指導の根拠にはもってこい
2019/08/02 16:39
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投稿者:もやみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
スマートフォンの過剰利用による弊害について、データに基づいた考察が提示される一冊です。
データが見やすい図で何度も提示されているため、保護者や指導者が児童生徒のスマホ利用を制限するときに参考にしやすいだろうなと思います。
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脳トレで名高い川島先生の1冊。
中高生のスマホ所持率が増加している近年、学力になにか影響を及ぼしているのではないかと危惧する人も少なくないと思う。かくいう私もその1人だ。
しかし、それらに関する研究というのは意外にもあまりない。そんな中で、川島先生は大学と仙台市で協力しながら研究調査を進め、スマホ利用が学力に及ぼす影響を述べている。
興味深いのは、スマホの利用によって、学習時間や睡眠時間が削られ、その結果学力が低下するのではなく、スマホ利用が直接脳に悪影響を与えているのではないかという考察。利用時間が長くなればなるほど、家庭学習の時間が長くても学習効果が消えてしまうというのは恐ろしい。また、様々な調査結果から、現在の中高生や学生がスマホを利用しながら学習する、しかも1つのタスクだけではなく同時にいくつものタスクを使用しながら学習しているというのにも驚きだった。(音楽を聴く、LINEをする、動画を見るなど)
今やどこにいてもスマホを片手に何かしている人は多いが、このままでは子どもだけでなく、国民全体になんらかの負の影響が広がっていく可能性も考えられそうである。手放せとまでは言わないし、無理は承知であるが、使用時間や使用方法については一人一人が考えていく必要はあると思う。そんな警鐘を与えてくれる1冊であった。
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「スマホを4時間以上使用すると、2時間の学習効果が消える」
という、最近よく耳にするようになったフレーズの理由を知りたくて手に取りました。
疑問に思う点が残ったので、続報等あれば読んでみたいです。
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よくある自身の体験によるもの教育本ではなく、データに基づいた内容であるため、スマホと学力について非常に説得力を持った一冊であると思いました。しかし、一部、自身の考えと合わないデータに対して、家庭環境問題を出すのはいささか卑怯ではないかという感想も持ちました。というのは、その部分だけ論理ジャンプしているように見受けらたからです。もしかしたら、家庭環境問題にまで内容を広げると、切り口がぼやけてしまう可能性があったのかもしれませんが、あまりにも唐突に出てきた感があったので少しもったいない感じもしました。
さて、「スマホが学力を破壊する」というタイトルなわけですが、今流行りの動画視聴型の勉強ツール(授業が動画で見られるアプリ)に関しては、今後どういった位置づけになるのでしょうか。スマホを使うと学力が下がる。けれど動画をみると学力が上がる。はたして?
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題名のとおり、スマートフォンの使用が脳力を落としていくという衝撃の内容を、iPadで読了。
今さら学力向上は必要ありませんが、今後の社会を考える上でも、一度振り返ってみるべき問題だと思います。
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「LINEとソシャゲが、中学校のテストの点数を取れなくする」というのが正確なところか。五感を使わないコミュニケーションや遊びが若い脳の発達に良くない、という理屈はわからなくもない。
テストの点数が目的変数になってるので、正直「まぁ、それはそんなにこだわらなくてもいいんじゃない?」とは思う。スマホを通じた経験によって論理的思考力や読解力が得られるのであれば、中学校の授業で今すぐ必要な知はそれほど無い。基礎教養、数理的知識を必要に応じて取得できる下地ができていれば良い。
旧世代のテストの点数は取れないけどスマホ遣いに長けた世代が、大人になって何を作り出してくれるのか興味がある。
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統計に誤差の表示がないので、結果から導かれる結論が正しいのか何とも言えないところが結構あった。読んでいて、もやもやする。
あとは、スマホの利用有無と経済状況は、関係する部分がありそうに見え、せつない気持ちになる。
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著者は「脳トレ」を監修した人らしい。中高生のテストの点数とスマホの利用時間因果関係を様々なデータを使い説明。1日の使用時間は1時間以内に抑えられる自制心を持った子供は点数もよいが、スマホ使用時間が長いほど点数も悪くなるというもの。そうは言っても今さらスマホ使うなというのも難しい。使用は最低限にするよう心がけることが大切だ。
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具体的な数値でわかるスマホと学力の関係性、今の生活の中、子供達の今後の世界にはスマホとの付き合い方は必須です。認識しておくとしないとでは全く違うと思います。
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ほんとそうなんだろうなあ、と実際使ってて思う。動かさないといけない脳が動いてない感じ。
データや実験や他国の資料など、ファクトをふんだんに取り揃えてることからも明らかだけど、最後にでてくる、
What is the elephant in the room?
実はこれがいちばん言いたかったことなんじゃあ、なかろうか。
読書記録もペンを手に持って、ノートにしたためるほうがいいんだろうな。やろうかな。人生がちょっといいほうへいきそうだ。
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やや煽りぎみのタイトルではあるが、スマホ使用時間が長ければ学力が落ちる当然のことをデータを用いて説明している。
昔の言葉「ゲームは1日1時間まで」という言葉が、案外正しかったという点は笑えてくる。
残念な点は、全体を通してデータのみで話が展開して、中高生の実際の声が少ないという点だ。
スマホ等の技術を使えることは、生活において非常に有用である。
子どものうちから、ただスマホ禁止するだけでは時代に逆行してしまう。
スマホ禁止・子どもにスマホ与えて放置では無く、以下の点に注意したい。
1. スマホのメリットデメリットを教える
2. 利用時間1時間以内とする
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仙台市の中学生の調査で、成績とスマホ使用時間に逆相関関係があることがわかった。ゲーム・動画・インスタントメッセージ・音楽のながら使用で、勉強への集中度が減ることとの関係性が高い。
そんなにスマホを悪にしたいんでしょうか。使い方への提案にしたらよいのに。
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本書では,東北大学の教授である著者が,仙台市の小中学生7万人を5年間追跡調査した結果をもとに,スマホを利用することによる学力への影響や,健常児の言語知能や脳発達への悪影響について論じています。
スマホ使用時間,使用するアプリの種類や数,睡眠時間や家庭学習時間との関係…様々な角度から,スマホ使用のデメリットが整理されています。
私自身,毎日かなりの時間スマホをいじっています。
ですので,この本で語られていることは正直あまり知りたくないことである反面,もうすぐ1歳になる息子のことを思うと,事実を認識して付き合い方を考え直さねばならないのだろうな,と思わされました。
「それでも、あなたはスマホ等を使いますか? それでもあなたは、自分のお子さんにスマホ等を持たせますか?」(p.73)
この問いかけにスッと答えられるように,情報を得て,きちんと考えねばと思わされる一冊です。
(でも「情報を得る」のにまたスマホを使いそう…)
本館2階学習室(新書)/ 080 Sh 0924
パパス
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このデータが本物かどうかはともかくとして,スマホ自体が学生にとってはというか,学力にとってはいいことはやはりないでしょうね。
スマホ等で調べて見つけ出した結果は,頭に残っていること現実としてあまりないですもんね。
手などを動かして学んだことはやはり覚えていますから。
いい使い方をこれからも考えないとね。。。。
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もっと早くに出会いたかった一冊。現代社会でもっと問題視されるべき児童・生徒の「スマホ依存症」の考察と研究結果が明瞭に叙述されている。