプットされた情報のほとんどは、いずれ必ず忘れる…
なんらかのデジタルデータでストックして、必要に応じて検索・引き出しできるようにしておけばいい。
p60
・独学に使える時間は無限ではない
貴重な時間を、明確な方針もなくそのときの思いつきにかまけて消費してしまうのは勿体ない!!
・フランシス ベーコン(イギリス ルネサンス期の哲学者)
「信じて丸呑みするためには読むな。話題や論題を見つけるためにも読むな。熟考し熟慮するために読むがいい」
→物知りになるのではなく、知的戦闘力を獲得することが目的!!
読書は所詮、二番煎じでしかない。
鵜呑みではなく、組み合わせる事を意識する事!
p78
・戦略を立てると、アンテナの感度が上がる
漫然と「色々なジャンルについての知識を深めたい」などという状況では、書店で出会った本や新聞記事などに高い感度で反応できない。
自分の戦略を明確化している場合は、ふとしたきっかけで知り得た情報にも反応することができる!
p80
・知識は整理されていないと使えない!
インプットした情報を、5W1Hをしっかりと踏まえてアウトプットする必要がある!
読書にしろ何にせよ、目的をしっかりと定めて動かなければ空振りする!!
p105
・無目的な勉強こそ後で活きる
アウトプットとインプットの量は、長期的には一致する。
アウトプットがぱったりと枯れてしまう人がいる一方で、長期間にわたってアウトプットの質・量を維持できる人がいる。
→人生のどこかでひたすらインプットし続���ている時期がある!!
山口瞳「続 礼儀作法入門」引用
「読書法は唯一つ、乱読せよ」という説がある。言葉を変えれば、「好奇心を失うな」ということ。
乱読の時期がなかった人は大成しない!
p114
・ガベージイン=ガベージアウト
→そこに入れる情報がゴミのようにくだらないものであれば、出てくるものもゴミのようにくだらないアウトプットになる
p132
・「教養主義の罠」に落ちない
「教養の習得」それ自体のみを目指さない方がいい。
それは単なるコンプレックスの埋め合わせにしかならない。
「知っている」だけで済ますのではなく、教養を身につけることで自分は何を得ようとしているのかが大切!
教養を活かして「より良い生」に反映させること!
ショーペンハウエル
「知は力なり」。とんでもない。
きわめて多くの知識を身につけていても少しも力を持っていない人もあるし、逆になけなしの知識しかなくても最高の威力を揮う人もある。
p139
独学において大事なのは、「入れない情報を決める」こと。
現在は情報がオーバーフローしているので、処理能力のキャパシティを重視せよ。
スジの良いインプットの純度を高めるのがポイント!
時代は「情報の量」から「情報の質」に移ってきている!!
p143
・人と話す=最も効率の良いインプット
フットワーク軽く様々な人に会って話を聞くということが学習において重要!
p158
知識を「生きた知恵」に転換するには「抽象化」が必要。
抽象化=細かい要素を捨ててしまってミソを抜き出す事、「要するに○○だ」とまとめてしまうこと。
本質的なものだけを強調して抜き出し、あとは捨て去る作業
覚えた知識を抽象化せず、そのまま丸覚えしているだけでは、他の場面への応用がきかない。
覚えた「知識」を「知恵」に昇華することが必要。
p174
ストックの際に、「学んだ知識」と「抽象化によって得られた仮説」をセットにしてストックすることを心掛ける。
・得られた知識は何か?
・その知識の何が面白いのか?
・その知識を他の分野に当てはめるとしたら、どのような示唆や洞察があるか?
