色々な考え方があることがわかりました
2021/03/28 12:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代人の多くが抱える悩みの答えは、既に過去の哲学者などによって答えが出されていた、ということで、詳しく解説してありました。「この人がこんな言葉を!」と驚くようなこともあったし、うろ覚えの哲学もあらためてこういうことかと気づかされたこともたくさんありました。現実の悩みにそのまま使えそうなものもあれば、あまりに哲学的でよく分からないものもたくさんありました。豊富な事例がたくさんあって勉強になります。
切り口が身近で読みやすい
2019/03/15 20:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:one story - この投稿者のレビュー一覧を見る
各哲学者の本をいきなり一冊読むのはハードルが高いが、ほんのさわりとはいえ、著名な哲学者達の核心部分に触れることができたのが良かった。
また、皆が抱えている悩みの解決策という切り口で、身近な話で興味を持って読むこともできたのも良かった。
今後、個別の哲学者の本を読んでいく時にも、この本で読んだことが頭の片隅にあると理解の助けになるような気がするので、これから哲学者の本を読んでみようという私のような人にお勧めしたい本です。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tansoku - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な悩みに対して、名だたる哲学者達の言葉で答えていくという、面白い本でした。
自分が考えたことすら無かった角度の考え方がたくさんありましたし、哲学者達の事を詳しく知ることができ、一石二鳥でした。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろかったです。仕事や健康などの、悩みって昔から同じなんですね。すでに偉人たちが悩みの解決法を教えてくれていた。
投稿元:
レビューを見る
最近仕事でなかなか困難でつらいことが立て続けに
起こっており、そのことでなかなか頭を悩ませる
ことが多くある状況でした。
そういうなかでこの本を読んで、こういうダイジェスト的
な本でも引っかかって、気になる言葉や
胸をつく言葉や考え方はいっぱいあります。
整理されたり、”そうだよな”と腑に落ちたり、
なるほどと思ったりすることは多くありました。
いい本だと思います。
投稿元:
レビューを見る
人生に迷ったとき、自分の価値や将来に不安を持ったとき、あるがままを受け入れ、肯定する。
あまりにも短いもん人生。
投稿元:
レビューを見る
現代の人々が抱える悩みを、古代から近代の哲学者の悟りに対応付けて答えを示す本。
難解な哲学書を取り扱うため、咀嚼するにはそれなりの読解力を必要とする。
高校生でもすらすら読める文章であれば☆5つにしても良い。
投稿元:
レビューを見る
図書館に入っていたので読んでみました。
それぞれの「悩み」と関連付けて、哲学者(および書籍)を紹介しているイメージでしょうか。「悩み」との関連は、ちょっと無理やりっぽいものもありましたが、全体的には哲学入門な感じで、それなりに楽しめました。
いくつか、きちんと読んでみたいものも見つかりました。
投稿元:
レビューを見る
初学者には非常にとっつきやすく、面白い。哲学者の教えを羅列するだけでは、ハードルの高い入門書に陥るが、「悩み」に対する答えの形で哲学者の主張が続くので、マーケティング的な発想に溢れ、読みやすい。ここから特に関心を持った哲学書を手に取る流れがうまく出来ている。
投稿元:
レビューを見る
胡散臭いビジネス書もしくは啓蒙書のような地文はそこそこに飛ばし読みした、というのも実は注釈が最も濃く、情報量、レベルとも高くなっているという奇妙な構成だから。思想家解りやすいシリーズでは頭一つ出ているかも。
投稿元:
レビューを見る
目的重視のキーネーシス的思考とプロセス重視のエネルゲイア思考。エネルゲイアとは活動のこと。快楽とは活動のこと。
プロテスタントの人のほうがカトリックよりも裕福=勤勉の証し。
困難は分割せよ。
仏教の「縁起」=原因がなくなれば消滅する。いつかは原因もなくなる。すべては一時的なもの。
小文字の他者、と大文字の他者。大文字の他者に認められなければ承認欲求は満たされない。
臆病であることは生き残るための条件。不安があることは当たり前。
どこまでが自分の課題か、冷静に線引きする。
ヘーゲルの弁証法=テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼ。
カント=人間の自由とは、欲望に流されず理性に従うことである。そのすがすがしさを味わう。
親鸞の歎異抄=世界は空(永遠なものはない)であり一切はなるようにしかならない。すべては縁起。理性や努力で変わるのではなく、空と縁起を信じれば心の安らぎを得られる。
カーネマン=損失は2.25倍苦しみを強く感じる。
選ぶこと自体を放棄する。自分で選択するのではなく選択肢が向こうから出払うのを待つ。そのほうが選択の後悔が少ない。
ショーペンハウアー(ヘーゲルと同時代)=ペシミズム。社交は自分を殺さなければならず苦痛だ。
アリストテレス「幸福は自己に満足する人のものである」
むやみに他人に寄り添うのではなく、自分の内面を深く耕すこと。
ソフィスティケイト=洗練された、のほかに、詭弁を弄する、も意味もある。ソフィスト(弁論術の教師)が語源。
社会的に死ぬ=開き直る。死を覚悟する。
事実を変えることはできないが、幸福に生きようと意志することはできる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
