投稿元:
レビューを見る
サッカー元日本代表の岡崎選手の半生を綴った本。
こちらは文庫本で、レスターでプレミア優勝する
直前くらいまでについて書かれている。
幼少期どんな過ごし方をしているのか知りたかった
自分にとっては、こちらがフィット。
子ども→ユース→大人みたいな時系列になっていないので、
若干分かりにくいのですが、
それでも彼の人生は興味深いと言うか、
素人の自分にとっては良く分からない(笑)
本では、自分は足が遅いとか下手と書かれている。
「足が遅くて、下手な人がどうやって、
プロのサッカー選手になったのか?」、
非常に興味を持った。
足の遅さの方は、フィジカルトレーナーの杉本龍勇氏と
二人三脚で走り方を見直したと書いてある。
こっちは、ナルホド!って感じで解決。
ただし、興味深いのは、「足の遅さ」という欠点を
カバーしたのはプロになってから。
ということは、プロになるのにこの欠点は関係なかった、
或いは、他の長所がこの欠点をカバーした、ということ。
ところが、よく分からないのが、下手な方。
プロに入って、周りがうますぎてついていけない、
ってのは良く聞く話でまだ分かる。
ところが彼は、滝川第一というサッカー名門校で、
1年生のころからレギュラーで
(最初は、かなり下の方のチームだったらしいけど)、
選手権にも3年連続でているそうな。
そんな人、下手くそっていうの??(笑)
しかも、プロからも声がかかって、
高卒でプロになっている。
(まぁ、スカウトの視点も、サッカーが上手かったというよりも、
サッカーに対する取り組み方とか泥臭さ、
を評価していたみたいだけど。)
下手なのか、上手いのかが、よく分からない岡崎選手(笑)
ここで言う「上手い」ってのは、ファンタジスタ並みに上手いってことなのかな?
それでも、本の中にヒントは隠されていました。
①岡崎選手は、体力には自信があって、
走り回ることは苦じゃないみたい。
確かに、レスター時代、走り回ってたな。。
②ダイビングヘッドという自分の武器を持っていた。
③サッカーに対する取り組み姿勢が真面目。
この辺りが岡崎選手にとっては
プロになるためのポイントだったのかな。
あと、岡崎選手を獲得したスカウトの人の視点も興味深い。
このスカウトの人は、サッカーがとても上手で期待もされ、
自分も活躍できると思ってプロに入ったが、あまり活躍できなかったそうな。
だから、自分がスカウトとして採る選手は、
自分と違うタイプの選手にしようと思って岡崎選手をスカウトしたとのこと。
結果的に、岡崎選手は日本代表にまでなるので、大正解の意思決定だったのですが、
中々できる意思決定じゃないよなぁ。。
プロの世界は厳しくて、壁にぶち当たっても這い上がれる精神力が必要
ってことなのかなぁ。。
と、思いつつ、すぐに高卒で活躍する選手もいたりするから、不思議です。
色んな意味で、示唆のある本でした。