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自分にも他人にも厳しい先輩からの評価って、普段褒めてくれないだけに本当の評価という気がするじゃないですか。ということでヒーローの鬼教官っぷりがツボ。根底に愛がなければただのヤな先輩だけど、そこはもちろん大前提で。
藤谷さんの二冊目の本。今回も書き下ろし。作中に登場する昔ながらの時計たちがいい刻音を響かせてくれます。
主人公二人には時計メーカーである職場の先輩後輩、店子と大家の息子というダブルの関係が。ヒーローの二面性でお子様なヒロインは翻弄されて大変だけど、厳しい先輩(ヒーロー)と細やかな気遣いのできる優しい先輩(女性)について学べて琴美ちゃん職場環境としてはすごく恵まれていると思うよ、うん。
恋愛に関してはぐいぐい前を進んでいく光彦さんについていこうとする琴美ちゃんがけなげ。光彦さん武闘派すぎて(笑)もうちょっと手加減してあげてもよかったんじゃないかな~と思うけど、彼なりにはすごく我慢したんだと思われる。
あと光彦ママのキャラとエピソードがけっこう強烈でした。光彦さんは間違いなくお母さん似。