話題になっただけあります。
2018/06/23 01:29
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マグマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常に話題になっていたので購入したものの長らく読むことができていませんでした。
読んで見ると話題になっているだけあって面白いです。ニュースに詳しい方には相当楽しめる内容かと思いますが、私としては登場人物の名前がたくさん出て来て理解が追いつかなかったです。
本書を読むと日々新聞で出てくるアメリカがらみの記事に対して非常に関心を持つようになりました。
他人の秘密を知れるから面白いというよりも、知っておくべき重要な問題がたくさん学べるので面白いという印象です。
長いですが、物語形式なのでさほど苦労せずに読めるはずです。
こういう人間を大統領に選んだのだ
2018/03/26 15:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジル - この投稿者のレビュー一覧を見る
池上彰の「アメリカは、こういう人間を大統領に選んだのだ」という印象そのもの。ブレクジットとならぶ2016年最大のニュース、グローバリズム・資本主義はリーマンショックで機能不全が露呈したが、民主主義も崩壊しつつある。スティーブ・バノンが主たる情報源なので、登場人物の評価に多少バイアスはかかっていると見るべき。
投稿元:
レビューを見る
いわゆる「暴露本」ですが、ここまで内幕が描かれるのもそうはないのでは。トランプは、多くの人が感じていることかもしれないが、「大きな赤ちゃん」であることを再認識した。米国の有権者はとんでもない人物をプレジテントにしてしまったものだ。せめて1期でご退場願いたい。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。全部真実かはわかりませんが、トランプやその家族の無能ぶりは大体こんな感じなのでしょう。バノンが次期大統領選に出てくれば信憑性増すかもね。
投稿元:
レビューを見る
今更ながらトランプ大統領の暴露本。
久しぶりに最後まで読む気になれなかった。内容どうこうより自分には興味がないのだと思う。
4、バノン まで読了
投稿元:
レビューを見る
「21世紀の精神異常者」こと、ドナルド・トランプの暴露本であり、アメリカでの発売から1.5ヶ月というスピードで出版された翻訳版。よくここまで微に入った取材ができたと思わせるくらい、本書で書かれているトランプ政権の実態はばかばかしく、500ページというボリュームを感じさせずに一気に読めてしまう。
本書では、トランプ政権の内部を、
・スティーブバノンに代表されるオルタナ右翼の一座
・トランプ実娘のイヴァンカ&婿養子のジャレッド・クシュナーの一座(2人の名前を組み合わせたジャーヴァンカと呼称される)
の両者によるトランプ本人からの信頼をどちらが勝ち取るかという下劣なゲームと、そこから距離を置いて少しでも政策を前に進めようとする
・官僚的/ホワイトカラー的な一座
のダイナミックな権力闘争として描く。
さながら「21世紀の精神異常者たち」がホワイトハウスで繰り広げる乱痴気騒ぎとも取れるトランプ政権の歴史は、まさに空虚な権力闘争であり、恐らく何も生み出さなかったし、今後も生み出さないということを、諦念と共に理解できる。
投稿元:
レビューを見る
退任してから書かれたものでなく、現在進行形であるところが恐ろしい。トランプ氏って何なんだ?こんな人が大統領とかありえるのか、ってか怖いんですけどーと、フェイクと言いたいけど妙に納得してしまう状況。傍観者としてなら、あるいはフィクションとしてなら純粋に楽しめるけど、同盟国、しかも世界を左右する大国とあっては笑ってもいられない。これから世界はどうなってしまうのか、ニュースの国際面の裏の裏まで読み取りたくなるような内容でした。いやはや恐ろしい。
投稿元:
レビューを見る
アメリカで発売直後、売り切れ続出だったトランプ政権のゴシップ本
の日本語訳。アメリカでの発売直後のニュースを見て、日本でも出し
てくれないかなぁ…と思っていたら、早速、早川書房が出してくれた。
