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711で購入する。 今年のベストワンです。 日本銀行は、自らの政策が、無意味と理解しながら、実行していたのです。 予想通りでした。 では、何故、無意味な政策を実行したのでしょう。 政治家、世論の信頼がなければ、何も出来ません。 信頼を得るためには、国民、政治家が望む政策を実行することです。 それが、無意味であるかどうかを問う必要はありません。
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ニュースを聞いても、新聞を読んでもイマイチ分からない日本銀行の仕事。最近では時々の政権の言いなりになっているように見える。なんでそうなったのか。本書は日銀と政府の関係をバブル以降から歴史的に説明してくれる。
ものすごく複雑な過程で、金融テクニカルな話も多く、僕には分からないことも多く、簡単ではない。簡単ではないが、おおよそ、世論に阿る政府・国会の圧力に、日銀が負けて、なし崩し的に金融緩和を進めていった、というところかと思う。それにしても、効果の不明瞭な金融緩和を、十数年にわたって日銀が行っているというのは決して健全ではない。
その世論を作っているのがマスメディアと、その煽りに乗っかる軽い国民。いやというほど例が示されている。最後どうなるかわからないけど、結局責任は国民にあるんだと思う。
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日本銀行と政治との関係。不透明な関係を多様な文献から導き足している。日銀の今までの軌跡をたどる一冊。
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日本銀行の政治からの自律性について。面白いテーマだと思うが、もう少し話の軸を定めて話をして欲しかった。
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1998年の日本銀行法改正以降の金融政策決定の軌跡を追うことで、日本銀行と政府・与党間の影響力関係を解明している。そして、現在のアベノミクスに従属する日本銀行について、「日本銀行はなぜ追い詰められたのか」という問いに答えることを目的としている。
日本銀行の独立性を高める日本銀行法の改正が行われてから、アベノミクス全盛の現在までの日本銀行の金融政策決定過程やその時々の政治との関わりがよくまとめられており、それらの経過を概観するのにちょうどよい。速水総裁、福井総裁、白川総裁、黒田総裁、それぞれの金融政策決定や政治との付き合い方のスタンスの違いも興味深かった。
しかし、キングダンの政策の窓モデルを適用したりはしているが、政治学的な分析は浅い気がして、物足りなかった。
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本書は、1998年の日本銀行法改正以降の金融政策決定を追うことで、日本銀行と政府・与党間の影響力関係を解明することで、日本銀行の政策決定における独立性が低下してしまった原因を述べている。そのうえで中央銀行と政治は、いかなる関係にあるべきか、中央銀行の金融政策は、どうあるべきかを考察している(p.ⅳ)。
近年の金融政策の動向のみならず、その判断に必要な日銀の役割についても書かれており、かなり丁寧な構成になっている。著者の主張は大変シンプルである。しかし本書の議論から十分、納得できるものだと考える。
経済学の知識がほとんど無い人も本書の序章を読むことで、著者の主張をある程度理解することができるだろう。ただ前提知識がない人が一人で読むにはかなり骨が折れると思う。経済学(特に金融論)を学ぶ学生の教科書・副読本としておすすめしたい。
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よくもまあ、あんな詳細にトレースできたものだと感心。
終章でキングドンの「政策の窓モデル」で分析しているところが気に入り購入。
農業政策の分析に一役買えるか、それはボブ次第…(; ̄ェ ̄)
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独立性を獲得したためにポピュリズムの標的になった日本銀行の悲劇
血液製剤によるC型肝炎や原発事故により、エリートや専門家は大衆から信用されなくなっている。
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中央銀行の独立性について考えさせられる書籍。出版された当時よりも状況はさらに悪くなっている。異次元緩和が盛大に失敗した場合の責任は日本銀行と政治、どちらが取るのだろうか…