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サイバラさんの作品から、「かっちゃん」を知りました。
だれでも「Yes タカスクリニック」は知っていますが、施術を受けにいったことがないかぎり、どんな病院かもよくわかりませんし、ましてや院長さんがどんな人かはよく知らないまま。
わたしもそんな一人でした。
「あ、息子がいるんだ」
「あ、奥さんの話ししてるんだ」
などなど、知っている方からしたら当たり前のことに驚き、そして、言葉の裏の生き方、考え方があまりにも「イマドキ」なことにまたびっくりします。
だめになったらすってんてんになるくらいなのだから、またやりなおせばいい、と、公務員人生を歩んだ人や定年まで同じ会社にいた人に言われても説得力はありません。
でも、かっちゃんの言葉なら別。
あんなこと、こんなことに出会って、それでもかっちゃんのように日々を生きられる人なんて、いるはずないやと思います。
尊敬せよ、というくらい、当然です。
何回生まれ変わっても、こんな人生を生きられるなんて思えませんが、自分の人生でおきたことは、自分の人生で決着をつけること、そこだけは真似できるはず。そうしなくちゃ。と思わさせてくれます。
数百円で楽しめて、すこし元気をくれる本。
まさに、文庫本のいいところが現れた本ですね。
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Yes! 高須クリニックでおなじみ、医師の高須先生のエッセイ集。
Twitterで著者のツイートがよく炎上するということで、本書のタイトルになったようだが、本書の内容もツイートも至極まとものような気がする。
最近がんを患っていることを公表した著者だが、何とか寛解にまで持って行っていただき、末永いご活躍を陰より祈念する次第である。
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医学部受験の話や 美容整形を目指すまでなど
山り谷あり 困難も成功も大きすぎて
これは 偉人伝に名を連ねるレベルですね
どの話も一本筋が通って
とてもスカッとするエッセイで
もっと売れてもいいはずと思うくらい
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高須クリニックの高須先生の生い立ちと考え方がよくわかる本。乱暴だけど根は純粋で、日本を良くすることを真剣に考えている。素直な記述に好感が持てる。
「今の若い人は打たれ弱いと言うけれど、打たれずに育ってきたら弱いのは当たり前。競争を避け、挫折もさせず、過保護にされて育つから、たった一度の挫折にも負けてしまうのです」p37
「(いじめる側といじめられる側両方の経験)そこで初めて暴力の有難さがわかりました、やられていた時は怖かったけど、やる側になったら、こんなに気持ちいいことはない。僕はイジメられる苦しみも分かるけど、イジメる側の快楽も分かる」p39
「大切なのは「自分で選択肢を探して」その中からどれかを「選択」して「前に進む」ことなのです」p53
「空腹は冷蔵庫に冷やしてあった点滴液で満たしました。点滴液というのは、ほとんどスポーツドリンクと変わりません。ですから医者は疲れたり二日酔いだったりすると、よく点滴液を飲んでいたのです」p59
「あれがいいか、これがいいかと悩んでいるから、値段を聞いたらどっちも2000円もしないものなんです。そんなもので悩む時間がもったいない。店にある石を全部包んでってお願いしたら、サイバラはなぜか怒ってしまいました」p64
「良いものをつかみたければ、新しいものと引かれ合う磁石になるべきです。とりあえずちょっと興味を持ったら引き寄せてみる。それでカスだったら手放せばいいだけです」p74
「人の批判をして邪魔ばかりしようとする人は、自分では面白いことの1つも思いつかないから、他人にもやってほしくないだけなのです。高見から見下したようなことを言いながら、その実、心の中は嫉妬の炎が燃え盛っているのですからお気の毒です」p77
「そもそも悪口や陰口のほとんどは聞く価値がありません。もし、的を射た悪口があったのなら「タダでアドバイスしてくれてありがとう」と思えばいいし、そうでなければ、無視するのが賢明です」p80
「僕は一度見た手術はコピーするように完璧に覚えられるという特技がある」p91
「人生、気をつけていても転ぶ時は転びます。そんな時でも「そのうち解決するさ」と、いい意味で諦めてクヨクヨせずいる方が人生は楽しいし、結果的に問題も早く解決してしまうものです」p92
「よく、成功の秘訣は目標設定と言われますが、僕はそう思いません。目標を決めたら、そこが限界ではありませんか。目標を決めると、それに囚われてしまいがちです。すると視野が狭くなり、その目標に関わること以外は、目に入らなくなってしまうのです」p108
「大切な話は直接会って話す。最低限、電話で話す。それほど大切な話でなくても、たまには直接話して距離を縮める。そんな当たり前のことを実行するだけで、仕事は好転していくものです」p114
「(やせ我慢)誰がどう見ても人一倍働いて、すごく疲れているはずなのに、心配されても笑顔で「いやいや、まだまだ大丈夫ですから心配くださるな」なんて言えたらカッコいいじゃないですか」p148