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投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この人は理系ではなく、文系な人だなぁというのが読後の印象。
最初の方の執拗な身体の異変の描写は読むのが辛い。自分の身体にも異変がおきそうだ。
非難が過ぎ去った後
2023/03/25 06:35
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
熱狂的なバッシングが終わると、いつの間にか忘れられていく現代の風潮にも問題があると思います。科学者ではなく文筆家として、新たなスタートをきってほしいですね。
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何気なく手に取ったら面白くて一気に読んでしまった。イギリス人女性殺害で逃亡していた犯人の手記に似た面白さ。悪いことしてる訳ではないのに世間の目から逃れるために、外に出られず、病院の診察も足がつかないように保険証を使わなくていい自由診療が可能な病院を探し、警察の事情聴取ではマスコミをまくために車を乗り継いだりと、緊迫感のある体験談が書かれている。精神科に通って抗うつ剤や睡眠薬を飲んで、その日に起こった出来事と体調の浮き沈みを主観的に書いているのは、南条あやの日記のような面白みもある。何より文章が上手い、基本的には起こったことが淡々と書かれているが、本人の感情がわかりやすく書かれている。読んでいてどういう気持ちなのかがよく伝わってくる。
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読みたい。が、自分のメンタルにその余裕がない。。。
一体何をどこで間違えたのか、
何が起きたのか
それが明らかになっていて、理系の視点からそれが書かれてるのなら価値があるが、
本を開いたら量が半端ないので、期待は50%
唯一の当事者と言えるだけに買うかどうか迷い中。
さて買うべきか?
追記
いろんな人のレビューを読んで、僕が知りたいことは書かれていないことがわかったので、手に取るのをやめた。
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主に2015−16年の身の回りのことを綴った日記。
何を食べたとか、どんな夢をみたとか、どうでもよい話がもともと多い上、第三者が読んでも意味が分からないような記述も多い。買ってまで読むほどの価値があるかどうかは微妙。
個人的にはバッシングを受けて周囲に対して被害的になっている様子や、本人はやはりSTAP細胞を正しく作成したと思っている様子などが垣間見えて興味深く読めた部分もあった。
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文章を書くことに秀でている人。読みやすく、素直で、かわいくて、悲しくなる。私は当事者ではないので真実はわかりませんが、熱心に研究をしていた方なんだろうなという印象。時間が経っても、知らないところでずっと記者に追いかけられていたのは衝撃で、日本のマスコミのしつこさを恐ろしく感じた。
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「あの日」が鬱なまま終わったので、読了後すぐに読んだ。理研退職~博士号喪失までが「あの日」と重複。
いい人であろうとする強迫観念と、求められた課題は絶対に対応しないといけないという強迫観念が感じられた。
ポテンシャルが高いために多少の無茶には応えられてしまうというのもあると思うが。記憶力がすごいし、論文の書き直しの時も、思い出すだけでもしんどいと思うのに過去の経緯をきっちり確認していて、素直にすごい。あんなにボロボロなのにやたら凝った料理を作っていたりして、不謹慎ながらやや笑えた。まあそれも病んでる故の行動だとは思うが。
体調を崩したことに対して、逃げてるみたいな批判的な雰囲気もあった気がするが、ここまでの極限状態で必要な対応やその他事務手続きをなんだかんだこなしていたのは十分強いというか、強さの性質が違うんだよな。一時的に落ちてもまた浮上できる強さ。色んなことでいちいち傷ついて寝込んで、それでも粘り強く活動し続ける姿には、割と普通に勇気づけられた。
瀬戸内寂聴さんと出会ってスピリチュアル方面に行ってしまったらいやだなと思ったが、それほどでもなかった。理性的というか理屈っぽい人だなと感じる。
引き続き、現在進行形で動向が気になるな。研究者として復帰できればいいなと素直に思う。ただ、もう少しわがままに、自分本位で行動できるようになるといいな。断薬のくだりは(断薬自体の是非はともかく)、そういう風になろうとする決意が見えてよかった。
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日付付きで著者の毎日の日記が掲載されている。時期によってはかなり弱ってて怖い。なんとか立ち直り小説書くことにしたみたいですね。実際スタップ細胞があるかないかは専門外でよくわからないですが、あると良いなと思いました。
早稲田大学からの学位取り消し通知がパスワードがかかってるけど、同じメールにパスワードが書かれて誰でもひらける状態だったというのは、セキュリティ事故なんじゃ、と思う。
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日記を書くことで心の整理をしていたのか、日記を書ける程度には心に猶予があったのか、どちらなのかはわからないけれど、丹念に書かれた日々の記録。
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毎日毎日辛い辛いと日記をつけ続けているのがすごい。でも読んでいるとこっちにも負のオーラがやってくる。最後はよくわからんかったし、寂聴さんのとこだけは妙に明るかった。STAP細胞、本当にあるのか?