p178
ストックの最大のポイントは、「記憶に頼らない」という心構え
p232
イノベーションというのは常に、「それまでは当たり前だと思っていたことが、ある瞬間から当たり前でなくなる」という側面を含んでいます。
イノベーターには「当たり前」を疑うスキルが必要。
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非常に中身の濃い内容でじっくりと読ませていただきました。
いかに知識のインプット、アウトプットするかの方法が非常に緻密な理論で語られています。
非常に勉強になりました。
良書です。
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20180221読了
独学の方法について書かれた本。インプットの方法やそれをどのように活用するかについて述べられている。
「知的戦闘力を向上させる」とは、「いま、何が起きているのか?」「これから、何が起きるのか?」という問いに対して、高い確度の答えを得る技術を高めるということ。
要するに質の高い意思決定をする方法とのこと。
・リベラルアーツを学ぶ意義
・常識の相対化することで、イノベーションを生み出す
・インプットとアウトプットの量は一致する
・知の創造は予定調和しない
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独学 戦略、インプット、抽象化構造化、ストック
変化の激しい時代であれば、インプットされた知識の多くは極めて短い期間で陳腐化し、効用を失うことを前提にして独学のシステムを組む必要がある
独学が必要な理由
知識の不良債権化、産業蒸発の時代、人生三毛作(動労時間は長くなるのに、企業の旬の寿命は短くなる)、クロスオーバー人材
書籍やインターネットの情報というのは他の誰かの情報ですから、いわば劣化コピーでしかない
そうした情報を組み合わせて、その人ならではなお示唆や洞察を生み出すことも、独学システムの重要な役割
ショーペンハウエル 読書は、他人にものをかんがえてもらうことである。本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるにすぎない
フランシス・ベーコン 信じて丸呑みにするために読むな。話題や論題を見つけるためにも読むな。しかし、熟考するために読むがよい
新しいアイデアとは新しい組み合わせによって生まれる
知識は整理されていないと使えない
老害というのは知識のアップデートに失敗した人、知識のクオリティと権力の大きさのバランスを崩した人が引き起こす問題
レヴィストロース プリコラージ 何の役に立つかわからないけども、なんかあるきがする
人生でどこかインプットしている時期がある 内田樹
人生において他者からアウトプットを求められていない時期、インプットのための機会費用の小さい時期にしか、大量かつ無節操なインプットはできない
人と話す=もっとも効率のいいインプット
小室直樹 モデルとは本質的なものだけを今日を強調して抜き出し、あとは棄て去る作業です。抽象と捨象といいます
抽象化は場数を踏むしかない
転記を9箇所に限定する
あとで検索できるようにストック エバーノート
感じ方、考え方が多様になることで、最終的に意見が多様化する
哲学を学ぶことの意味 自分で考える力を鍛える
人間は合理的ではない
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知的戦闘力を高めるための独学方法のコツについて、理論とともに記載された本。印象に残っている箇所は1番効果的なのは新書をひたすら読むよりは名所と呼ばれる古典を何度もよむこと。
本のイケスをつくり、全てを頭に入れるのではなく楽に引っ張れる状態に整理すること。
本とか独学のまとめを整理しておくのはもっともなのだが、それができない面倒なわたくし。。。
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漫然と勉強していたことを改めて整理。
①戦略
・何をインプットしないか
・ある分野で一定の見通しを持つためには、10冊程度のインプットが必要。
・一年間で学べる分野数を意識する。
・ジャンルではなくテーマを中心に立て、且つ一対一ではなくクロスオーバーさせる。
・欲しいものではなく自分がすでに持っているものに着目し、ユニークな掛け合わせで立ち位置をつくる。
②インプット
・ソースを限定しない。
・共通情報から差別化できる洞察を引き出すか、差別化できる一次情報を得るか。
・目的で読み方を変える:
・専門ビジネス目的→読書カード不要、適時・部分
・専門深化・教養目的→読書カードで示唆を明確化
・何を読むかは目先の関心で(長期は予測できない)。
・イノベーションは予測できない、しない→善し悪し、要不要は事前に判断できない。※悪しにどう対処?
・長期的にインプットとアウトプットは一致。好奇心を失わず無目的なインプットを続ける。
・喜怒哀楽は自分の中にある。 ※怒りを感じたとき、自分の中の何に関わったのか考える。
・深く読む本を見つける。ゴミは途中で捨てる。
・問いをメモすることを習慣化する=問いを立てることが習慣化する
☆ブクログのタグ付け、要再読本のフラグ付けをする
③抽象化・構造化
・問いを持つ。
・感覚経験→仮説(問い)〜経験の束〜→公理系
④ストック
・面白いがいつ使えるかわからないものを、必要なタイミングで引き出す。
・デジタルによるタグ管理
・事実、示唆、行動にアンダーライン
・反感を感じたところにもアンダーライン→自身の価値観を知る
・アンダーラインはたくさん引き、9つ(示唆)だけイケスに入れる(書籍別エバーノートに転記する)。
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インプットして、咀嚼して、外部記憶化。このメソッドはずっとやってきたことでもあったので、自分の独学の仕方に根拠が持てた様に思います。ブクログはブログというのもその外部記憶化の一環だったりしますね。最後のおすすめ本リストも良かったです。名前は知っていたけど読めてない、、、という本もけっこうあったので、「次に読む本リスト」が溜まっていきました。
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所謂自己啓発本。
というか、リベラルアーツの重要さと
読書の仕方を説明している本。
なかなか面白いことも書いてありますが
まあよくある内容がおおかったかと
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独学を、「戦略」「インプット」「構造化・抽象化」「ストック(化)」の4つのシステムとして取り入れることで、学んだ知識は忘れることを前提に、学んだ要素を抽象的にどう引き出し活用していくか、に力点を置いた本