本文の前に主な登場人物一覧がある。それぞれがトランプ政権でどの
ような役職を務めたかが記されているのだが、「のちに解任」「のちに
辞任」の文字のなんと多いことか。
それだけこの異端の政権のホワイトハウスがカオスだってことなのだ
ろうな。
そりゃカオスかもしれない。自分の知名度を高める為だけに大統領選に
立候補して、まともな選挙戦術もなく、本人も大統領になる気なんて
さらさらなかったドナルド・トランプなんだもの。
読み書きの能力が怪しく、集中力は欠如し、必要な文書さえも読もうと
しない大統領を補佐しなくてはならないホワイトハウスの上級スタッフ
は大変だったと思う。
特に政権初期の報道官であったショーン・スパイサーには同情する。
思い付きで言葉を発する大統領に、政治経験もないのに家族だという
だけで政策に口をはさむ娘のイヴァンカと女婿のクシュナー、その
イヴァンカ夫妻を敵視するバノンのプリーバス、そして政権に懐疑的
なメディア。
全方向敵だらけでよくやってたなぁと思うわ。大統領がドナルド・トラ
ンプでなければ、きっと優秀な報道官だったろうに。
政権内の裏話盛りだくさんだが、トランプ政権の上級顧問で「のちに
辞任」に追い込まれたスティーブ・バノン側からの話によることろが
多そうなので、話半分くらいに捉えた方がいいのかも、それでも酷い
んだが。
それにしてもファースト・レディであるメラニア夫人の姿がほとんど
見えないのだよな。
やっぱり彼女はドナルド・トランプに大統領になって欲しくなんかなく、
ひとり息子のバロンくんの成長を楽しみに、静かな暮らしをしたかった
のかな。
昨年来日した時もあまり笑顔がなかったものな。
投稿元:
レビューを見る
その晩の8時過ぎ、予想もしていなかった結果が確定的になった。本当にトランプが勝つかもしれない。トランプ・ジュニアが友人に語ったところでは、DJT(ジュニアは父親をそう呼んでいた)は幽霊を見たような顔をしていたという。トランプから敗北を固く約束されていたメラニアは涙していたーもちろん、うれし涙などではなかった。
勝利が確定するまでの一時間あまり、スティーブ・バノンは少なからず愉快な気持ちで、トランプの様子が七変化するのを観察していた。混乱したトランプから呆然としたトランプへ、さらに恐怖に駆られたトランプへ。そして最後にもう一度、変化が待ち受けていた。突如としてドナルド・トランプは、自分は合衆国大統領にふさわしい器でその任務を完璧に遂行しうる能力の持ち主だ、と信じるようになったのである。(p.43)
自分にふさわしい祝福と歓待をワシントンから受けられなかったことにがっかりしながらも、優秀なセールスマンらしく、トランプは楽天的だった。セールスマンにとって最も重要な資質とは、世界の見方を絶えず自分に都合よく変えて、とにかくセールスを続けることである。他の人間なら意気消沈するような事態でも、彼らにとっては現実を塗り替えればすむだけの話だ。(p.85)
メディアはさまざまな人生に干渉する。メディアが通ったあとは死屍累々である。メディアはしばしばその集合的なものの見方でもって、誰が成功し誰が失敗するのか、誰が生き誰が死ぬのかを決定する。(p.134)
トランプの登場よりはるか以前から、政治というのは生きるか死ぬかの戦いのように思える。それは今やゼロサムゲームである。片方が利益を得れば片方は必ず損をする。片方の勝利はもう片方の死を意味する。(p.258)
トランプにはもう一つ変わった特徴がある。自分の行動を、ほかの人たちと同じ視線で見ることができない。自分がどういう振る舞いを求められている農家が十分に理解できないのだ。彼には、大統領職を制度的理念や政治的理念として考えたり、儀礼や礼節や伝統を重んじたりする能力ー政治家としての手腕ーなど、到底なかった。(p.350)
怪しいマルチ商法のごとく次々にニュースが生み出され、新たな出来事によってそれまでの出来事が帳消しになるとすれば、それによってずっと生き延びていくことができるのだ。(p.398)
投稿元:
レビューを見る
読了。
トランプはやはりその正体もトランプだったのは、予想通りというか残念というか(笑)。
ただし、本書においてトランプはただの狂言回し(?)に過ぎず、これは実質スティーブ・バノン対クシュナー/イヴァンカ夫妻の暗闘の記録である。