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STAP細胞騒動で理研を退職してからの650日間。精神科入院、博士号剥奪、手記の執筆……死の淵をさまよった、孤独な闘いの記録。
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小保方晴子さんについてはES細胞の捏造事件以来、関心を持ってニュースをみたり、著書 あの日、を読んだりしてきている。評価は正反対に分かれ様々な意見がマスコミをにぎわせてきた。
捏造か否かを判断する材料、知識はないが、本書から小保方さんの人となりをいろいろ思い浮かべることができた。
小さい頃から、可愛い子、お利口な子、勉強のできる子、賢い子、と言われ続けて育ち、大きくなってからは、才色兼備の美人、素晴らしい女性研究者、ともてはやされ、ちやほやされ、男性の上司に巧みに取り入リ、それを自らの才能と思い、一目散に集中して取り組んできた。
長い日記を読み進んで感じる違和感は、自らの才能を誇り、それを取り入れない周りの環境を否定し、自らを悲劇のヒロインとして涙する姿に感動している様子かな?瀬戸内寂聴さんとの対談が興味深く読むことができた。いろいろな面で似たもの同士と言う雰囲気が引き合うのだろうと思う。
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小保方晴子日記 中央公論新社
2014年12月31日から
16年10月10日までの日記
理研と言う企業と学会と早稲田という母校とマスコミに
あるいはその裏に隠れた巨大利権である
政府を巻き込んだ世界の製薬業界と官僚と
その更に深く控える闇の組織に
行く手を阻まれた小保方晴子さんの逃亡記
ホトンド殺された状態と言っても過言ではない
四面楚歌の中でその体験を
ドキュメンタリーとしての手記「あの日」を
執筆して行く自分を俯瞰しながらの日記の公開である
調べもしない報道と言う名の広報や
ゴシップ記事で当てようとするゴロツキに
痛めつけられろと同時に
それを鵜呑みにした井戸端会議のヤッカミやら
鬱憤バラシの標的とされて付け回される毎日に
精神を病み薬漬けになりながらも
出版社の担当編集者や瀬戸内寂聴と言う助け舟に救われ
薬を絶とうとするところまでの話
この後の行方が気にかかる〜
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使ってもいないのに毎月引き落とされるインターネット手数料。解約方法は電話しかなく、長い間、知り合い以外には本名で電話しておらず、2時間悩んだ末、勇気を出して解約の電話をする。名前を聞かれ、小保方晴子です。自分の名前を名乗るのにとてつもない緊張がある。名前を変えることもできるが、変えないのは小保方晴子の存在を自分までもが否定したくないから。自分は必ずこの人生の中でもう一度自らの望む生き方をする。状況が変わらないのなら自分が変わるしかない。まだ生きるのなら、この状況より強い力で、自分が変わるしかない。人生のトラウマを一つひとつ着実に乗り越えていく姿が清々しい。他方、相変わらずしつこく嫌がらせをしてくる輩が今もいる。疲れ果て、疲れすぎて不安が怒りに変わり、大好きな人にまで八つ当たりしてしまう苦悶が痛々しい。静かに赤裸に語る小保方の目を通してマスコミの横暴、世間の横暴が浮き彫りにされていく。
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読み終えて「彼女が生きててよかった」と思う。
あの時から彼女の置かれていた環境を考えると、死を選んでもおかしくないレベルだし、どう考えても守られた環境で長期間の静養が必要だ。
しかしながら彼女は生きた。がむしゃらに。
これを読んで、綴られていたであろう日記のうち、出版されなかったもの、描かれなかったもの、省略されたものの多さにおののく。
ある一定のあだ名で呼ばれる人、友人、とひとくくり、あるいは複数にまとめられた人、固有名詞を出される人、あるいは記載されなかった人。
明確に敵意をあらわにしているのは早稲田大学に対してだ。(確かに、彼女の言うとおりであるとすれば、早稲田大学の組織はヤバイ。彼女以上にひどい論文があり、それが訂正だけで済むのに、小保方さんのみを狙い撃ちとするような指導は大学としての矜持を失っていると思う)
しかしながらそれ以外の理研や、研究者仲間に対する攻撃は薄い。
後半に出てくる瀬戸内寂聴さんには奇妙なほど好意的だ。
その彼女の温度差がいまいち見えない。救われたいというときに耳に心地よいことをいう人は救いだろう。そして、医療関係者に心無いことを言われ、マスコミに追われ、編集者にダメ出しをされ、かつての師らに裏切られる彼女にとって、もう本当にどうしようもなく救いの手がほしいのだろう。必要だ。
小保方さんの表現や言葉の選び方はユニークでおもしろいのだが、フィクションで読みたい気がする。そして、今はまだ矢面に立つようなことはせず、静養できたらいいなぁと思ってしまう。心の波風を受け止められる状況ではなかろう。