将来は何が起きるか誰にもわからない。今この瞬間に熱中すること。
困難は分割する=大きな目標を立てたら、それを分割して小さな目標にする。
大文字の他者(神さま、偉大な力)に認められる=誰が褒めてくれるかわからない事柄をやり遂げる。
レベルの高い欲求を知るものは、レベルの低い快楽を選ばない=プライドがあるから。目の前の誘惑による快楽より、目の前の誘惑を我慢して何かを成し遂げた成功体験のほうが、快楽が強い。それを思い出す。
共同体間隔と課題の分離=自分の課題でないことには思い煩わない。
恐怖を感じることは人間の生きる知恵。恐怖それ自体は悪いことではない。それに囚われることがないようにする。
レンズ磨き=世の中が良く見えるように。世の中を変えようとはしないが世界をクリアに見ることが、心の健康と平和につながる。
道徳は普遍的立法の原理になること。すべての人がそれをやったら世の中がめちゃくちゃになる、ことはしない。欲望に流されず、道徳法則にしたがったすがすがしさを味わう。
つまらないこと、なんでもない日常に、人生の悟りを得る機会がある。
選択肢の先になにがあるかわからない、もやも���したところがあるなら、選択肢が出払ってから考えても無駄ではない。
投稿元:
レビューを見る
尻つぼみな感じになってしまいました。
というのは後半はあんまりピンとこない内容で、自分にはちょっと難しかったですね。
注釈が多過ぎて、読みにくかったかな
っていうか注釈は、ほぼ読んでない。
だって字があまりにも小さ過ぎるから…
気になった一節を以下に記します。
・自分が向いていると心から感じられる作業に全力で打ち込み、充実した手応えを感じながら毎日を生きている人を、世界が放っておくことはないでしょう。
それはもちろん保証されていることではありません。
長い目で見れば、1日1日今この瞬間に熱中し、没頭している人は、一見無軌道でいて、あくる日にもきっと、その輝きを目にした誰かからの縁に恵まれるに違いありません。
やるだけやったら次があるのです!
・忙しい、時間がない。
本来、自分1人の時間を濃密に生きることで自由であるべき人間が、他人との約束や世の中の習慣に流され、スケジュールを入れまくることで自分は充実していると勘違いし、その事を反省することもなく生きている。
・不幸な体験がなければ、良い思い出もないわけで、両方があるから人生はつらく、そして楽しい。
その振れ幅の大きい人生こそ愛し、楽しめ!
投稿元:
レビューを見る
悩み相談に対して、歴史上の哲学者達が、相談に回答をしていく。
身近な悩みを切り口(観点)にすることで、哲学者の小難しい考え方が現実に役に立つものとして、親しみを持てる。ありそうでなかった画期的な切り口。
哲学者は古代から現代までバラエティーに富んでいる。
哲学者の考え方を読むにつけて、哲学者ってトガってるなと、自分がいかに常識にのっとって生活をしているかを、ハッと気付かされる。
常識を疑い続けることは相当エネルギーがいるはず、その信念を貫くことの底力。
その時代の底抜けに非常識な人たち。それが哲学者。
例えば、徹底的に世の考え方に疑いを持ちながら0ベースで思考を積み上げていったデカルト。
神がいることが当然の時代に、ほぼ無神論の立場で考えを発展し、死ぬまで発表されなかった『エチカ』を書き続けたスピノザ。
一見、ネガティブで批評的に見えながら、きちんと新たな考え、新たな世界を見る眼を示し、未来への道筋を示す、哲学者たち。
その姿に痺れます。
他にも、オリジナリティの際立った考えの方々が盛りだくさん。
・ベルクソン
皆、時間という目に見えないものを「空間」的にとらえているが、時間とは、誰にとっても客観的で一律なものではないのでは?
本当に自由な時間とは主観的な濃密な時間であり、「純粋な持続である」
→ まさに、普段、空間的な時間に追いまくられている、自分の姿に気付きました。
・ウェーバー
カルヴァンのプロテスタントの考え方をより深めた。
『予定説』は、人間はあらかじめ運命が定められているが、その運命はわからない、誰が神に救われるかわからない不安を常に持っている。
人々は、『天職』に必死に励むことで、「自分は救われる」人間であるという拠り所を求める「世俗的禁欲」。
利益を求めることを禁じたキリスト教本来の姿に戻ろうとしたカルヴィニズムが、「天職」という、禁欲的に労働へと駆り立てるモチベーション・エンジンの発明によって資本主義を生む原動力となった逆説。(P40)
→ 資本主義、自由主義の原点って、実はキリスト教の原点に帰ろうという仕組みから発展したものだったのか。と驚愕。
注釈も、さらりと内容の濃いことに触れられていて、読み飛ばせません。
投稿元:
レビューを見る
ちょっとページの文字構成に凝り過ぎな感じがしました。あまりピンとこなかったです。注釈が長くて文字サイズが小さいのも、ある程度の年齢の方にはきついと思います。
投稿元:
レビューを見る
最近、巷で見られるようになった(と思われる)哲学を実践で活かしていこうという本の一冊。哲学というとわけのわからない思索という印象があるが、この本を読むことで、普通の人に普通に現れる悩みを、過去の哲学者が同じように感じ、そしてその克服方法を記してきた、ということがよく分かる。
共感できたのは、アリストテレスとチクセントミハイか。目の前の集中できることに集中すべしという考え方は腹落ちした。一方で、ペンハウアーの幸福論も納得できるところがあった。
本当は手元においておき、常に読み返して、哲学者の考え方を自分の中に取り込んでいきたいところ。似たような書籍は最近多いので、近い分野のものを読みながら、血肉にしていきたいと思う。
参考文献の紹介も充実しているので、簡単なものは読んでみたいとも思う。