ヒラリーに肉薄して負けたという実績が欲しいだけで、本当に大統領になる気は一切無かったトランプ陣営(バノンを除く)。恐ろしい事が現実となった。
池上彰のあとがきが辛辣ながら的を得ている。
「この本はベストセラーになったが、トランプ大統領の支持率は変わらない。もともと高くはないが、30%台から下がることもない。トランプ大統領には、まるで岩盤のような強大な支持者が存在するからだ。
支持者たちは、こうした書物を読むことはない。そもそも読書の経験がない。その点では、1冊も本を読み切ったことがないというトランプ大統領と同じタイプの人たちだ。支持者がこうした本を読もうとしないのと同じく、きっとトランプ大統領は、いまも本書を読んでいないだろう。アメリカは、こういう人間を大統領に選んだのだ。」
投稿元:
レビューを見る
トランプ政権の内幕を内部に入り込んだジャーナリストが描く。
政治の素人とも言うべきトランプが、予想外に健闘し、あろうことか当選までしてしまう。焦ったのは探られるとまずい爆弾ばかりもつ周囲の有象無象。
今どきコメディでもない展開だが、彼を大統領に選んだアメリカはどこで間違えたのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
【一言触発】大統領選挙における「まさか」の勝利を手にし,前例にない状態でホワイトハウス入りを果たしたトランプ米大統領。内部の独占情報などを踏まえながら,ケリー首席補佐官が就任するまでの政権初期の内幕を暴き描いたとされる作品です。著者は,本作で一気に米メディア界の寵児となったマイケル・ウルフ。原題は,『Fire and Fury: Inside the Trump White House』。
著者に関しては多くの毀誉褒貶が寄せられていますが,この本そのものが社会現象になったということで,取りあえず米国政治に興味がある人は手にとってみても良いかと。どこまでが本当でどこまでがフェイクなのかはわかりませんが,「何を」語るかという点と同様(もしくはそれ以上)に「どう」語るかが重要という,現在の政治状況を体現したような作品だと感じました。
〜ようやくトランプ政権第一章の幕が下りたのは,七月の終わりに退役海兵隊大将のジョン・ケリーが首席補佐官に任命され,その三週間後に首席戦略官のスティーヴ・K・バノンが退任したときだった。〜
著者も一気に時の人☆5つ
投稿元:
レビューを見る
すぐ読みたくて後で読み返すことがない本というのは電子版には最適だった。しかし、米国政治にあまり関心がなく、クシュナー夫妻とバノン以外はなんとなく聞いたことがある、というレベルでは政権内の人間関係やゴタゴタがピンとこなかった
内容的にはバノンの考えによると、、、という記述が非常に多く、主なリーク先は明らか。バノン自身も2020年の大統領選に出馬することを考えているらしいが、、
当初からトランプ陣営としては勝てると思っておらず、出馬によって知名度をさらにあげ、それをビジネスに活かすことが主目的だった
CNN社長のズッカーはNBC時代に「アプレンティス」の制作を決定した人物で、トランプのおかげで偉くなった、CNNの職を世話してやったのも自分だ、なのにひどい裏切りを、、、ということでCNNには腹をたてている
■ほかの者はまだ気づいてないが、バノンにはわかっていた。それが命をかけたバトルロワイヤルになることが。
投稿元:
レビューを見る
一方的な表現、偏見をもって人物像を特定するのは当然に避けるべきだけれど、それでも米大統領のトラさんは無知て無計画で衝動の人であることに違いはない。就任するや、首席、次席の補佐官や側近たちが次々と辞任し、あるいは解任されていく。残るのは娘のイヴァンカと夫のジャレット、ひとまとめにしてジャーヴァンカってんだそうだ。彼らももちろん政治の素人で、単なるトラさんファミリーなのだ。まあ、ロシアと関係しようと、シリアを攻撃しようと、プーチンやアサドより幼稚で厄介な男を選んだ米国民がいる。フーテンの米トラは残す任期をいかにさまようのか。
投稿元:
レビューを見る
トランプ大統領が如何に馬鹿かがよくわかる本。Audibleのオーディオブックでも聞くことができる。そろそろ、関係者が逮捕されると思う。一般の方はわざわざ読まなくても大丈夫。というか、読んでも更迭された人が多すぎて、覚えきれない(笑)